スクウェア・エニックスが展開する『ニーア』シリーズの15周年を記念した初の展覧会「NieR 15th Anniversary EXHIBITION 消セナイ記録」が、2025年8月9日~31日まで東京・池袋サンシャインシティで開催中です。今回は開催前日の8月8日にメディア内覧会が行われたため、展示の様子を掲載するフォトレポートをお届けします。なお、以下の記事には展覧会内容が含まれるため、初見で楽しみたい方は閲覧注意です。
『ニーア』シリーズの思い出が詰まった展示にうっとり
『ニーア』シリーズは2010年の『NieR Replicant/Gestalt』から始まり、2017年の『NieR:Automata』で世界的な大ヒットを記録。その後も『NieR Re[in]carnation』『NieR Replicant ver.1.22474487139...』がリリース。さらに作品の流れを汲む「舞台劇ヨルハ」や、アニメ「NieR:Automata Ver1.1a」が放映されたりしています。今回の展示はシリーズの流れを時系列順に追う形となっており、『ニーア』が歩んできた歴史を体験することができます。



会場に入ると『NieR Replicant/Gestalt』のキャラクターデザインを担当した、D.K氏による描きおろしキービジュアルとシリーズの歴史が事細かに記載された年表が目が飛び込みます。期待感が高まるなか歩を進めていくと、巨大なエミールの顔が登場。会場のあちこちには「隠れエミール」がおり、それを見つける遊びもあります。





作品ごとのエリアを仕切る暗幕を抜けたら、まずはシリーズの原点『NieR Replicant/Gestalt』と、バージョンアップ作品『NieR Replicant ver.1.22474487139...』のコーナーです。キャラクター紹介をはじめ、作中で主人公・ニーアのパートナー「白の書」や「百獣の剣王」「鉄パイプ」が飾られています。各展示には声優やクリエイターなどの一言コメントが添えられており、現地での観覧の楽しみにもなりそうです。特に注目なのが『ニーア』シリーズのはじまりと言える初期ゲームの企画書で、「最強の愛が導く心を焼き尽くす物語」と当初からの変わらない方向性が感じられます。







次はシリーズの出世作となった『NieR:Automata』が飾られていますが、やはり目立つのは巨大なドールや衣装セットなど人気キャラクター2Bの姿。また実際に販売された約30万円のスタチューや、ジオラマ作家瀬川たかし先生が制作したプラスチックモデルキット「飛行ユニットHo229 Type-B & 2B(ヨルハ二号B型)」と「水没都市」イメージジオラマといった、普段見ることが難しいものを見られるのも魅力。さらに「NieR:Automata Ver1.1a」の作画資料として作られた「ポッド042」「ポッド153」も展示されており、作品の世界観に入り込んだ気分になれます。






そしてその先は『NieR Re[in]carnation』や「舞台劇ヨルハ」のコーナーになっています。『NieR Re[in]carnation』では新規制作された等身大「ママ」や、2021年~2024年のサービス期間でガチャ実装されたキャラクターが壁面で描かれており、もう一度プレイしてみたいという思いがふつふつと湧きます。「舞台劇ヨルハ」では前期展示として「舞台ヨルハ ver1.3aa」「音楽劇ヨルハVer1.2」の衣装が飾られていました。
以上のように、「NieR 15th Anniversary EXHIBITION 消セナイ記録」はこれまでの『ニーア』シリーズを網羅する形で思い出を振り返ることができるため、長年のプレイヤーとして行って良かったと思えました。また最後には「?」エリアとしてファン感涙の演出が用意されていますが、こちらはぜひ現地で体験してほしいと思います。