『七つの大罪:Origin』でメリオダスやホークに再会!心地よいアクションバトルに壮大なオープンワールド……30分が“たちまち溶ける”没入感【先行試遊プレイ】

TGS2025にプレイアブル出展する『七つの大罪:Origin』を先行体験! どんな魅力が味わえるのか、いち早くお届けします。

ゲーム スマホ
『七つの大罪:Origin』でメリオダスやホークに再会!心地よいアクションバトルに壮大なオープンワールド……30分が“たちまち溶ける”没入感【先行試遊プレイ】
『七つの大罪:Origin』でメリオダスやホークに再会!心地よいアクションバトルに壮大なオープンワールド……30分が“たちまち溶ける”没入感【先行試遊プレイ】 全 14 枚 拡大写真

漫画家の鈴木央氏が手がけた「七つの大罪」は、世界累計発行部数5,500万部を超える人気作で、TVアニメも長期にわたって放送され、好評を博しました。

その勢いは漫画やアニメだけに留まらず、「七つの大罪」を原作とするゲームがいくつも登場しています。そして今も、ネットマーブルがおくるマルチプレイ型オープンワールドRPG『七つの大罪:Origin』が開発中です。

『七つの大罪:Origin』は、原作の登場人物や世界観を踏襲すると共に、オリジナルのマルチバースストーリーを展開。原作で活躍した「メリオダス」と「エリザベス」の息子である「トリスタン」を中心に、「七つの大罪」の新たな物語を描きます。

『七つの大罪:Origin』は、2025年9月25日から9月28日にかけて行われる「東京ゲームショウ2025」にて、試遊出展が実施されます。本作が気になっている人にとって、その魅力にいち早く触れられる機会と言えるでしょう。

この出展に先駆け、試遊版の『七つの大罪:Origin』に触れる機会を得られたため、本作の手触りや試遊版の体験内容などをひと足先にお届けします。会場に足を運ぶ方は予習として、日程や移動距離の関係で参加できない人は体験の代わりとして、今回のプレイレポをお楽しみください。なお、今回プレイしたのはPC版となります。

■速めのテンポと心地よい操作感が、バトルの爽快感に直結

「東京ゲームショウ2025」における『七つの大罪:Origin』の試遊時間は、30分を予定しているとのこと。その枠に則り、まずは30分間の試遊プレイを体験させていただきました。

ゲームを開始すると、チュートリアルを兼ねた「ストーリーモード」が始まります。詳しくは後述しますが、試遊版ではストーリーモードに加え、「オープンワールドモード」や「ボス討伐タイムアタック」なども体験可能です。

主にトリスタンを操作するストーリーモードは、チュートリアル要素も含んでおり、移動やジャンプといった基本操作、通常攻撃(連打でコンボ)・通常スキル・特殊攻撃・必殺技といった戦闘に欠かせないアクションなどを、順を追って説明してくれます。

本作はオープンワールドベースのアクションRPGですが、ストーリーモードでは移動範囲が限られており、イベントに沿う形でゲームが進行。序盤はチュートリアルも兼ねているため、こうした形なのだと思われます。

まずアクションの手触りですが、第一印象はかなりの好感触でした。動きにもたつきは感じず、アクションも滑らか。攻撃のモーションもひとつひとつが格好良く、必殺技も“大技感”が伝わってきます。

また、戦闘中の演出はメリハリがあるものの、過剰な派手さはないため、エフェクトが強すぎて見づらいといった弊害は感じませんでした。全体的にアクションが小気味良いため、動かしているだけでも楽しさや手応えを覚えます。

通常スキルと特殊攻撃は、発動後にクールタイムがあるため、連打はできません。ただし、発動に必要なリソース的なものはなく、基本的には(クールタイムを挟みつつ)使えば使うほど有利になります。

必殺技は、攻撃を繰り返すことで溜まるゲージを消費して発動。威力も大きく見栄えもいいため、こちらは切り札的な存在と言えるでしょう。とはいえ、こちらも温存のし過ぎはもったいないので、ここぞという場面では惜しみなく使うのが吉です。

戦闘中のリソース管理としては、回避を兼ねたダッシュの使用頻度を意識した方がいいかもしれません。ボスクラスの敵は、強力な一撃を放つ際に予兆として「赤いエリア(攻撃範囲)」を発生させるので、このエリアから素早く離脱するのにダッシュが有効になります。

しかし、ダッシュを使うたびにスタミナを消耗するため、無作為に連打しているといざという時に困ることも。とはいえ、スタミナ自体は時間経過で回復しますし、その速度も速いため、管理といっても厳しいものではありません。少なくとも試遊の範囲では、「使い切らないようにしよう」と意識するだけで十分でした。

スキル系がクールタイム制なこともあり、バトルのテンポは速めで心地よく、立ち回りがハマれば爽快感のあるアクションが楽しめます。攻撃がヒットした感触自体も心地良いのも好印象です。

■操作キャラのスイッチと原作要素満点の会話でご満悦のチュートリアル

ここまでは、トリスタンひとりの操作感になりますが、試遊版を含む本作では戦闘中に操作するキャラクターの変更が可能です。チュートリアル序盤では、「キング」と「ディアンヌ」の子供である「ティオレー」とスイッチすることができます。

操作方法そのものは共通ですが、モーションやスキルの効果などが異なっており、それぞれの持ち味で立ち回る楽しさがあります。トリスタンは近接攻撃主体でしたが、ティオレーは通常攻撃や特殊攻撃で遠距離攻撃ができるため、距離を置いて戦うことができます。

自分好みのスタイルで戦えるキャラを選んで戦うだけでなく、基本はティオレーの遠距離で戦いつつ、隙を見つけたらトリスタンの近接攻撃を叩き込む、といった風に敵の行動に合わせて立ち回る戦い方も楽しめます。

ちなみに、チュートリアル(ストーリーモード)では切り替える対象が限られていますが、オープンワールドモードでは複数のキャラが仲間に加わった状態で遊べるので、試遊版でもスイッチする楽しさを十分味わえます。

チュートリアルでは、ボスクラスの敵と戦って戦闘の基本と立ち回りを学べるほか、水泳や潜水、壁登りといった様々なアクションも順次体験できます。壁登りなどのアクションは、もちろんオープンワールドのフィールド上でも至る場所で活躍します。

特に壁登りは、行き先を崖に阻まれたり、目的地が山の頂上だったりする時に、迂回をせずにそのまま突き進めるので大いに助かります。壁登り中はスタミナを消費するため無限に登ることはできませんが、地面に立った状態になればスタミナは回復するので、進むルートを考えれば乗り越えられる場所も多そうです。

心地良いバトルの操作性や、移動に関するアクションなどを一通り学ぶと、チュートリアルの進行は広大な世界へと舞台を移します。楽しみを奪わないよう詳細は避けますが、そこで出会ったのは「残飯処理騎士団」団長こと、喋る豚の「ホーク」。原作でもお馴染みのキャラクターとの再会が叶いました。

トリスタンとティオレーは原作の登場人物と深い関わりがあるため、初対面ながらホークとの会話も弾みます。こうした接点から原作との繋がりが感じられる作りにも、好印象を受けました。

ここからはトリスタンとティオレーの旅にホークが同行しますが、残念ながら30分の試遊時間はここで終了。ムービーを一通り見たり、あれこれと探索していたのが要因ですが、30分という時間はプレイしていると本当にあっという間です。

この先のストーリーモードも気になりますが、「東京ゲームショウ2025」の試遊版で味わえる要素はこれだけではありません。続いてほかのモードにも触れさせていただきました。

■オープンワールドで、メリオダスやディアンヌと再会!

試遊版はストーリーモードから始まりますが、いつでも「オープンワールドモード」および「ボス討伐タイムアタック」への切り替えが可能です。

オープンワールドモードは、本作の持ち味であるオープンワールドを舞台に、広がりのある街や広大な大陸を自由に移動し、気の向くままに冒険する楽しさを味わえます。

まずMAPを開いて見たところ、『七つの大罪:Origin』のフィールドは予想以上の広がりを感じました。半分以上が隠れている状態なので、現時点では行けない、もしくは今後実装されるフィールドなのかもしれませんが、視覚化されている部分だけでも相応な広さがありそうです。

この広大な舞台を、前述したダッシュや水泳、壁登りによって探索できますが、移動手段はそれだけではありません。専用の動物などを手に入れれば、騎乗や滑空、さらには飛行も可能になります。試遊版は複数所持した状態なので、最初から快適に移動できます。

建物や自然物のグラフィックにも粗さは感じず、必要十分な美しさが広がっている印象です。「七つの大罪」の世界観に沿ったデザインになっているため、違和感を覚えにくいというのも大きなポイントでしょう。

オープンワールドモードでは、こうした広大な世界の冒険も見どころですが、チュートリアルから一気に増えたキャラクター編成も見逃せません。トリスタンとティオレーが引き続き使えるほか、「メリオダス」や「ディアンヌ」、「キング」に「エレイン」、「スレイダー」といった原作で活躍した面々も加わります。

それぞれの操作感や原作再現度に触れると、それだけで膨大な文字数になってしまうため詳細は避けますが、トリスタンやティオレーと同様にアクションのキレが良く、モーションもそれぞれの魅力を引き出すものになっています。

動きの気持ちよさは基本的に変わらないため、操作できるキャラが増えるほど楽しさが増していくことでしょう。試遊版のプレイでこの魅力に触れたい人は、時間に余裕をもってオープンワールドモードに切り替えてお楽しみください。

オープンワールドモードのプレイに制限はなく、自由気ままに遊べますが、サブクエストのクリアや強敵の討伐などを目的にすると、プレイの目安になるかと思います。特に討伐は、バトルの醍醐味を存分に感じられるのでお勧めです。

■『七つの大罪:Origin』のバトルを、ボス討伐タイムアタックで堪能

バトルをとことん楽しみたいなら、ボス討伐タイムアタックへの挑戦もお勧めです。オープンワールドモード中なら、いつでもボス討伐タイムアタックに切替可能。また、ボス討伐タイムアタックからオープンワールドモードに戻ることもできます。

ボス討伐タイムアタックでは、「赤き魔神」「灰色の魔神」「アルビオン変異体」の3体と戦えますが、いずれも難易度はイージーなので、アクションRPGに慣れていれば初見でも十分撃破できるレベルです。

……と言いつつも、「アルビオン変異体」は進行によって戦い方が一部変わることもあり、この3体の中では最も手ごわかった相手です。恥ずかしながら筆者は、初見でのクリアは叶いませんでした。

どのボスも攻撃や動きに特徴があり、その都度こちらも立ち回りを変化させる必要があります。一方で、理不尽と感じるような攻撃はなく、敵のモーションや予兆(赤いエリア)に注意し、的確にダッシュすれば、すぐに追い込まれることはないでしょう。

ボス討伐タイムアタックでも多彩なキャラクターを使用できるため、操作キャラをこまめに変えて繰り返し挑むのも、『七つの大罪:Origin』の魅力に触れる有効な手段です。筆者も最終的には、ボス討伐のタイムアタックにハマる形で試遊を終了しました。


今回は試遊ということもあり、特にアクションやバトルの気持ちよさが大きく心に残りました。あくまで個人的な感想に過ぎませんが、オープンワールドや有名なIPという“ガワ”だけを借りて安易に作ったのではなく、バトルの爽快感や原作の再現度などに力を込めて作られているのだと実感しています。

潜水時の操作がちょっとやりにくかった点や、3Dアクションにはつきものですが敵や壁との距離次第でカメラが見辛くなるといった難点があったのも事実ですが、このあたりは今後のアップデートで改善が見込めそうな範囲です。

ただし、今回の好印象はあくまで試遊版をプレイした範囲のもの。オープンワールドなので、正式サービス以降で体験できる“ゲーム性の密度”が気になります。また、本作は基本プレイ無料のアイテム課金制になるため、課金要素のバランスも重要です。

いずれも現時点では計り切れない要素なので、不安というよりは留意事項に近いものと言えるでしょう。こうした点が正式サービスで払拭されていれば、『七つの大罪:Origin』の飛躍は十分あり得るだろうと感じるほど、大きなポテンシャルを感じるプレイ体験となりました。

試遊体験の印象や実感をお伝えしましたが、「東京ゲームショウ2025」に足を運べるなら、直接触れてみるのが一番です。機会がある人は、ぜひ『七つの大罪:Origin』の試遊に臨んでください。ちなみに試遊版では、オープンワールドモードからストーリーモードには戻れないため、その点だけご注意を。


  1. 1
  2. 2
  3. 続きを読む

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース