
千葉・幕張メッセにて2025年9月28日まで開催中の「東京ゲームショウ2025」。その会場にはスポーツ用品で広く知られる「ミズノ」もそのブースを出展していました。
今回が初出展となるという同社のブースでは、eスポーツグッズへの参入へ向け開発中の4製品、レバーレスコントローラー、ゲーミングチェア、アームスリーブとフィンガースリーブが展示されていました。

プロゲーマーにも意見を求めつつ開発されていったというこれらの製品。レバーレスコントローラーは左手と右手でボタンの配置角度が異なり、方向操作になる左手はしっかりとボタンを保持できるよう、逆にコンボなどでスムーズな動きが求められる右手の操作は連続でボタンを押しやすいようそれぞれ配置されています。

メッシュ状の座面が特徴的なゲーミングチェアは、カスタマイズ性が最も重視されており、多くの部分が調整可能となっていました。


ブースでは「ミズノ」のイメージからは少し外れたハードウェアが目立っていましたが、同社の主力であるウェア類もしっかりとしたものです。アームスリーブに関しては縫製の方法にも様々な工夫が凝らされているとのことでした。




担当者ミニインタビュー
――どうしてeスポーツグッズへの参入を行おうとしたのでしょうか?
担当者:背景には、通常のスポーツの競技者数が少子化などで減っていってしまっている傾向があることや、もちろんeスポーツ分野自体が盛り上がりを見せていることがあります。部活などを始めているところも多ければ、今後はオリンピック種目としても注目されますしね。
そのうえで、やはりゲームはプレイヤーの幅が広くて、1つのスポーツとしてきちんと取り扱っていくべきであるよね、と今回の計画に繋がりました。
そこでまずはアスリート向けの製品を、ということで開発を進めたのが今回の製品群です。幸いにして弊社にはウェアの部分のノウハウもありました。
――今回、ウェア以外のレバーレスコントローラー、ゲーミングチェアといった製品も展示されていますが、これらにより注力していく可能性はあるのでしょうか?
担当者:やはり、それらをずっと続けるにはノウハウがまだ足りないのがネックです。なので現時点では市場や皆さんの反応を見ながらということになります。その点については、ウェアであったり、個々のタイトルのファン向けにウェア中心の展開を行う可能性のほうが高いのが現状ですね。
あくまで今後についてはTGS2025での反響、手応え次第の面が強いと語る担当者氏。興味があるゲーマーはホール1(01-C09)ミズノブースまで訪れてみるのも良さそうです。