ソニー・インタラクティブエンタテインメントの現世代機種「PlayStation 5」について、欧州圏で販売を開始したデジタル・エディションの新モデル「CFI-2100」を従来モデルの「CFI-2000」と比較する動画を、テック系インフルエンサーのAustin Evans氏が公開しました。
◆容量削減のPS5新モデルを分解比較―カバー材質を変更し軽量化も実現

「CFI-2100」モデルについては、2025年6月時点で総務省の技適認証のラインナップで存在が確認され、同年9月に欧州地域での予約が開始されました。
改修点などの詳細は明らかになっていないものの、価格は従来のモデルと変わらず、ストレージが1TBから825GBへと削減されたことが判明しています。
そんな中Austin Evans氏は「CFI-2100」と「CFI-2000」の比較動画で、外装の材質が変更されていると説明しました。
従来のモデルでは底面以外は光沢感のあるカバーが用いられているところ、新モデルはカバー全面がマットな仕上がりになっています。

重量は新モデルが2,435グラム、従来モデルが2,556グラムであり、約120グラムの軽量化を実現していることも判明。
同氏は新モデルではより薄くなった金属板を採用しつつ、ヒートシンクを再設計して、重量削減を図っていると説明しています。

また、新モデルは内部設計が変更されているものの、消費電力や冷却性能にほとんど差異がなかったことも報告されました。
同氏は従来のモデルと同水準のパフォーマンスを実現しつつ、製造コストを抑えて軽量化する技術力を称賛する一方で、SSD容量の減少も含めたコストの削減分がユーザーに還元されていないと指摘。世界情勢の影響もあると理解しつつ、価格が据え置きである点に難色を示しました。

また本記事執筆時点ではPS5の容量削減は欧州のみで確認されていますが、イギリスの小売店では従来モデルが大幅値下げの傾向にあると海外メディアVGCが報じています。
PS5デジタル・エディションでは最大100ポンド(約2万円)の値下げも実施されており、新モデルに置き換わる前に残りの在庫を売り切ろうとしている可能性があると推測されています。