指揮官は褐色へそ出しルック!『マブラヴ』最新作はSRPG『Muv-Luv Tactics カーリダーサの悪夢』―手応えある戦術が腕の見せ所【CF版先行プレイレポ】

『マブラヴ オルタネイティヴ』に隣り合う“確率時空”で語られる新たな物語!

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指揮官は褐色へそ出しルック!『マブラヴ』最新作はSRPG『Muv-Luv Tactics カーリダーサの悪夢』―手応えある戦術が腕の見せ所【CF版先行プレイレポ】
指揮官は褐色へそ出しルック!『マブラヴ』最新作はSRPG『Muv-Luv Tactics カーリダーサの悪夢』―手応えある戦術が腕の見せ所【CF版先行プレイレポ】 全 35 枚 拡大写真

さまざまなプラットフォーム事業やコンテンツ事業を行うfuzzは、新作シミュレーションRPG『Muv-Luv Tactics カーリダーサの悪夢(以下、マブタク)』を、PC(Windows)向けに現在開発中です。

『Muv-Luv Tactics カーリダーサの悪夢』は、『マブラヴ』シリーズの世界観の継承と、プレイアビリティの両立を重視して開発された、1人用戦術シミュレーションRPG。プレイヤーは国連軍の小隊長となり、部隊編成や戦術機の兵装などを管理しながら、BETAの脅威と絶望的な戦況という『マブラヴ』の過酷な戦場へと挑むことになります。

「プレイヤー=主人公」の個人体験としての没入感を重視した、シングルプレイを採用。『マブラヴ』の前知識やミリタリー、SFなどに興味が無くとも問題ないシナリオとプレイアビリティの両立を目指し、シリーズファンが楽しめるのはもちろん、新規プレイヤーのための“入口”を目指しています。

本稿では『マブタク』の先行プレイレポートをお届け。プレイおよびスクリーンショット撮影は、メーカー提供の「クラウドファンディング先行版」を使用しています。

◆ギャル系衛士となって部隊を率いて侵略種と戦え!

ゲームの舞台となるのは、『マブラヴ オルタネイティヴ』に隣り合う“確率時空”。本シリーズは数多に分岐する可能性の世界でさまざまなメディアミックスが展開されており、この『マブタク』も大きく分岐した時空の中で語られるストーリーであることが公式サイトでも紹介されています。

物語の時系列は1995年。1973年から地球侵攻を始めた異星起源種「BETA」によって、東南アジア諸国の多くが敗北している時代です。プレイヤーは本作の主人公である、第429私設傭兵部隊「海鳩(ウミバト)」の指揮官・湊斗千朔(みなと ちさ)を操作して、各地の戦闘へと参加します。

ゲーム内ではまずチュートリアルとして、千朔と先代から仕えている部隊のNo.2・司月重季(すづき しげすえ)の2人でBETAと戦うことに。

バトルはシリーズおなじみの戦闘メカ「戦術機」を使用したターン制シミュレーションで、千朔は刀での“突撃前衛”、重季は重火器を使った“制圧支援”と呼ばれる戦術的役割を担っています。

最初の戦闘終了後は、戦闘で失った人材を補充するために、新たな戦術機のパイロット「衛士」を募集します。最初に選べる衛士は、機動力と攻撃回数に優れた“強襲掃討”、長射程と状態異常を得意とする“砲撃支援”から各1名ずつ。千朔と重季と合わせて、この4つの戦術スタイルが本作の基本的なロールです。

小隊4名が揃ってからは、本格的な戦闘が始まります。そこには絶望的な数のBETAや、さまざまな世界の状況が関わってくるのです。

◆戦場では連携が求められる

本作の戦闘は自軍が最大4機まで出撃可能です。各ターンでは、それぞれの衛士の移動とアクションを指定し、ターンの最後にその行動結果が表示される形式。

衛士のロールごとに装備の射程や効果も異なるので、敵の位置や戦力を考慮することも大切です。敵のターンも同じく、すべての行動決定後にアクションが発生。

また、行動設定に関してはどの衛士を先に動かすかも決定できます。例えば千朔は刀を利用した近接戦闘が得意ですが、倒しきれない場合は反撃を受けてしまいます。

そのため、射程に優れる味方機で先に削っておいて、千朔でとどめを刺すなどの順番にすれば、被害を抑えられるのです。

戦闘で重要なのが命中率で、攻撃側の命中補正、相手側の回避率、マップ上の遮蔽物などの要因で、数値は大きく変化します。攻撃の選択時に「予想される敵の体力の減少」が表示され、各衛士のアクション結果で変化していくのですが、こちらも攻撃が命中すれば、という予測なので注意も必要です。

それぞれの戦場は、基本的に敵の数の方が多い状態。中には体力が少ないものの、群れているBETAなども存在しています。この群れはすべて倒さなければならず、強襲掃討や制圧支援のロールが持つ範囲攻撃を利用しなければなりません。

しかし、小物を優先すれば大型の相手に迫られる可能性も……!

ゲームが進めば仲間との連携効果なども登場し、戦術はより豊かに。それぞれのステージでは敵の殲滅以外にも「◯ターン以内にクリア」といった目標があり、達成することでボーナス報酬も得られます。

様々な展開を試しながら、最上の戦果を目指しましょう。

◆部隊を鍛えて最強を目指せ

ストーリーは、戦闘パートとブリーフィングパートを交互に繰り返して進行。ブリーフィングパートでは作戦の情報や部隊管理が行え、ここでレベルアップしたり、戦闘パートの報酬で得た軍票を消費することで、さまざまな部隊の強化をしたりできます。

また衛士のレベルアップやステージ侵攻で、新たな武器や装備、ロールごとの「バトルスキル」などが続々とアンロック。バトルスキルは特定の武器で攻撃した際に確率で発動するもので、攻撃を強化したり、敵へのデバフを付与したりと、さまざまな効果を持っています。

そして、部隊での同時行動が特色の本作を象徴するのが「オーダースキル」です。

これは“自分の後に行動する仲間に付与するスキル”。例えば“強襲掃討”の次に行動する、“突撃前衛”の仲間の攻撃時に「敵からの反撃のダメージを抑える」といった効果が付与されます。

オーダースキルは、戦場での戦い方に変化を加えます。特にステージごとのミッションを達成するためには、素早い行動や確実なダメージ、自軍の被害を抑えるといった“当たり前”の戦果がとても重要になるので、しっかりと有利になるための戦術を考えなければならないのです。

また、仲間と戦っていくことで「連携」もできるようになります。

今回プレイしたクラウドファンディング先行版では難易度「ハード」しか選べず、序盤からかなり激戦が繰り広げられました。

少しずつ解放される各要素や、戦場での戦い方が理解できてくると戦術は大きく広がっていきます。もちろん、さまざまな激戦や思惑も展開していくストーリーも楽しみですね!


Muv-Luv Tactics カーリダーサの悪夢』では、新たな『マブラヴ』の確率時空での物語を、やりがい抜群の戦術シミュレーションと一緒に楽しめます。アクションの設定と同時行動の戦闘は、バトルスキルや武器などの選択も重要で、しっかりと考えながら戦えるのも大きな魅力です。

ストーリー面でも『マブラヴ』シリーズの要素をしっかりと組み込みつつ、導入部や道中の会話でしっかりと重要な要素を説明してくれます。

特に、どこか天真爛漫な指揮官・千朔と、ベテランの重季を介した世界情勢や作戦などの解説もわかりやすいので、まさしく本作の目指すシリーズファンも新規ユーザーにも優しい作品になっていると思わされました。

ハードでプレイしていても、ターン制シミュレーションでの「待ちの戦術」を利用すれば、かなり安定して戦えます。しかし、ミッション達成のためにはアグレッシブな戦いが必須で、その見返りも大きいので、苦労して何度もリトライしながら部隊や戦術を鍛えていくことも重要そうです。

『Muv-Luv Tactics カーリダーサの悪夢』は、PC(Steam)にて配信予定。公式サイトでは、本作のさまざまな情報が公開されているので、今後はこちらも要チェックです!


マブラヴ オルタネイティヴ(1) (電撃コミックス)
¥564
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《Mr.Katoh》

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