
ついにお目見えとなったRazerのPS5向け新型ゲームパッド「Raiju V3 Pro」。本記事では、Razerが国内メディア向けに開催した説明会と提供された実機の試用をもとに、その仕上がりをレポートします。
Razer Raiju V3 Pro スペック概要
ポーリングレート: ワイヤレス 250 Hz / 有線 2000 Hz (PC専用)
重さ: 250g
ボタンのマッピング: 取り外し可能なマウスクリック式バックボタン x4 / クローグリップ用バンパー x2
サムスティック: 左右対称TMRサムスティック
トリガー: ホール効果 Razer Pro HyperTriggers
アクションボタン: 新型メカタクタイルPBTアクションボタン
D-パッド: 8方向フローティング メカタクタイルPBT Dパッド
ハプティクス: なし
オーディオジャック: あり
専用アプリ「SYNAPSE 4」対応: あり
「Raiju V3 Pro」の特徴&新要素

「Raiju V3 Pro」は「PS5向け最高のeスポーツコントローラー」としてRazerが世に送り出す新製品。対人ゲームで求められる「精密な動作」、プレイヤー好みの調整を施せる「カスタマイズ性」、そして勝敗に直結する「操作への反応速度」を追求したモデルです。

スペックとしては、「左右対称型TMRサムスティック」「メカタクタイルPBTのアクションボタン&8方向Dパッド」「着脱式バックボタン」などが特長。特にボタンレイアウトとサムスティックに関しては、『Call of Duty』シリーズプレイヤーであるLA THIEVES・HyDra選手も“素晴らしい”と評価するほどのプロ仕様です。
2000Hzポーリングレート(※PC・有線接続時)&HyperSpeedワイヤレス(2.4GHz低遅延)採用で、ラグの心配もありません。どのような持ち方でも操作性が落ちない絶妙なバンパー配置や、人間工学的に計算された形状もポイントです。
『ストリートファイター6』モダン操作で「Raiju V3 Pro」の体験をチェック

今回は『ストリートファイター6』をプレイしながら「Raiju V3 Pro」の仕上がりを確かめてみました。まず感じたのは、ボタン・トリガーともに“クリッキー感が強力”なことです。

ボタン、トリガー、十字キーはどれもマウスクリックのように「カチカチ」とした感触で、キリッとした印象の操作感です。何を押してもカチカチと入力音が鳴り、自キャラを操作している実感を得られます。

前面ボタン部は0.65mmという超浅アクチュエーション+300万回耐久の安心感で、コンボ失敗も大幅に減少。筆者はモダン操作で『スト6』をプレイしていますが、時折求められるコマンド入力技もかなり発動しやすくなりました。

また、8方向Dパッドは『スト6』とも好相性。プレイスタイル次第ではあるものの「Dパッドでキャラクターを操作したい!」というプレイヤーであれば、「Raiju V3 Pro」のクリッキーな操作性はきっとシミーやコマンド入力の精度を高めてくれます。


“Pro HyperTriggers”と呼ばれるトリガー部は、パッド本体と専用ソフトウェアで調整可能。バックボタンとバンパー(最大6ヶ所)のカスタマイズも実戦向きで、シューターや格ゲーに限らず競技的なゲームすべてで活躍できそうな対応力を感じました。
ゲームと真剣に向き合う楽しさ

数時間ほど続けてプレイしていても、手首や手のひらへの負担は少なめ。グリップ形状・材質の“なじみやすさ”が効いています。重量は250gと、DualSenseより30gほど軽い設計。その分ハプティクスは非搭載なので、没入感重視のプレイヤーは要注意です。

また、今回は主にPC・無線接続で使用していましたが、ラグや入力が途切れることはありませんでした。有線時はもちろん快適で、ランクマッチ時はもちろんトレモにこもっているときも集中して自らの入力精度を改善できますし、“『スト6』と真っ向勝負してる感覚”でゲームを楽しめました。
操作レスポンス性能はもちろんですが、筆者としては「カチカチ」と入力している実感を味わえるクリッキーな感触が特に気に入り、対人ゲームへのモチベーションが高まりました。
対人ゲームで負けたときに「本当は勝てたはずだった」「あのときのラグや操作ミスがなければ」など、さまざまな後悔をした経験がある筆者のようなプレイヤーはきっと少なくないでしょう。そんなときでも「Raiju V3 Pro」はプレイヤーの期待を裏切ることはありませんし、勝ったときの気持ち良さもまたひとしおです。

「Raiju V3 Pro」はPS5向けのオフィシャルライセンス製品であり、PCでも使える“本気のeスポーツ特化型ゲームパッド”です。ゲームへの没入感はある程度オミットしつつ、とにかく勝ちを狙うプレイヤーに向けた配慮がハード・ソフトの両面から感じられました。

なお、ハード面でカスタマイズできる箇所は背面ボタンの有無と左右のスティックのみ。前述のとおりハプティクス機能もカットされているので、同じくPS5向けの上位コントローラー「DualSense Edge」と比べると簡素な印象を受けるかもしれません。
しかしその分だけ「対人ゲームへの本気度」が高いゲーマーにはオススメできる製品です。軽さも機能を求めたい方にとっては「アリ」な選択肢となるでしょう。
「Raiju V3 Pro」は、通常価格32,980円(税込)で2025年10月24日(金)より販売が開始されます。また、Razerの公式ストアではハロウィンセールも開催中なので、他のラインナップが気になる方はあわせてチェックしてみてはいかがでしょうか!
Razer Raiju V3 Pro スペック概要
ポーリングレート: ワイヤレス 250 Hz / 有線 2000 Hz (PC専用)
重さ: 250g
ボタンのマッピング: 取り外し可能なマウスクリック式バックボタン x4 / クローグリップ用バンパー x2
サムスティック: 左右対称TMRサムスティック
トリガー: ホール効果 Razer Pro HyperTriggers
アクションボタン: 新型メカタクタイルPBTアクションボタン
D-パッド: 8方向フローティング メカタクタイルPBT Dパッド
ハプティクス: なし
オーディオジャック: あり
専用アプリ「SYNAPSE 4」対応: あり




