全国のゲームセンターで稼働中のアーケードゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 インフィニットブースト』。本作を競技種目として行われるイベント「GGGP×RAGE 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 インフィニットブースト Supported by SANKYO」が、先日2025年11月1日(土)~3日(月・祝)にかけて開催されました。

2日に行われたOPEN部門では、namco松戸店、namco巣鴨店、GiGO新宿西口、新宿スポーツランド本館で開催された予選を勝ち抜いた8チームによる壮絶なバトルが繰り広げられ、結果的に永田小隊の4人が優勝。
3日に行われたINVITATION部門では、まだ『イニブ』を始めたばかりだというCrazy Raccoon、DetonatioN FocusMe、REJECT、ZETA DIVISIONのストリーマーたちが、その面白さを伝えるべく熱い対戦を見せてくれました。
本稿ではそんな白熱した2日間をかいつまんでレポート。なお、YouTubeのGGGP公式チャンネルで当日の模様は現在もチェックできるので、気になった方はあわせてチェックしてみてください。
絶望的な状況を何度も切り抜けて勝利を掴んだ永田小隊
今回のイベントには、数々のeスポーツ大会で実況を務めるアールさんがMCとして参加。普段はお仕事で関わるゲームをしっかり調べてから当日を迎えるそうなのですが、本イベントは「あえてまっさらな状態で参加してほしい」と依頼を受けていたのだとか。

これによって実況・解説のなかおさん、みやぎさん、長田ザクさん、葉邉慧伍さんへイベントを観戦して気になったことを質問する時間が生まれており、本イベントがきっかけで初めて『イニブ』に触れるという方も選手たちが繰り広げる試合の展開が理解しやすくなっていました。
イベントの幕が上がると、まずはLINKL PLANETの楽曲「胸にいつもガンプラを」のライブが披露されました。歌唱後にはLINKL PLANETのメンバーが選手たちへエールを送る一幕が見られ、この応援に選手たちも「元気出た!」と気合が入った様子でした。
そして株式会社創通の田村烈さんから開会の挨拶があり、いよいよ対戦スタート。今回のイベントは4人1組のチーム戦で、namco松戸店、namco巣鴨店、GiGO新宿西口、新宿スポーツランド本館で開催された予選を勝ち抜いた8チームが戦います。

ルールは先鋒同士、大将同士で対戦して先に2戦勝利した方がマッチ勝利となるシングルエリミネーション形式となっており、マッチポイントが1ポイントずつとなった場合は、勝利したチーム同士で行われるエクストラバトルを実施。このエクストラバトルで先に勝利を果たしたチームがマッチ勝利という形でした。
また、チーム内で機体の重複は認められず、4人全員が別の機体を使用しなければならないルールも存在しており、どのプレイヤーがどんな機体を使うのかも注目を集めることに。なお、使用機体やEXバーストは対戦ごとに変更可能。
本イベントで注目を集めたチームは、やはりこたんぐ選手&レオシグ選手のタッグと、SHO∞選手&れい選手のタッグが組んだ優勝チーム「永田小隊」でしょう。

準々決勝の永田小隊の対戦相手はチーム「あいつら全員同世代」だったのですが、なんと初っ端から先鋒戦、大将戦ともに敗北を喫するという窮地に陥りました。そんな状況を覆したのが3試合目のこたんぐ選手が操るガンダムAGE-FX。
相方のレオシグ選手はガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトで、対するはこざやま選手のマイティーストライクフリーダムガンダムとみことばーすでぃJr選手のガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトとなりました。
残り時間80秒付近でレオシグ選手の後に撃墜されてコストオーバーを背負い、こたんぐ選手のガンダムAGE-FXは残り耐久120の状態から折り返しという危機的状況。相手チームからすればこたんぐ選手さえ撃墜すれば勝利できる状況なので、こたんぐ選手は徐々に追い詰められていくことに。

そうして残り時間が50秒付近までの間に、耐久値の回復効果や被ダメージを100まで耐えるバリアが使える逆転要素EXオーバーリミット、エクステンドバーストによる緊急回避までをも使わされて最早これまでといった様相……だったのですが、ここからこたんぐ選手はEXオーバーリミットもEXバーストもない状態で逃げ切って見せたのです。
こたんぐ選手の決死の逃走劇に思わず目が奪われてしまうのですが、レオシグ選手が的確にあいつら全員同世代側を妨害してダメージを取っていたことも勝利に寄与しており、こたんぐ選手&レオシグ選手の連携の仕上がりっぷりを感じた方も多かったことでしょう。

このまさかの勝利に勢いづいた状態で臨んだ準決勝の対戦相手は真・雨宮家族となりました。マッチを1本先取した状態からスタートした永田小隊。立ち上がりは上々だったのですが、そこから本気覚選手が操るガンダム・キマリスヴィダール&運ゲーマン選手操るGメカが大活躍。
再びの先鋒戦では運ゲーマン選手のガンダム(Gメカ)をレオシグ選手が徹底してマークするという対策を見せて序盤はリードを作ったのですが、運ゲーマン選手のオーバーヒートからのあがきや特殊格闘のGアーマー換装からの弾幕が通って、真・雨宮家族が勝利。
その後もSHO∞選手&れい選手のN-EXTREMEガンダム エクスプロージョン&スターウイニングガンダム、再びこたんぐ選手&レオシグ選手を下す執念を見せてまさかの3連勝。再び大将のみねね選手とレキ選手へとタスキを繋げるという大活躍で、本気覚選手&運ゲーマン選手は会場を大いに沸かせてくれました。

そして、みねね選手のマイティーストライクフリーダムガンダム&レキ選手のガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイト、SHO∞選手のマイティーストライクフリーダムガンダム&れい選手のスターウイニングガンダムが激突。
対戦時間が70秒を切るまで互いの耐久値をじわりじわりと削り合う展開が続きましたが、試合が大きく動いたのはれい選手のスターウイニングガンダム、みねね選手のマイティーストライクフリーダムガンダムが撃墜された場面です。

真・雨宮家族は、タイムアップ目前でスコア有利は取れていたものの、れい選手のスターウイニングガンダムのFバースト+EXオーバーリミットがみねね選手のマイティーストライクフリーダムガンダムに通り、非常に苦しい状況に。
その後は残り時間5秒を切るまでスコア有利を維持したままなんとか逃げていたのですが、なんとレキ選手の援護を潜り抜けて接近していたれい選手のスターウイニングガンダムの格闘攻撃が通りみねね選手が被弾してしまいます。そして、勝負は最後の最後までもつれ込むことに。
このマッチ最後の対戦カードは、再び本気覚選手&運ゲーマン選手が登場。この試合はSHO∞選手が大活躍で、マイティーストライクフリーダムガンダムのチャージ格闘“高電圧放電”でガンダム・キマリスヴィダールの接近を上手にいなして勝利を掴み取っていました。

永田小隊の決勝戦の対戦相手は、過去のGGGP賞金制大会を2連覇している強豪プレイヤー・Re_sinon選手とちゃんるい選手のタッグを擁するライフリ村となりました。
最初の先鋒戦はこたんぐ選手のガンダムAGE-FXとレオシグ選手のガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイト、対するはMac選手のN-EXTREMEガンダム エクスプロージョン&あじま選手のケルディムガンダム。
この試合は狙われ続けるケルディムが耐えている間に、N-EXTREMEガンダム エクスプロージョンがシールドガードなどを駆使してEXバーストのゲージを貯め、ライフリ村がタイムアップで勝利するという結末に。優勝へ向けひとつ駒を進められたことで、ライフリ村のふたりはホッと一息ついたかのような様子でした。
続いての大将戦はSHO∞選手のマイティーストライクフリーダムガンダム&れい選手のスターウイニングガンダムと、ちゃんるい選手のマイティーストライクフリーダムガンダム&Re_sinon選手のガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトが激突。
なんと永田小隊が先に両機ともに撃墜されてしまいます。そして後落ちとなったれい選手のスターウイニングガンダムの復帰位置へと寄って来たちゃんるい選手のマイティーストライクフリーダムガンダムが、チャージ格闘の高電圧放電を発動。

復帰してきたばかりなのでその発動を止めようがなく、高電圧放電の範囲外に逃れようとするれい選手でしたが、ちゃんるい選手はきっちり放電の範囲内にれい選手を収めており、れい選手はEXオーバーリミットのバリアを使わされる形になってしまいました。そこから永田小隊のリソースを吐かしきり、相手を詰ませるような試合運びでライフリ村が1マッチ目を獲得しました。
2マッチ目の先鋒戦はこたんぐ選手&レオシグ選手が1マッチ目と動きを変えてきており、レオシグ選手がMac選手のN-EXTREMEガンダム エクスプロージョンを追いかける展開。
解説によるとレオシグ選手のガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトはその機体自体の強さをプレイヤー間に知らしめたところがあるそうで、流石のやり込みで敵機の進行方向にレバー入れサブ射撃のガンビットを置くなどしてじわりじわりと追い詰めていきました。
この試合の最終局面では、あじま選手のケルディムが撃墜されたところで、Mac選手のN-EXTREMEガンダム エクスプロージョンに食らいつかれたこたんぐ選手のガンダムAGE-FXがすかさずエクステンドバーストによる緊急回避を発動。

こたんぐ選手はその後、レオシグ選手がN-EXTREMEガンダム エクスプロージョンのダウンを取るために出してくれたガンドノードの照射ビームに、自ら飛び込んで時間を稼ぐという判断を見せたのです。
このおそらくタイムアップ勝ちを見越した行動の間、レオシグ選手が撃墜されて残り5秒を切ったところでスコア差は2655。しかし、レオシグ選手がEXバーストを残しており、これを復帰後即発動したことで残り1秒でスコア差+400の差をつけまさかの逆転。
3000コストのガンダムAGE-FXの方が相手に入るスコアが大きいため、ここでこたんぐ選手の方が撃墜されていた場合、わずかなスコア差が生まれていなかった可能性があります。このこたんぐ選手の判断が勝敗を分けたと言えるのではないでしょうか。

続いてはSHO∞選手のマイティーストライクフリーダムガンダム&れい選手のスターウイニングガンダムと、ちゃんるい選手のマイティーストライクフリーダムガンダム&Re_sinon選手のガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトによる再びの大将戦。
永田小隊が果敢に攻めていくもののそれをきっちり返していくという展開で、れい選手が先に撃墜され、SHO∞選手も残り耐久115ですぐさま撃墜されたらもう後がない状況に。もはやこれまでかと思われましたが、なんとSHO∞選手はふたりから狙われる状況で針の穴を通すかのような着地を通し、一度離脱して仕切り直すことに成功したのです。

その後れい選手が復帰したところで、わずかに残った115の耐久値で再び立ち回りに戻り、逆転の糸口を探しているかのように見えたSHO∞選手。残り時間60秒付近で撃墜されてしまったのですが、SHO∞選手を撃墜するために前進してきていたちゃんるい選手をれい選手が撃墜します。
すると、ここでれい選手が温存していたFバーストを発動。SHO∞選手が撃墜されたことで付与されたEXオーバーリミットとあわせる形で、ちゃんるい選手を攻め立てていきます。その間、自分のEXバーストがまだ使用できない状況のSHO∞選手は回避に徹し、意図せず自分のEXオーバーリミットが発動しないように我慢しているかのように見えました。

れい選手が一度ちゃんるい選手に攻撃を通し、そのダウンから起き上がって行動を再開したちゃんるい選手が再びブーストゲージがなさそうな兆候を見せたところで、きっちり前にでてきたSHO∞選手。ここでそんなSHO∞選手が操るマイティーストライクフリーダムガンダムのアシスト攻撃“デスティニーガンダムSpecII”の格闘攻撃がヒット。それを確認したれい選手が、ウイニングビームの照射で追撃。
なんとこのウイニングビームにRe_sinon選手も巻き込まれており、勝敗が残り25秒を切ったところでわからなくなりました。そして、ちゃんるい選手を撃墜させまいと主張してきたRe_sinon選手が撃墜されたことで、ライフリ村側もEXオーバーリミットの発動条件を満たしましたが、残り時間は後10秒。

ここでスコア有利が永田小隊へ渡ったため、逆転するにはSHO∞選手かれい選手のどちらかを撃墜しなければならなくなったライフリ村。そこでSHO∞選手へと向かうちゃんるい選手でしたが、れい選手が送ったガードビットがちゃんるい選手の放ったマイティーストライクフリーダムガンダムの格闘攻撃を防ぐ凄まじいタイミングでの支援が入りました。
これによってSHO∞選手は着地を通せたかと思いきや、ちゃんるい選手が冷静にサブ射撃の試製35式改レールガン&フォランスアスタ レール砲でその着地を取っており、そこにRe_sinon選手が追撃を入れて万事休す……と思われたその時、れい選手からの援護射撃が間に合いRe_sinon選手のガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトのEXオーバーリミットのバリアを破壊。

この隙にSHO∞選手はシールドガードを選択し、Re_sinon選手をフォローするべくSHO∞選手に射撃を送っていたちゃんるい選手の攻撃を防いでタイムアップで勝利を飾るという、あまりにもドラマティックすぎる勝利を見せてくれました。
この熱すぎる攻防には会場も大いに沸いており、勢いづく永田小隊。続いてのこたんぐ選手&レオシグ選手VSMac選手&あじま選手の再戦も続けざまに勝利して、いよいよ優勝に王手をかけました。
ここで再び、SHO∞選手&れい選手とちゃんるい選手&Re_sinon選手が激突。序盤から暴れていたれい選手のスターウイニングガンダムの活躍によって、先にちゃんるい選手のマイティーストライクフリーダムガンダムを撃墜すると、ちゃんるい選手をこれ以上ダメージを受けられない状況へと追い込んでいきます。
それでもタイムアップが見えてくる時間まで耐えきっているちゃんるい選手が底力を見せていましたが、Re_sinon選手をあえて放置してちゃんるい選手にEXオーバーリミットを使わせないように動いているように見えた永田小隊。

そんな状況のちゃんるい選手をフォローすべくRe_sinon選手も前線に飛び込んできますがギリギリ間に合わず、ちゃんるい選手が撃破され、優勝は永田小隊となりました。
ライフリ村のメンバーたちは敗北が決まった後に悔しそうな表情を見せてはいたものの、すぐさま永田小隊に駆け寄りその勝利を称えており、とてつもない駆け引きを繰り広げた後まで胸が熱くなるような光景を見せてくれました。


イベント終了後の発表では、11月4日(火)に既存の14機にバランス調整&ガンダムの機体モデルのリファイン、11月17日(月)に新機体として『ガンダムビルドファイターズ』からアイラ・ユルキアイネンが操るキュベレイパピヨンが参戦することが発表され、会場から歓声が轟きました。

スサノオに戦国アストレイ頑駄無……素敵な機体や硬派な機体が活躍!?
11月3日(月・祝)に行われたINVITATION部門には、日本国内のeSportsチームから8名のストリーマーが登場。参加してくれたのは、Crazy Raccoonからふらんしすこ選手&おぼ選手、DetonatioN FocusMeからなるお選手&ザクレイ選手、REJECTからZerost選手&YAS選手、ZETA DIVISIONからけんき選手&鈴木ノリアキ選手でした。
INVITATION部門のルールはダブルエリミネーション方式、決勝は3本先取となり、その他のルールはOPEN部門と同様となります。ストリーマーのみなさんは本イベントのために『イニブ』を練習しており、事前練習の模様が動画や配信で残されています。あわせてチェックしてみてください。
試合内容はもちろん、見ていて面白かったのが選手同士のトーク。ストリーマーだけあって流石のトーク力で、対戦相手を煽ったりヤジったりと顔見知りだからこそのやり取りで会場の笑いを誘ってくれました。
例えば予選1回戦目のREJECT対ZETA DIVISIONの試合では、けんき選手がこの試合の前日に新宿スポーツランド本館でYAS選手と組んだ時のエピソードを暴露して、「俺の100円を返してくれよ!」とYAS選手に要求して会場から笑いがおきました。

しかしYAS選手にも「先落ちしたのはどっちでした?」とけんき選手に対する言い分があり……ふたりの会話は平行線。

単純に言葉尻だけを捉えると負けた原因を責任転嫁をしあっているようにしか見えないのですが、『イニブ』のみならず 『機動戦士ガンダム エクストリームバーサスシリーズ』は2on2という相方との連携が肝になるゲーム性だけに、この時のけんき選手とYAS選手のやり取りのような会話は、友人とタッグを組んで対戦した経験のあるプレイヤーなら日常茶飯事なのです。
こういったやり取りを重ねてお互いの連携力を高めていく部分もあったりもするので、おそらく『EXVS.』シリーズのプレイヤーたちは思わず共感してしまったり、まだまだプレイ歴の短いストリーマーのみなさんがここまで『イニブ』に熱くなってくれて嬉しく思ったりしたことでしょう。

イベント終盤にはLINKL PLANETのライブパートなどもあったほか、会場外にはフリープレイスペースもあり、ライブを楽しんだ方やイベントの熱気を受けてすぐさま『イニブ』を遊んだ方も多かったはず。
そんなINVITATION部門の注目試合をピックアップするならば、まずは双方とも予選1回戦を勝ち上がったDetonatioN FocusMeとZETA DIVISIONの対戦。
例えば、ザクレイ選手ならマイティーストライクフリーダムガンダムのチャージ格闘の高電圧放電での起き攻めを仕掛けたり、“メアメキャン”と呼ばれる一種の回避テクニックを駆使して立ち回っていたりなど、両チーム共に自分の使用する機体の強い行動をしっかり実行しているところが見られました。きっとコーチ陣の的確な教えがあってのことだったのでしょう。

DetonatioN FocusMeが3連勝してこのバトル勝利が目前となったところで、そんな劣勢をひっくり返したのがけんき選手の戦国アストレイ頑駄無。
“戦国アストレイは硬派”だと語り、ここまではかなり堅実に立ち回っているように見えたのですが、敗北寸前となった4戦目から立ち回りを大きく変更。特殊射撃の射撃バリア付きの特殊移動で接近した後に、発生の早くなったメイン射撃+メイン射撃からの追加入力の衝撃波を押し付けるという攻撃的な行動を増やしてきたのです。

戦国アストレイ頑駄無のこの行動は、対策を理解しているプレイヤーだとしても自分ひとりではいくつか対処が難しい状況がある武装であり、ザクレイ選手&なるお選手は大苦戦。
また、けんき選手はところどころN特殊格闘の粒子発勁をカウンター気味に差し返す、特殊移動で接近するも敵機に触れないと判断したら冷静に着地を通してブーストゲージの回復を狙う、メイン射撃の衝撃波が命中しても無理そうだと判断したらサブ射撃のサムライソード投擲で追撃を入れてしっかりダウンを取るといった“硬派”な動きも見せており、“戦国アストレイは硬派”というその言葉が嘘ではないところも見せていました。
このチーム全体の戦略の変更やそんなけんき選手を的確にフォローしていた鈴木ノリアキ選手のこのイベントまでに500戦をこなしたというやり込みが功を奏して1勝をもぎ取ると、そのまま勢いにのったZETA DIVISIONはマッチ勝利も手に入れて1対1のイーブンに。
その後は1戦取り返されるもののZETA DIVISIONの逆転劇はそこで止まらず、ウィナーズサイドで決勝への駒を進めました。

敗者インタビューで戦国アストレイ頑駄無について知らなかったと暴露したザクレイ選手は、「お前待っとけよ」とけんき選手に早くもリベンジを宣言。ルーザーズから勝ち上がりもう一度DetonatioN FocusMeと戦うべく気合十分といった様子を見せていました。
注目試合の2戦目は、ルーザーズ第1回戦こと最下位決定戦。Crazy RaccoonとREJECTが激突したのですが、最下位になったチームには罰ゲームとして「ガンダム関連の衣装を着てゲームセンターで対戦(※10勝するまで帰れません)」が科せられることに。
しかも両チームのコーチや、Crazy Raccoonなら当日もミラー配信で盛り上げてくださったプロゲーマーのかずのこ選手、REJECTならMCを務めたOooDaさんまでもが罰ゲームに巻き込まれるという、まさかの提案が出て会場は爆笑に包まれました。
この対戦で注目だったのは、おぼ選手の操るスサノオ。おぼ選手は対戦前にZerost選手を8回倒して勝つと意気込んでおり、どんな試合が繰り広げられるのか期待がかかったのですが……なんとほとんどその宣言通りの結果になるというZerost選手にとっては悪夢としか言えない試合展開が頻発しました。
スサノオという機体は、チャージ格闘やバーストアタックの愛の一撃を使用することで発動できるトランザムシステムによる時限強化を活かして、対戦相手の立ち回りを破壊し尽くすという動きが強力。

おぼ選手はこの機体の強力なムーブである独楽のように回転する格闘を活かした立ち回りとこのトランザムシステムをZerost選手にぶつけ続けるという手段を取ったのですが、これはやられる側からしたら絶対に相手をしたくないと言わざるを得ません。
2on2のゲームでありながらこういった戦法はありなのかと思われるかもしれないのですが、おぼ選手のように割り切って相手プレイヤーを攻め立て続けるプレイスタイルで勝っているプレイヤーも存在しており、慣れないプレイヤーが対処するのは非常に難しい戦法であることもまた事実です。
例え隣にYAS選手のフルアーマーガンダムが見えようともZerost選手のN-EXTREMEガンダム エクスプロージョンからロックを変更しないという徹底ぶりのおぼ選手に対し、敗北はするもののN-EXTREMEガンダム エクスプロージョンのレバー下特殊射撃のボマーナックル「周囲火柱」などを使って対応し始めていたZerost選手。
しかし、中々立ち回りを立て直すことを許してもらえず大苦戦します。YAS選手がそんなZerost選手を懸命にフォローしようとしていたのですが、そんなYAS選手をふらんしすこ選手のインフィニットジャスティスガンダム弐式が妨害しており、Zerost選手は地獄のような1on1を強いられ続けて敢え無くREJECTが敗退。

最終的に途中でREJECT側も何とか1戦は勝利できたのですが、スサノオのあまりの爆発力にZerost選手は敗者インタビューで「素敵な……機体ですね……」「マジで初狩りされたわ」とコメント。終始悔しそうな表情だったほか、スサノオへの強烈なトラウマが植え付けられてしまった様子でした。

最後にピックアップするのは、やはり決勝戦。「お前待っとけよ」とのザクレイ選手の宣言通り、対戦カードはDetonatioN FocusMeとZETA DIVISION。DetonatioN FocusMeにとっては、早くもリベンジのチャンスがやってきました。
初戦は先ほどの再現とばかりに、ZETA DIVISIONのふたりが勝利してまずは1勝。やはり戦国アストレイ頑駄無のメイン射撃には苦戦しているようにも見えたDetonatioN FocusMeですが、2戦目ではなるお選手のユニコーンガンダム3号機フェネクスが注意をひきつけてザクレイ選手の耐久値を減らされないように立ち回っていました。
そんななるお選手のユニコーンガンダム3号機フェネクスは2回撃墜されて自分が狙われるターンになってしまうのですが、なんと変形からの特殊移動を活かしたムーブで撃墜されないよう逃げ回りその間にザクレイ選手が戦国アストレイ頑駄無を撃墜してただでは負けないと1勝を取り返しました。
しかし3戦目において、けんき選手がマイティーストライクフリーダムガンダムの高電圧放電を特殊移動の射撃シールド効果で抜け反撃するというスーパープレイを見せるなどして、ZETA DIVISIONが1マッチ先取。ルーザーズサイドからもう一度上ってきたDetonatioN FocusMeにとっては、この1戦目を失ったのは大きな出来事だったはず。
その後の4戦目では、勢いに乗るZETA DIVISIONの戦国アストレイ頑駄無に対しての対策が見え隠れしており、DetonatioN FocusMe側のふたりはこのまま負けないという気合を観客にも感じさせてくれました。
しかし、ZETA DIVISIONのけんき選手&鈴木ノリアキ選手はノリにノッており、先ほどから活躍を続けるけんき選手だけでなく、けんき選手をフォローしている鈴木ノリアキ選手もコーチのレオシグ選手を思わせる射撃武装の回し方が見え隠れしはじめ、次から次へとメイン射撃を当てていく大活躍を見せてくれました。
ここへ来てそれぞれの立ち回りだけでなく、連携の部分も試合の中で完成度を上げてきているZETA DIVISIONのふたり。そのまま次の第5試合目も勝利して第6試合目に突入します。

序盤はなるお選手のユニコーンガンダム3号機フェネクスが、けんき選手の戦国アストレイ頑駄無に各種射撃を送り込んで、ザクレイ選手のマイティーストライクフリーダムガンダムを守るかのような動きを見せました。しかし、それをさせじとユニコーンガンダム3号機フェネクスに弾幕を送り込んでいたのが鈴木ノリアキ選手のガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトでした。
これによってユニコーンガンダム3号機フェネクスが撃墜されたところから試合が大きく動きはじめ、後落ちしてコストオーバーをもらったガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトを狙って行動していたDetonatioN FocusMeに対して、そのガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトを守るように動いていた戦国アストレイ頑駄無の動きが光り、ユニコーンガンダム3号機フェネクスが2回目の撃墜をされて試合終了。ZETA DIVISIONが優勝に王手をかけることに。
2セット目はけんき選手が戦線を押し上げDetonatioN FocusMeのふたりをマップの端に追い込むかのように動いており、先に撃墜はされるもののガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトの援護を受けて自分もしっかりメイン射撃や格闘を差し込んでいくという2on2を上手にこないしていきました。
負けじと戦国アストレイ頑駄無もガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトももう少しで撃墜すれば勝利というところまでZETA DIVISIONを追い込むDetonatioN FocusMeでしたが、そんな状況でもユニコーンガンダム3号機フェネクスをふたりで詰めることを選択。その判断が巧くハマり、なるお選手のユニコーンガンダム3号機フェネクスを撃墜して勝利。INVITATION部門の優勝はZETA DIVISIONが飾るという結果になりました。

非常に悔しそうなザクレイ選手でしたが、試合後は戦国アストレイ頑駄無の弱体化を楽しみにしている様子だったほか、「このゲーム面白過ぎる」「滅茶苦茶楽しかった」とコメントしてくれており、今回のイベントやストリーマーのみなさんのおかげで『EXVS.』シリーズの楽しさが多くの人たちに伝わったことでしょう。
ふらんしすこ選手も次はコーチを務めてくれたこたんぐ選手を感動で泣かせたいと意気込んでいたほか、スサノオに辛酸を舐めさせられたZerost選手もリベンジしたいと呟いており、再びこのような機会が設けられることにも期待したいところ。
熱狂に包まれた2日間でしたが、ベテランプレイヤーだけではなく、本イベントで少しでも『EXVS.』シリーズに興味を持ったという方は、ぜひ一度ゲームセンターに足を運んでみてください。
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