原作リスペクトと大胆さのバランスとは?『マーベル・ライバルズ』はマーベル社と厚い協力の元作られた【開発者インタビュー】

セクシーなスキンのこだわりも訊いてみた!?

ゲーム PS5
原作リスペクトと大胆さのバランスとは?『マーベル・ライバルズ』はマーベル社と厚い協力の元作られた【開発者インタビュー】
原作リスペクトと大胆さのバランスとは?『マーベル・ライバルズ』はマーベル社と厚い協力の元作られた【開発者インタビュー】 全 6 枚 拡大写真

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは12月3日、初代PlayStationの発売翌年より続く「PlayStation Partner Awards Japan/Asia」を今年も開催しました。

本記事では、GRAND AWARDSを受賞したNetEase Gamesの『マーベル・ライバルズ』開発者インタビューの様子をお届けします。

Yachen Bian氏(画像左)、Feng Fan氏(画像右)

――まずは今回の受賞について、率直なお気持ちを教えてください。

Yachen Bian:この場に立ててとても嬉しく思っています。チーム全員が今回の受賞にとても興奮しています。2025年のリリース時から、多くのサポートをいただきましたし、特にPlayStationで大きな成功を収められたことを誇りに思っています。今後もPlayStationとともにプロジェクトを進められることを楽しみにしています。

Feng Fan:まず、PlayStationと関係者の皆様に感謝したいです。これからも最高の体験を届けられるよう努力し続けます。

――サービス開始から約1年が経ちました。リリース当初と比べて、ユーザーの反応に変化はありましたか?

Feng Fan:リリース以来、コミュニティの声を継続的にモニタリングしていますが、全体として非常にポジティブな反応をいただいています。それらの声をもとに、ゲームプレイ・コンテンツ・パフォーマンスなど多くの改善を行いました。これからもプレイヤー中心の開発姿勢を維持し、より満足いただける体験を目指します。

――国際的なチーム、文化をまたぐ開発プロセスは非常に特徴的だと思います。印象に残っている出来事があれば教えてください。

Yachen Bian:本作はMarvel Gamesと非常に密接に連携しながら進めました。『マーベル・ライバルズ』は、両者の共同クリエイションでもあります。彼らからは多くのアイデアや指針をいただき、ときには細かいキャラクター表現まで議論します。

例えばジェフ・ザ・ランド・シャークというキャラクターのアビリティ設計では、Marvel Gamesと何度も議論し、原作にある魅力をどうゲームプレイに落とし込むかを徹底的に詰めました。こうしたコラボレーションの積み重ねこそ、本作の特徴だと思います。

――マーベルキャラクターには多くの熱心なファンがいます。キャラクターデザインで最も重視している要素は何でしょうか?

Yachen Bian:最も大切にしているのは“没入感”です。キャラクターがキャラクターである理由、その本質をゲーム内で感じられることが重要です。そのためコミックや設定資料を深く研究し、スキルやモーションを設計しています。

例えばハルクのガンマエネルギー、ロキのトリックスター性など、キャラクターの本質的な特徴をゲーム中でも体験できるよう意識しています。また、スクイレル・ガールのように、新たな表現や装備を追加するケースもあります。それでも軸は“原作に根ざしつつ、ゲーム体験として成立すること”です。

――衣装やスキンの豊富さも魅力です。可愛いもの、クールなもの、ときにはセクシーなものまでありますが、どのようなコンセプトで制作されていますか?

Yachen Bian:まずシーズンごとにテーマがあります。それぞれ語る物語があり、それに沿って衣装の方向性が決まります。それに加えて季節イベントや文化的な祝祭も重要です。例えば夏には水着コレクションを展開しましたが、これは実際にマーベルコミックが過去に行っていた企画が元になっています。

原作の文化や歴史を尊重しつつ、本作独自のアートスタイルで新しい試みをする――そのバランスを大切にしています。

――この1年で追加されたキャラクターや新要素の中で、特に好評だったものはありますか?

Feng Fan:多くのキャラクターが人気で一概には言えませんが、大きな反響があったのはPvEモードです。プレイヤーがハイスコアを競い、研究し続けてくれているのを見て、非常に励みになっています。

Yachen Bian:PvEモードに加え、シーズン5の展開や新キャラクターの追加、さらにTimes Squareの導入など、ソーシャル要素を拡張したことも非常にポジティブな反応をいただきました。最近ではレビューやSNSでの評価も大きく改善されていることを感じています。

――最後に、マーベルファンでありつつ、シューティングゲームが初めてというプレイヤーも多いと思います。そうした層へのアプローチについて教えてください。

Feng Fan:はい、Marvelファンの中にはFPS/TPSを初めて遊ぶ方も多くいます。ですので、新モードや学習しやすい導線、遊びやすい環境づくりを意識しています。どんなプレイヤーでもこの世界を楽しめるようにすることこそ、本作の目指す方向です。

――ありがとうございました。

『マーベル・ライバルズ』は、PC(Steam/Epic GamesストアPS5/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で配信中です。


《みお》

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

関連ニュース