
売上調査会社GSDとNielsenIQは、それぞれブラックフライデー週におけるヨーロッパのゲームソフト売上ランキングと、イギリス市場のコンソール販売動向を公開しました。
欧州ソフトランキングはセールも後押しし、既存タイトルが大きく上昇
GSDは、ヨーロッパ圏におけるPC・コンソールゲームの売上を調査している企業です。
会員制のGSDからデータを提供されている海外メディアThe Game Businessの報告によると、ブラックフライデー週のヨーロッパでのゲーム売り上げランキング・トップ20には新作タイトルが1本も入らなかったものの、セール効果で既存タイトルの売上が大きく伸びたとのことです。
週間販売数1位は『EA SPORTS FC 26』で、先週に続き首位をキープ。『ホグワーツ・レガシー』は4位から浮上し2位となっています。続く3位は『Call of Duty: Black Ops 7』、4位に『バトルフィールド6』が続きました。
ソフトに関しては、ブラックフライデーというお得に購入できる期間ということもあり、セールの対象になっていそうな人気既存タイトルが大きく売り上げを伸ばしたように見えます。

英国ブラックフライデー週はPS5がシェア62%でトップ
また、世界最大級の消費者・小売データ分析企業のNielsenIQからは、海外メディアThe Game Businessに向け、同じくブラックフライデー期間におけるイギリスのゲームハード売り上げデータが寄せられています。
こちらは前年より好調で売り上げは14%増、販売台数ベースでも7%増でした。2025年初登場となるニンテンドースイッチ2は品薄もあってかまずまずの成績で、好調の最大の牽引役となったのはPS5のようです。PS5は前年のブラックフライデー比で販売台数が16%増加し、同週の市場シェアは62%に達したとされています。
その背景には、現地におけるPS5シリーズの大幅な値下げがあり(VGC報道)、PS5 1TBモデルは2週間前と比べて21%安くなっていたこと、また日本でも発売したストレージ825GBの廉価版モデルの新登場もあったことなども後押ししているといえます。
なお同メディアによると、ブラックフライデー週のPS5平均価格は340ポンド(約4万5,000円)で、400ポンド(約5万円)を下回ったのは7回目になったとのこと。さらにPS5 Proも586ポンド(約12万円)と市場最安価を記録し、ローンチ週を除けば発売以来もっとも売れた週になったとされています。
同期間の市場シェアは、Xbox Series X|Sが10%、ニンテンドースイッチ2が23%、初代スイッチが5%という内訳でした。スイッチ2のシェアは発売直後の数週間より低下していますが、PS5の大幅な値下げもあったため、同メディアは「予想通り」とコメントしています。
また、周辺機器の売り上げは前年のブラックフライデーと比べて17%減少する一方、VRヘッドセットではMeta Quest 3Sが229ポンド(約4万円)と最安値を記録。発売以来、過去最高の週販となっているようです。
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