
2025年12月19日~21日の3日間、東京・原宿にて、写真家「乃木章」さんによる個展「フォクトレンダーで撮る旗袍(チャイナドレス)」が開催されます。乃木さんは弊メディアにてコスプレやポートレートを中心に執筆いただいており、日本のみならず中華圏・東南アジアでの撮影にも精力的に活動されています。
本展では、台湾のモデルとのコラボレーションによる旗袍ポートレートをはじめ、フォクトレンダーのレンズでとらえた高画質で情感あふれる作品群を展示。ただ“見る”だけではなく、“感じる”ことを意識されており、旗袍の佇まいや異国的な空気やモデルの息づかいのような“静けさ”にぜひ身をゆだねてみてください。
■開催概要
写真展名:乃木章写真展「フォクトレンダーで撮る旗袍」
会期:2025年12月19日(金)~21日(日)
時間:金・土 12:00~19:00/日 12:00~17:00
会場:サンブンノイチギャラリー(東京都渋谷区神宮前6-24-2 原宿芳村ビル 3F)
アクセス:東京メトロ 明治神宮前駅 7番出口から徒歩約5分(1Fはヤマト運輸)
今回、約2年ぶりとなる個展の開催ということで、乃木さんに作品に込めた思いやカメラマンを志す方へのメッセージを伺いました。
■乃木さんに訊く、撮影時のこだわりやカメラマンへのアドバイス

──まずは自己紹介をお願いします。
乃木:ライター・カメラマンのお仕事などをしている乃木章です。私は基本的にコスプレカメラマンとしての活動がメインで、インサイドや他のニュースメディアを合わせると、2025年は1000本ペースで記事執筆しています。8割近くは自分で撮影し、日本だけでなく、中華圏・東南アジアでも撮影しております。
加えて、ポートレートやアパレル撮影、アイドルやメーカーのYouTube撮影など、コスプレカメラマン以外の活動もしています。今回の写真展はそうした活動の成果です。
──今回の写真展のテーマを教えてください。
乃木:写真展の開催に向けて「台湾」で1年以上、同じ現地モデルを撮影してきました。人生のタイミングで関わる人や場所も変わりますが、今は縁がある台湾の地にこだわっています。
さらに、モデルの衣装は「旗袍(チャイナドレス)」であり、多くの写真家に愛されるレンズ「フォクトレンダー」の中で、私が愛用する「NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」ですべて撮影しました。

──特に見てほしい写真はありますか。
乃木:コスプレ取材ではバストアップの写真が多くなるのですが、写真展はロケーションの良さが伝わる引きの写真を中心に構成されています。また、告知用に掲載していただいている写真はほぼ展示されません。実際の展示は16作品ほどを予定し、9割が未発表なのでぜひご期待ください。
──撮影時のこだわりはありますか。
乃木:私は年間通してコスプレイベントでの撮影が多く、ほとんどの現場では背景を度外視したコスプレイヤーの魅力が100%が伝わるような写真が求められます。撮影時間も数分で終える必要があります。
一方、今回の展示写真はいつものコスプレ取材とは真逆の撮り方をしています。時間的な余裕があったのでじっくり考えながら撮影を行い、モデルさんの美しさや衣装の魅惑さだけが強調されず、台湾の風景や空気を感じ取ってもらえるような……それこそ絵画を意識しています。
──今後どのような写真を撮りたいですか。
乃木:過去には、ロリータ・ファッションや西域漢服をテーマにした写真展も開催しました。個性のある人や衣装に惹かれるので、これからも海外のモデルさん・衣装・風景を撮り続けることが多いと思います。

──カメラマンを志す方にアドバイスをお願いします。
乃木:自分のスタンスを貫き、最適な発表の場を持つことです。
私の場合は、ニュースを書く記者がスタートで、そこからコスプレ、ロリータ・ファッションなどの取材をするようになり、カメラを独学で習得しました。今でも記者のスタンスは変わらず、芸術家でもなければ広告写真家でもありません。
当然、技術向上やカメラ機材の拡充は大切だとは思いますが、これだけ生成AIによる写真や動画生成のクオリティーが上がっている時代では、「自分にしか撮れない写真」を見つける必要性を強く感じています。私もより一層、現地に足を運んでドキュメンタリーの要素がある写真を追い求めていくでしょう。
また、SNSやYouTubeだけでなく、写真展や賞など発表する場はたくさんあります。選択肢が複数ある良い時代なので、どこにアウトプットするのがベストか、見極めるのが大切だと思います。
──ありがとうございました!
乃木章さんの写真展「フォクトレンダーで撮る旗袍」は、2025年12月19日(金)~21日(日)に東京・原宿の「サンブンノイチギャラリー」にて開催されます。
また、シネマレンズで撮影した同じモデルさんの動画がYouTubeで公開されています。写真展の展示作品への期待を膨らませるべく、ぜひご覧ください。
写真展の詳細はWebページ、または乃木章さんのSNS(X/Instagram/YouTube)でご確認ください。



