一見難解、でも理解した瞬間に脳汁が止まらない―スイッチ2版『カルドアンシェル』は"歌姫"と"ぶっ壊れコンボ"の中毒性が凄まじい

一見難解? 理解で快感爆発!

ゲーム Nintendo Switch 2
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複数のディーヴァとカードの効果が合わさると、カードの効果が連鎖して強くなっていきます
複数のディーヴァとカードの効果が合わさると、カードの効果が連鎖して強くなっていきます 全 11 枚 拡大写真

インティ・クリエイツが2024年10月に発売し、2026年1月29日にはニンテンドースイッチ2版が登場する『カルドアンシェル』。一見すると、画面を埋め尽くす情報の多さに「これ、覚えることが多すぎて大変なんじゃ……?」と尻込みしてしまうかもしれません。実際、私も最初はそうでした。

ですが、安心してください。このゲーム、最初は難解に見えて、その実態はルールを理解した瞬間に、脳内麻薬が止まらなくなる“脳汁全開ローグライク”なのです。

本稿では、ニンテンドースイッチ2でのプレイフィールを交えつつ、本作の恐るべき中毒性について語っていきます。

情報量が多く、一見難解なゲームに見えますが……

■ 一見難解、でも理解した瞬間に脳汁が止まらなくなる──スイッチ2で遊ぶ『カルドアンシェル』

インティ・クリエイツが1月29日に発売する『カルドアンシェル Nintendo Switch 2 Edition』。デッキ構築型のローグライクカードゲームです。プレイヤーはカードを使ってダンジョンを攻略していきます。

カードにはいくつかの役割があり、攻撃やバフや特殊な効果を持っています。そこに加えて、それぞれのカードは移動にも使います。正直、説明を見たときはかなり難解なゲームに感じました。ですが、実際にプレイしてみると、全く問題はありませんでした。

それは何より、丁寧なチュートリアルがあったからです。できることがいきなりたくさんあったり、情報量が多いと、混乱してしまいます。本作のチュートリアルでは、ゲーム側が徐々にルールを解禁していくため、自然とシステムが身体に馴染んでいきます。

丁寧なチュートリアルで少しずつシステムができます

■ プレイヤーと敵、それぞれの9マスで繰り広げられる戦略バトル

プレイヤーはダンジョンに潜り敵と戦っていきます。戦闘に勝利すると、カードを入手できるので、入手したカードでデッキを構築し、ダンジョンの深部へと向かっていくのです。

戦闘の際は、プレイヤー側、敵側にそれぞれ9個のマスがあり、そこを移動したり、攻撃したりします。攻撃には攻撃範囲の概念もあり、縦に攻撃範囲を持っているカードもあれば、横向きの攻撃範囲を持った攻撃もあります。攻撃範囲を持っているのは敵側も同じで、プレイヤーキャラがいる9マスの中で複数のマスを攻撃範囲としている敵もいます。

敵・味方それぞれに9個のマスがあり、この中を移動しながら攻撃などの各アクションを実行します

それぞれのカードにはコストの概念があり、ダメージを与えたり、バフを付与したりするだけでなく、移動にもカードを使います。それぞれのカードには移動できるマスの種類も決まっています。

移動して敵の攻撃をかわし、隙を見て攻撃を叩き込む。一定回数行動をした際や、敵のターンになると攻撃されるので、戦略的な立ち回りが求められます。

カードの効果を考えた、戦略的な立ち回りが必要です

例えば、敵の攻撃を避けるために移動したいが、そのカードが強力な攻撃効果を持っていると、「移動に使うか、攻撃に使うか」というジレンマが発生します。もちろん、カードのコンボなどもあるので、時にはコンボを崩す選択肢も必要になります。ターンが終わると手札のカードは全て捨て札になるので、次のターンのためにそのカードを置いておくことはできない…といった悩みもあります。

■ 歌と共に加速する「ぶっ壊れ」コンボの爽快感

一方で、ジレンマがあるだけではありません。強力なコンボが決まっていくと爽快感が一気に増しますし、戦闘に大きな影響を与える「ディーヴァ(歌姫)」というシステムもあります。これは、特定条件を満たすとバトル中にライブを開始して"歌"でバフを付与する特殊なカードです。

これが発動すると戦闘BGMがボーカル曲に切り替わり、高揚感が一気に増します。しかもディーヴァのバフは複数重ねて発動することも出来ます。ディーヴァ同士の効果が重なり、そのタイミングで相性が良いカードを使うと、大ダメージが与えられます。

ディーヴァ(歌姫)のカードが発動すると、展開は大きく変わります。

今までじっくり削っていた敵に、カードの効果がぴったりとはまり、一気に大ダメージが叩き込まれる瞬間、バックで流れる楽曲と数字の跳ね上がりが融合し、脳内麻薬が一気に放出されます。これは他のカードゲームでは味わえない本作特有の快感です。

そして、ダンジョンの最深部にいるボスを倒すとそのダンジョンはクリア。クリアすると、ダンジョン中に入手できた殆どのカードを失ってしまうので、再度ダンジョンに挑戦するときはカードを改めて集めていくことになります。そこでどんなカードを選び、入手し、組み合わせていくか。それは王道のローグライクカードゲームの遊び方になっています。

最初はルールもわからず試行錯誤ですが、ルールがわかってくるとかなりじっくりとプレイしてしまう魅力があります。カードとカードを組み合わせて、ディーヴァが発動し、さらにディーヴァ同士の効果やその他カードとの相性によって、それまでの2倍やそれ以上といったダメージ連鎖が発生する……それを狙うのが楽しいのです。

複数のディーヴァとカードの効果が合わさると、カードの効果が連鎖して強くなっていきます

■ 架空ゲームへの愛と、細かすぎる作り込み

本作の世界観も注目してほしいポイントです。プレイヤーは探偵「ネオン」として、開発中のオンラインゲーム内で発生した異常事態を解決するため、ダンジョンへと挑むことになります。本作に登場するカードやキャラクターたちは、インティ・クリエイツの過去作品や架空のゲームタイトルをモチーフにした存在という設定です。

戦闘中にはカード(キャラクター)たちがフルボイスで喋りまくります。シリアスな決め台詞から、メタ視点満載のコミカルな掛け合いまで、そのバリエーションは豊富です。

特に感心したのが、それぞれのキャラクターに設定されたバックグラウンドの深さです。戦闘中、カードにカーソルを合わせてXボタンを押すと詳細が表示されるのですが、そこでさらにXボタンを押すと「MODデータベース」という図鑑のような画面が開きます。ここには、そのカードが登場する架空ゲーム世界の設定や登場キャラクターのバックボーンがびっしりと書かれているため、読むだけでも楽しいです。

それぞれのカードには世界観やキャラクターのバックボーンが設定されています。このテキストを読むのも楽しい

Nintendo Switch 2 Editionでは、フレームレート向上・4K対応に加えて、マウス操作にも対応しており、Joy-Con 2の持ち方を変えるだけでその場で操作方法が変化します。マウス操作対応により、ポインティング感覚でカードを直感的に選べるため、戦略をじっくり練りたいプレイヤーにはこちらの操作が向いているかもしれません。カード選択や盤面確認が頻繁に行われる本作と、非常に相性が良い設計になっています。

■ 奥深さと爽快感が同居する傑作!

最初は複雑なパズルのように見えますが、ルールの本質を理解し、カードとディーヴァを組み合わせた戦い方が見えた瞬間に本作の真価が発揮されます。『カルドアンシェル』は、戦略的思考と瞬間的爆発感が同居する「時間泥棒」な一作です。ぜひ、プレイしてみてください。

『カルドアンシェル Nintendo Switch 2 Edition』は、2026年1月29日発売予定です。

『カルドアンシェル』公式サイトはコチラ!

《咲文でんこ》

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