メモリだけでPC価格の4分の1…高騰と供給不足を受け、海外BTOショップが「メモリ無し」オプションを提供開始

一方で、国内のBTOメーカーでは注文が殺到し、受注を一時停止する動きが相次いでいます。

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メモリだけでPC価格の4分の1…海外BTOショップが高騰と供給不足を受け「メモリ無し」オプションを提供開始
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Paradox Customs より

PCパーツ、特にメモリ(RAM)の価格高騰が続く中、海外のBTOショップ「Paradox Customs」が、メモリを搭載せずにPCを購入できるオプションの提供を開始しました。

海外では「メモリ無し」オプションが登場

Paradox Customsは公式Xを通じて、BTOパソコンの注文時にメモリを選択しない「メモリ無し」オプションの提供を開始したと発表しました。

同社はこの施策について、「継続的なRAM不足と価格の急騰」に対応するためであり、「すでにRAMを持っている人や、他で入手できる人向けのオプション」であると説明しています。

実際、PCパーツの価格動向について、DDR5メモリの一部製品では、2025年9月頃まで3万円台で推移していた平均価格が10月後半から急騰し、12月現在では10万円を超えるケースも報告されています。



Paradox Customsのエントリーモデルの構成例でも、32GBのDDR5メモリ(325ドル)がPC全体の価格の約4分の1を占めるなど通常よりもメモリの価格比率が高まっています

今回のオプションは、ある程度のPC自作知識が必要にはなりますが、既にDDR5メモリを所有しているユーザーにとっては、有効な選択肢となりえそうです。

国内BTOでは受注停止が相次ぐ事態に

メモリをはじめとするPCパーツの価格高騰は、国内のBTOメーカーにも大きな影響を及ぼしています。

マウスコンピューターやサイコムは想定を上回る受注増を受け、一時的な受注停止等をアナウンスしました。





今後もAIデータセンター向けの需要などにより、メモリの供給不足と価格高騰は続くと見られています。このような状況を受け、海外で始まった「メモリ無し」のような販売形態が、今後のBTOパソコン市場のひとつの選択肢となる可能性も考えられそうです。


メモリだけでPC価格の4分の1…海外BTOショップが高騰と供給不足を受け「メモリ無し」オプションを提供開始

《失野》

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