11月6日にリリースされた『OUTRANKERS（アウトランカーズ）』が、シーズン2へ突入します。本作は、『ストリートファイターII』の生みの親である岡本吉起氏のYouTube企画「神ゲーつくろう！」から誕生したタイトルで、プレイヤーが3人×3チームとなってゲーム内で登場する資源「エルピス」を奪い合うアクションゲームです。
12月29日から始まるシーズン2では、プレイヤーが3人1組となり9人で対決するイベントマッチ「9ランカーズ」が追加され、その他にも新キャラクターである「レイ」や一部のキャラクターに新スキルの実装、ランクマッチで戦う新マップ「高層ビルの屋上」などのアップデートが予定されています。
今回実施された発表会では、アップデートが盛りだくさんなシーズン2について、開発プロデューサー・西谷亮氏、開発ディレクター・美根俊一氏、宣伝プロデューサー・河本清翔氏がメディアに向けて詳しく解説。こちらからも気になる内容などを開発陣に伺ったので、本稿ではその模様をお届けします。
◆新キャラクター「レイ」や、新マップ「高層ビルの屋上」が登場！
シーズン2で実装される「レイ」は、攻撃の射程がとても長い遠距離型のランカー。距離が遠い位置にいる相手にダメージを与えられるスキル2や、近づく相手をボムを撒き散らして牽制できるスキル1など、いわゆるスナイパータイプのキャラクターとなっています。
SPも強力で、発動するとマップ内のほとんどを攻撃できるスナイピングモードとなります。障害物などが邪魔でなければ、ほぼ全ての敵やオブジェクトを狙えるハイスペックなSPといった印象を受けました。
「レイ」は、もちろんクラリスと同様に調書を集めれば課金なしでも使用可能になります。早く操作してみたいプレイヤーは、バトルパスを購入し、即時解放することもできます。
この「レイ」に加え、シーズン2ではランクマッチに新マップ「高層ビルの屋上」が登場。このマップは、中央を通らなければ相手の陣地に干渉できない構造になっており、シーズン1のときよりもE-スフィアにアクセスが難しいものとなっています。「そのため、一度だけ拠点に戻るスキルがとても重要になってくる」と河本氏が話しました。
もうお気づきの方もいるかもしれませんが、このマップでは「レイ」が非常に強力。後ろに回りこみづらくなったため、安全な位置から狙撃できる環境が整っています。
また、この新マップは西谷氏によると「シーズン1では試合が終わる30秒前に目的を変えてもある程度は許されたが、今回は1分前ぐらいから自分の運命を決めなければ勝利することは難しい」とのこと。さらに、マップ内に設置されている草むらの数も増加しており、シーズン1よりもさらに戦略的な戦いが新シーズンでは予想されます。
◆「クラリス」「アンフェル」「アダラ」に新スキルが追加！
シーズン2からは「クラリス」「アンフェル」「アダラ」の3キャラクターに新スキルが実装予定です。
クラリスには、自由に動きながら範囲攻撃を発動できるSP「村雨」が登場。丸い円内に杭が降り注ぎ、敵を自動追尾して攻撃するという、攻撃圧の強い能力となっています。
アンフェルには、蜘蛛型の亡者を呼び出し自動攻撃を行う設置型SP「蜘蛛の依妬」が新たに追加。この攻撃では残念ながら高揚スタックが溜まらないものの、安全圏から着実に攻められるタイプとなっています。
そしてアダラには、氷柱の壁を設置し、その裏から通常攻撃を当てると周囲にダメージを発生させるスキル1「アイシクルウォール」が追加。
この壁は味方だけスキルも体もすり抜け可能という仕様で、対して敵側は通常攻撃で破壊しなければならないため、非常に厄介なスキルとなっています。
少し余談ですが、実はシーズン1で最も使われたランカーは「アダラ」だったそう。シーズン1の反響を見ると、まだ性能を熟知しているプレイヤーは多くなく、まだまだ運営サイドからのアプローチが必要だと美根氏が語りました。
とはいえ、ゲームの仕様が知りたくてマニアックな質問をしてくるプレイヤーもいるとのこと。今回のシーズン2でどこまでプレイヤーのレベルが上がるのか、楽しみですね。
この3つの追加スキルは元のSPやスキルと交換する形で利用可能。そしてこの追加スキルも新マップを意識した強力なものとなっており、戦術に応じて攻撃する選択肢の幅が広がるアップデートとなっているようです。
他にも新年をモチーフにした新ストーリーや衣装なども実装予定で、もちろん新キャラ「レイ」のエピソードなども追加されるとのことです。
年末年始には、ガチャチケが合計100枚プレゼントされ、さらにUR衣装確定チケットも合計2キャラ分配布されるとのこと。さらにゲーム内アイテムを手に入れることができるふくびきも開催予定で、こちらは期間限定のイベント「新年の願い」を進めるとふくびき券が手に入り、利用可能になるとのことです。
◆ついに実装！プレイヤー全員で対戦できる新モード「9ランカーズ」
これまでの『アウトランカーズ』では、2人のAIプレイヤーがいるチームで戦うモードが実装されていました。しかし、シーズン2では9人全員がプレイヤーで戦う「9ランカーズ」が新たに登場します。このモードでは、ランクマッチではなく「イベントモード」という形でテスト導入されます。
今回のモードでは、オート操作は使用できず、全て自分で動かさなければいけないマニュアルモードとなります。また、なるべく自分たちの腕で争ってほしいという思いから各ランカーに装着できるギアはナシとなっているそうです。
開発陣によると「9ランカーズ」は、最初にプレイヤーが慣れ親しんだシーズン1のマップがそのまま採用されるそう。シーズン2、3と進んだ際に今回の戦略性が高い新マップを導入するかどうかは検討中だと西谷氏が説明しました。
また「9ランカーズ」をランクマッチ化する予定は、今のところ構想にはないとのこと。あくまで今回のテスト導入の結果次第で今後の動向が決まるとしています。
実はこの「9ランカーズ」は、従来のAIを入れたゲーム性よりも先に考えられていたゲームモードだそう。当初は競技性が高い、いわゆるガチ向けに開発が行われていましたが、スマホゲームということで対戦ゲーム初心者でも親しみやすいよう、オート操作などを採用したゲーム性を先に実装したとのことです。
オフラインやオンライン大会については「ゲームセンター文化で育った人間なので、楽しさをよく知っている」と語り、開発陣としては大会シーンの展開も検討中としました。
今回、筆者も「9ランカーズ」を体験。せっかくなので「レイ」を使わせてもらいましたが、やはり遠距離から攻撃できるSPやスキル1が強力で、2試合のテストプレイを全勝することができました。
また、味方の「アダラ」が使う「アイシクルウォール」も非常に強力で、味方陣地を守りながら攻撃できるスキルは、正直な感想を述べると“メタが変わる”と感じさせるもの。
シーズン2は、遠距離で攻撃できる「レイ」やより戦闘が激化する新マップなどガチ向けな内容に感じていましたが、もともとあるカジュアルに楽しめるゲーム性も健在で、「暇なのでエルピス集めてきます」「黄色に攻撃されている！」など話しながらわちゃわちゃと体験することができました。
このゲーム性は友達と遊んでも満足できるといった印象で、気になった方はぜひゲーム仲間とプレイすることをオススメします。
『アウトランカーズ』は基本プレイ無料で、スマートフォン向けに配信中です。詳細は公式サイトをご確認ください。
