2026年1月30日に販売終了が迫る「2枚でお得 ニンテンドーカタログチケット」。Nintendo Switch Online加入者限定で、任天堂が販売元で5000円以上のタイトルを2本、9,980円で引き換えられるというお得なサービスです。
たとえば7,100円のタイトルを2本引き換えるとあわせて4,200円引きになるという驚異的な割引率でした。これがなくなるのは手痛いものの、近年のビデオゲームの開発費の高騰を考えれば仕方のないところでしょうか。
とにもかくにも、1月30日がこの割引率で任天堂タイトルが買える最後のチャンスです。この機会に、カタログチケットで引き換えられるタイトルの中でも“意外と遊ばれていない名作”を任天堂ファンの筆者が紹介します。
“上質なテキスト”に溺れたいならコレ
『スーパーマリオ』シリーズは誰もが1度は遊んだことがあるかもしれません。しかし、その派生作品となってくると、実は意外と遊ばれていないものが多いように思います。
その中でも特に筆者がおすすめしたいのが『ペーパーマリオ』シリーズです。『マリオ』と名が付くのだから「知っているようなゲームだろう」と思ったら大間違い。むしろ「マリオでこんなことやっちゃっていいんだ」というようなブラックユーモアや、意外な展開が多数味わえるのがこのシリーズの魅力となっています。

カタログチケットで引き換え可能な『ペーパーマリオ』シリーズは、『ペーパーマリオRPG』と『ペーパーマリオ オリガミキング』の2本。前者は2004年にニンテンドーゲームキューブで発売された作品のリメイクとなっています。原作の表現を尊重しつつ、グラフィックの刷新やいくつかの追加要素が加わりました。後者は現状の『ペーパーマリオ』シリーズの最新作です。よりこだわられた「紙」ならではの演出と、起伏あふれるストーリー展開が楽しい良質なアドベンチャーゲームとなっています。
両者ともに言える最大の評価点は「テキストが良すぎる」ことです。怪しい観光地ビジネスを行っている「ノコノコ」が出てきたり、ギャングとして街を牛耳る「モンテ族」が出てきたり、面白いテキストが出てくるシチュエーションには事欠きません。そのうえでどのキャラクターも可愛らしく、生き生きとしていることが感じられます。

特に、紆余曲折あった『ペーパーマリオ スーパーシール』以降シリーズを触らなくなってしまったという人にこそ両作は触ってほしいと思っています。きっと、今のインテリジェントシステムズの『ペーパーマリオ』チームの優れたセンスに希望を感じるはず。
そのほかにも、『マリオ』の外伝作品には『ルイージマンション3』や『プリンセスピーチ Showtime!』、『スーパーマリオRPG』や『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ』などさまざまなものがあります。それぞれ同じ『マリオ』でも開発会社がことなり、作風も大きく異なっているので、お好みのものを見つけてみるのもいいかも。
RPGの戦闘の裏で「実は起きていたこと」を補完するゲーム
『ドラゴンクエストIII』や『ウィザードリィ』など、パーティーメイキングが可能なRPG作品を遊んだ際、自身のパーティのキャラクター同士の関係性や、普段のコミュニケーションを想像したことはあるでしょうか?もしくは、「ドラゴンクエスト4コママンガ劇場」でそういった関係性を補完していたという人も多いかもしれません。

しかし、実際にパーティの関係性や、戦闘中に起きているであろうアクシデントを実際にゲーム内で“シミュレート”した作品は多くないように思います。『ミートピア(Miitopia)』は、公式には「友達や家族のMiiを作って一緒に冒険しよう」というような建付けで宣伝されていますが、実はパーティーメイキングRPGとして見た時、他にない魅力を持った傑作となっています。
本作は、パーティメイキングのさいに選択したキャラクターの「性格」が戦闘に大きな影響を及ぼします。たとえば「マイペース」の性格は、敵の攻撃を受ける際に気まぐれに味方を盾にします。そうすると味方が腹を立て、最終的には喧嘩に発展することもあるのですが、この喧嘩は時に敵を巻き込み、大ダメージを与えることも。
一方「やさしい」性格は、ときおり敵の攻撃から味方をかばいます。そうすると関係性が向上するのですが、一方でやさしすぎて敵に攻撃ができず、みのがそうと試みて失敗することもあります。このように、戦闘や関係性にメリット・デメリットのあるさまざまな行動が性格ごとに引き起こされます。

こういった戦闘中に起こるアクシデントは、これまで『ドラゴンクエスト』のような作品で「ミス」や「クリティカル」、もしくは乱数ダメージといった形で表現されてきた「キャラクター個人の行動の上振れや下振れ」をより詳細かつ多様に描いたものともいえるかもしれません。そのほかにも、実はシナリオにかなりツイストがあったり、高難度なやり込み要素があったりと、単純にやりごたえのあるRPGとしてもおすすめできます。もちろん、戦闘外でのキャラクター同士のコミュニケーションも豊富です。
実をいうと、本作は定価が5,478円なためカタログチケットならではのお得感は薄いのですが、これだけはおすすめしたかった。本当に代替となるタイトルが存在しない独創的な作品であり、パーティメイキングのRPGが好きな人にぜひ手にとってほしい作品です。なんならカタログチケットじゃなくてもいいので買ってください。
オープンワールドに疲れた貴方に贈る最上級の謎解きアドベンチャー
海外RPGを中心に、「オープンワールド」のフィールド構造を持つタイトルが急増した2010年代。いまでもそういった「自由に世界を冒険できる」という体験は強い訴求力を持っていますが、一方でそういった体験の乱立による疲労からか、「リニアで緻密な体験」への再評価も進んでいるように思います。

Wiiで発売された『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』は、もともとそういった「リニアで緻密な体験」を描いてきた3Dゼルダのなかでもその極北といえるタイトルでした。「濃密ゼルダ」というキャッチコピーの通り、一つ一つのステージの体験はいい意味でも悪い意味でもヘトヘトになってしまうほどに濃いものとなっています。
本作は、まさしく「オープンワールド」が評価され始めた2011年に発売したタイトルであり、きわめてリニアな進行を持つ本作は当時「一本道すぎる」と厳しい評価を受けました。
しかし、リニアであるからこそ、プレイヤーが現在どんなステータスで、どんな知識を持っていて、どんな考えでいるのかを予想しやすいからこそ提供できる緻密な体験があることを、ゲーマーならば知っているはず。『スカイウォードソード』は時代にこそ恵まれなかったものの、本作ほどに豊かなギミックのアイデアと、緻密な導線と、そこから生まれる濃密な体験が詰まったタイトルは実はそう多くはないと筆者は思っています。

本作が厳しい評価を受けたがゆえに、傑作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が生まれたことは間違いありません。しかし、解法が自由であることがアイデンティティである『ブレス オブ ザ ワイルド』では、過去の『ゼルダ』ほどに緻密な謎解きを楽しむことはできないのです。旧来の3Dゼルダが持つ「鍵と鍵穴」だからこその体験は『スカイウォードソード』にて極まっています。
原作はWiiリモコンとヌンチャクによる体感操作のみでしたが、ニンテンドースイッチ向けのリマスター『ゼルダの伝説 スカイウォードソードHD』ではボタン操作も選べるようになりました。体感操作が苦手な人も安心です。
買うだけ買って放置するのも手
カタログチケットは、購入時から1年間の使用期限があります。逆にいえば、購入から1年以内に発売するタイトルならばまだストアページができていなくてもいずれ交換可能ということ。
ニンテンドースイッチは現状発表されているだけでも『トモダチコレクション わくわく生活』と『リズム天国 ミラクルスターズ』の2本の任天堂タイトルが2026年中の発売を予定しています。


そのため、その2作品に興味があり、お得に入手したいと思っているなら、販売終了前の今カタログチケットを買うだけ買っておいて、タイトルのリリースを待ってから引き換えるというのも手です。
もしくは、たとえば『トモダチコレクション』は興味はあるけど『リズム天国』は興味がないというような場合でも、とにかく今カタログチケットを確保しておけば、『トモダチコレクション』発売日に1枚を消費して引き換え、もう1枚は既存の好きなタイトルに使うといったこともできます。
あらためて、カタログチケットの購入期限は1月30日の23時59分までです。今のうちに確保して、まだ買っていないフルプライスの任天堂タイトルを交換しまくりましょう。




