『Shadowverse: Worlds Beyond』(以下シャドバWB)では、2026年4月末にリリースされる新弾カードパックのリリース時に新フォーマットである「ローテーション」と「アンリミテッド」が追加されます。
同時に第1弾パック「伝説の幕開け」の収録カードが「ローテーション」では使用できなくなる、いわゆる“ローテ落ち”となります。
本記事ではそんな、ローテ落ちするカードに注目し、前作『Shadowverse』(以下前作シャドバ)や元ネタである『神撃のバハムート』の設定やフレーバーテキストなどから世界観を見ていきたいと思います。
◆スペルウィッチで大活躍だった「マナリアフレンズ・アン&グレア」

今回ご紹介するカードは、「マナリアフレンズ・アン&グレア」、ウィッチクラスのレジェンドレアカードです。
『シャドバWB』の環境では「スペルウィッチ」に採用され、強力な能力を遺憾なく発揮し、存在感のあるカードでした。『シャドバWB』の初期環境をプレイした人なら見たことない人はいないのではないでしょうか?

そんな「マナリアフレンズ・アン&グレア」ですが、それぞれ「アン」と「グレア」という個別のキャラクターで、元々は『神撃のバハムート』に登場しています。
同じCygamesのゲーム作品である『グランブルーファンタジー』や『プリンセスコネクト!Re:Dive』にも登場しているほか、アンとグレアやそれを取り巻く「マナリア魔法学院」を舞台としたアニメ『マナリアフレンズ』も放送されていました。
「マナリア魔法学院」は、『神撃のバハムート』の舞台である「ミスタルシア」にある国の一つ「マナリア王国」にある学校で、人・神・魔族がそれぞれ独自のコミュニティを築いているミスタルシアでは珍しく、魔法を学びたい者であれば種族の垣根無く受け入れています。
アンはマナリア魔法学院があるマナリア王国のお姫様で、グレアは竜族の国「レグニス」の竜王と人間の間に生まれた竜族のお姫様です。
アンとグレアは親友同士であり、二人合わせて「学院の双華」と呼ばれています。イベントなどではコンビで描かれることも多く、上述の様に他作品に出張する時も基本的にはコンビで出張していました。

しかし、そんなアンとグレアが殺し合いを演じる出来事がありました。
『神撃のバハムート』のとあるイベントでは、並行世界の出来事が描かれました。そこではマナリアの国王が殺されてしまい、さらにアンも父親はグレア率いる竜族に殺されたと洗脳され、グレアと敵対してしまうことに。
グレアはグレアでアンに殺されることで戦争を終わらせる決意をしていましたが、そこに並行世界から来た主人公の介入があってアンの洗脳が解け、二人は無事に和解。アンを洗脳し、戦争を引き起こさせた真の黒幕を倒すために共闘する流れが描かれています。
さて、そんな並行世界の二人を元にしたカードは前作『シャドバ』にもありました。


それがこの「マナリアクイーン・アン」と「レグニスロード・グレア」というカードです。
過去に登場したカードの“闇堕ちリメイク”として収録されたカードで、『神撃のバハムート』のイベントストーリーで殺し合いを演じていた二人がこちらでも殺し合いを演じていることになっています。「裏切者の悪竜グレア……許さない、貴方だけは!」、「いつも素敵で残酷なアン……ずっとずっと憎らしかった!」という二人のテキストは、『シャドバWB』の関係性からは想像もできないほどバチバチです。
『神撃のバハムート』ではアンが一方的にグレアを憎み、グレアの方はアンに殺されることで事態を収拾させようとしていたのに対し、『シャドバ』でのフレーバーテキストではグレアはアンに対して劣等感のような感情からくる拒絶、アンはそんなグレアに拒絶されたことに対する憎しみを抱き、お互いに憎み合っています。
この二人の殺し合いは効果の方にも反映されており、デッキのカードを消滅させる効果はアンとグレアがお互いにデッキの中にいる相手を消滅させるデザインとなっています。


さらに、それぞれ手札に加えるカードの効果はデッキの枚数によって相手に与えるダメージが変化するのですが、それぞれのダメージの初期値は相手の体力となっており、初期値から互いに殺し合いができる火力となっています。
カード性能的にはアンとグレアの殺し合いを再現しつつカードゲームとして成立させているため、アンとグレアの殺し合いに巻き込まれるプレイヤーとも揶揄されていました。
さて、前作『シャドバ』もフォーマットが「ローテーション」と「アンリミテッド」に分かれていたのですが、このカード達がローテ落ちするタイミングで「マナリアの双姫・アン&グレア」「双姫の大魔術」というカードが追加されました。
そのデザインはつい最近まで殺し合いを演じていた二人がコンビとして描かれたものであり、一部ではアンとグレアが和解したとも言われていました。
『シャドバ』のカードの傾向としてアンは「アンの大英霊」というカードを出す効果、グレアは相手のフォロワーにダメージを与える効果になることが多く、このカードはその二つの要素が合体した効果となっています。
◆設定は効果にも落とし込まれている
このように、カードの効果にキャラクターの方向性や設定面が反映されていることがわかります。

改めて『シャドバWB』の「マナリアフレンズ・アン&グレア」を振り返ってみると、「アンの大英霊」を出す効果とスペルブーストを行う効果はアンを、相手のフォロワーにダメージを与える効果はグレアをイメージした効果になっていることがわかります。
今回でローテ落ちしてしまいますが、別作品にもコンビで出張するほど深いアンとグレアの絆の力が、この先また『シャドバWB』の世界で見られることを期待したいですね。
このカードの他にもサイトやフレーバーテキストなどで語られているキャラクターの設定がカードの効果に落とし込まれている効果が多く存在しています。カードゲームを遊ぶ際にはカードの世界観にも触れてみるとより楽しめるのではないでしょうか。


