発売近づく『パルワールドOCG』をひと足先に体験! 自由度が高く、戦局が一変する展開の早さに奥深さを垣間見る─気になる“原作の再現要素”は?

『パルワールド』がカードゲームに! ブシロード開発の新作『パルワールド オフィシャルカードゲーム』はパルや建築物など原作要素を落とし込んだTCG

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発売近づく『パルワールドOCG』をひと足先に体験! 自由度が高く、戦局が一変する展開の早さに奥深さを垣間見る─気になる“原作の再現要素”は?
発売近づく『パルワールドOCG』をひと足先に体験! 自由度が高く、戦局が一変する展開の早さに奥深さを垣間見る─気になる“原作の再現要素”は? 全 21 枚 拡大写真

不思議な生き物「パル」たちが暮らす世界を舞台に、育成やバトル、クラフトなど幅広い遊びを提供するマルチプレイ対応のオープンワールドゲーム『パルワールド』。2024年1月のアーリーアクセス以来、多くのユーザーが本作に触れ、たちまち注目を集めました。

その人気は作品単体だけに留まらず、スピンオフ作品の制作が進んでいるほか、ブシロードよりトレーディングカードゲーム化も決定し、『パルワールド オフィシャルカードゲーム』(以下、パルワールドOCG)が2026年7月30日に発売されます。

その発売に先駆け、5月3日・4日に東京ビッグサイトで開催された「GENDA GiGO Entertainment presents カードゲーム祭2026」(以下、カードゲーム祭2026)にて、先行体験会が実施されました。『パルワールドOCG』に触れられるこの機会を活かし、実際に体験したプレイレポートをお届けします。

パルワールド オフィシャルカードゲーム|公式サイト

■発売よりひと足早く、『パルワールドOCG』を体験!

先行体験会は、日ごとに6~7枠ほど実施され、参加するには事前に配布される整理券が必要になります。当日はこの整理券を求める来場者が多く集まり、長蛇の列を作ることもありました。発売前から、高い関心を集めている様子がうかがえます。

『パルワールドOCG』はまだ発売前なので、今回の体験会は講習という形で行われました。参加者のデッキはすでに準備されており、ルールを解説する都合上、デッキの構成やドローするカードの順番、そして使用するカードも決められています。

体験会でルールを解説するのは、ブシロードの木谷高明氏。社長自ら『パルワールドOCG』の流れや要点を説明し、初体験である来場者たちを丁寧に導きました。来場者の注目と企業側の尽力による対応が相乗効果を生み、会場の熱気をさらに高めたように感じます。

『パルワールドOCG』は2人対戦型のカードゲームです。原作となる『パルワールド』の世界観を踏襲しており、ゲームの主役となる「パルカード」のほか、パルを働かせる「建築物カード」、武器や道具などの「ギアカード」、そして「イベントカード」といったバラエティ豊かなカードが登場します。

ゲームはこれらを組み合わせた50枚のデッキに加えて、カードを場に出すために支払うコストとなる「ソウル」10枚を用意して遊びます。

本作では、相手プレイヤーのライフが0になると勝利。本来のルールでは、お互いのライフは10から始まりますが、今回は体験会のため、ライフは3でスタートしました。

まずは、お互いに山札から手札を5枚引きます。この時、手札の引き直し(マリガン)も可能とのことですが、講習なので今回はこのまま続行。そのほか、通常の山札とは別に、「ソウル」のみで構成された山札があり、後攻プレイヤーのみ「ソウル」を1枚場に置きます。

※体験会用カードのため、右上に数字が振られています。

手札のカードを使用するには、「コスト」がかかります。ソウル1枚につきコスト1に相当するため、ソウルの枚数がそのまま賄えるコストの総数といえます。使用したソウルは一度横向き(レスト状態)にしますが、自分のターンごとにすべて回復します。

互いに手札を5枚引き、後攻のみソウル1枚を場に置いた状態になると、ゲームが始まります。先攻側は先に行動できるため有利ですが、後攻はソウルが1枚多くなるため、行動の幅が広がりやすくなります。先攻・後攻のどちらになるかで、バトル中の戦略も変化することでしょう。

■自由度が高いメインフェイズに注目

本作では、一般的なカードゲームと同様に、「スタンドフェイズ」「ドローフェイズ」からゲームがスタート。その後、後述する「ソウルフェイズ」を挟み、プレイヤーが自由に行動できる「メインフェイズ」が訪れる、という流れでゲームが進行します。

まずは1ターン目。通常はターンごとに「スタンドフェイズ」「ドローフェイズ」がありますが、1ターン目はそれぞれスキップし「ソウルフェイズ」に入ります。

「ソウルフェイズ」では、ソウルを2枚、ソウル置場に出します。これは毎ターン、自分の順番が回ってくるたびに行います。1ターン目の先攻側は、2ソウル分の行動が可能です。

行動に使うソウルが手に入った後は、「メインフェイズ」に移行します。「メインフェイズ」では、手札にあるパルなどを場に出せるほか、相手プレイヤーやパルへのアタック、ソウル3枚をレスト状態にして山札から手札を1枚引くなど、様々な行動が可能です。

「メインフェイズ」で可能な行動に決まった順番はなく、戦況や展開に応じて(ソウルの範囲で)場に出すカードを追加することもできます。「メインフェイズ」の自由度の高さは、『パルワールドOCG』の戦略性を支える要になりそうです。

「メインフェイズ」内の行動は自由ですが、手札を場に出すのが基本的なアクションになります。今回のプレイでは、パルの「ツッパニャン」を呼び出しました。「ツッパニャン」のコストは2なので、これで先攻側は1ターン目のソウルを使い切ります。

パルは、相手プレイヤーやパル、建築物に対して、出たターンでアタックを行えます。現状、後攻側は場に何もないため、「ツッパニャン」は後攻プレイヤーをアタック。「ツッパニャン」のプレイヤーに対する打撃力は1なので、そのまま相手に1ダメージを与えました。

ただし、ダメージを受けた側は、ライフを減らす前に「ダメージチェック」を行います。自分の山札から1枚引き、出てきたカードが“星のアイコンがついたパル”(ラッキーパル)であれば、ダメージが無効となり、ライフを減らさずに済みます。

今回は残念ながらラッキーパルではなかったため、後攻側のライフが2に減少しました。

今回のダメージチェックで出たのは「ツッパニャン」! これがもしラッキーパルなら、ダメージは無効になります。

アタックした「ツッパニャン」は、レスト状態となります。また、ソウルをすべて使っているため、先攻側のメインフェイズはここで終了。続いて、後攻側の行動に移ります。

パルワールド オフィシャルカードゲーム|公式サイト

■パル同士の戦いや、建築物による戦力増強も!

後攻1ターン目、ドローフェイズで山札から1枚カードを引きます。その後、ソウルを2枚、ソウル置場に置きます。後攻は事前にソウルを1枚置いているため、1ターン目に使えるソウルは3。先制攻撃を食らっている分を、行動の幅でカバーしたいところです。

まずは、コスト2のパル「モコロン」を場に出します。先ほどは、「ツッパニャン」が相手プレイヤーをアタックしましたが、パルはレスト状態のパルに対してアタックすることもできます。

アタック対象によって参照する数値が変わり、「モコロン」がプレイヤーをアタックした場合、打撃力は1。そして、パルにアタックする際の戦闘力は300になります。

パルには、プレイヤーのようなライフはなく、戦う時はお互いの戦闘力を比べます。先攻側が出した「ツッパニャン」の戦闘力は200。そこで、今回は「モコロン」で「ツッパニャン」にアタックを仕掛けます。

パルは、自分の戦闘力以上のダメージを受けると倒されてしまうため、この対決は「モコロン」が勝利しました。

負けた「ツッパニャン」は、墓地に置かれます。一方で、勝ち残った「モコロン」は、「ツッパニャン」のアタックにより200ダメージを負っている状態ですが、受けたダメージはターン終了時にリセットされるため、追撃がなければやられずにダメージを回復できます。

後攻プレイヤーはライフが1減ってしまったものの、先攻プレイヤーのパルを倒し、こちらは「モコロン」が生存できました。ターンが終わったので「モコロン」のダメージが回復します。現状の戦力差をうまく活用できれば、1ダメージ分の差を埋めることも可能でしょう。

■累積するソウルが、戦術の幅を一気に広げる

『パルワールドOCG』のルールやゲーム進行を、1ターン目のやりとりを通して紹介しました。ここまでで、本作が持つゲーム性はおおまかに伝わったかと思いますが、駆け引きや戦略はここからさらに広がります。

2ターン目では、再び「ソウルフェイズ」でソウルを置いて4つとなりました。

まだゲームが始まって序盤のタイミングですが、ここでソウルを4つ必要とするカードを出せるのが本作の特徴的なポイント。今回は、ソウルをすべて支払ってコスト4のパル「キツネビ」を呼び出し、相手プレイヤーにアタックします。

打撃力2の「キツネビ」のアタックでライフが0になってしまう…!というタイミングで、後攻側が手札からパル「ペンタマ」を場に出しました。

これは、本作の要素のひとつである「クイック」というもので、手札から直接出して効果を発動できます。「ペンタマ」の場合は「相手のアタックを失敗させる」効果のため、アタックを受けた「モコロン」を守り切りました。

「キツネビ」のアタックが失敗した先攻プレイヤーはここでターンを終え、後攻側のターンとなります。

先攻と同じくソウルが5つとなった後攻プレイヤーは、ソウルを1つ支払って建築物カード「原始的な炉」を設置。建築物カードは、原作『パルワールド』と同様にパルを使役(働かせて)して効果を発動します。

この「原始的な炉」はギアのコストを下げることができるもので、この効果と残りのソウルを使用して「シングルショットライフル」を場に出して、「キツネビ」を返り討ちにします。

原作でお馴染みな「シングルショットライフル」

その後のターンも一進一退の攻防が続いてお互いにライフを削り合うものの、最初の1ダメージがじわじわと効き、後攻側は残りライフが1へと追い込まれます。

そこに、先攻側が攻撃を畳みかけ、ここで敗北か……と思いきや、ダメージチェックで「ラッキーパル」を引き、ダメージを無効化。絶体絶命の危機を回避し、勝負がさらに白熱したところで、残念ながら今回はここまでとなりました。

※カードの能力は体験会デッキ専用のものになります。実際の製品とは異なる場合があります。

カード右上に星マークがついた「ラッキーパル」の「アグニドラ」

初の体験会だったため、ルールを覚えるだけで手いっぱいでしたが、パル・ギア・建築物を駆使するバトルを通して、『パルワールド』らしさをカードゲームで感じることができました。

デッキの構築は、カードゲームの魅力を支える大事なポイントのひとつです。今回は限られた範囲のプレイでしたが、プレイヤーごとの個性が出やすそうなシステムになっており、ブースターパックによる広がりにも期待が持てます。

また、プレイした上で印象的だったのは、メインフェイズの自由度と、安定して増加するソウルの存在です。1ターン目のソウルは2(後攻側は3)なので、強力なパルなどは出せません。しかし、2ターン目には4(後攻側は5)、3ターン目には6(後攻側は7)と、かなり早いペースで戦術の幅が広がります。

コストがかかるカードほど強力なので、1ターンを経るだけで火力やサポートの充実度が大きく上がっていきます。ソウルも安定して2ずつ増加するので、高コストのカードだけでなく後半のターンで低コストのカードを連発して使う、という戦術も可能です。

パルは場に5体まで出すことができるため、ソウルをやりくりして一気に複数投入し、場の流れを変えて主導権を握るのも楽しそうです。

ただし、低コストなアグロ戦術は山札の消耗も早くなりがち。『パルワールドOCG』は、山札がなくなるとその時点で敗北になるため、状況に応じた対応も肝心です。また、それを見越した編成のデッキで挑むのもアリでしょう。

今回遊んだ範囲はごく一部でしたが、核となる部分の魅力を見られただけでなく、『パルワールド』らしさも体験することができました。

発売前にいち早く遊べる先行体験イベントが、国内外のカードショップや各種イベントで開催される予定とのこと。『パルワールドOCG』が気になる人は、公式サイト公式Xをこまめにチェックしておきましょう。


『パルワールドOCG』は7月30日より発売予定。価格は、ブースターパック「パルパゴスの夜明け」が1パック7枚入りで440円(税込)、1ボックス12パック入りは5,280円(税込)です。

さらに、トライアルデッキも同日発売予定で、価格は「パルパゴスの夜明け レッド・ブルー」「パルパゴスの夜明け グリーン・パープル」がそれぞれ1,980円(税込)となっています。

詳しくは『パルワールドOCG』公式サイトをご確認ください。

パルワールド オフィシャルカードゲーム|公式サイト

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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