「ガチャなのに優しい」「ぽかぽか」と評判の理由は? プレイヤーから支持される3作品から見えてくる“令和のガチャ事情”

ガチャは批判されがちな仕組みですが、近年はプレイヤー目線の工夫を取り入れた作品も増えてきました。『NTE』『NIKKE』『ブラウンダスト2』の魅力的な仕様を紹介します。

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「ガチャなのに優しい」「ぽかぽか」と評判の理由は? プレイヤーから支持される3作品から見えてくる“令和のガチャ事情”
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■『勝利の女神:NIKKE』――持ち越せる「天井」がある心強さ

『勝利の女神:NIKKE』がサービスを開始した2022年11月当時、基本プレイ無料のソーシャルゲーム市場はすでに数多くの人気タイトルがひしめき合い、上位作品の顔ぶれもある程度固定されていました。

そんな中、完全新規IPとして登場した本作は、キャラクターの魅力を存分に引き出したゲームデザインに加え、高い没入感を誇るストーリーがプレイヤーの心を掴み、一躍人気タイトルの仲間入りを果たします。

こうした人気を支える理由のひとつが、プレイヤーに優しいガチャシステムです。

『勝利の女神:NIKKE』における最高レアリティはSSRですが、その排出率は4%と、ソーシャルゲームの中でもかなり高めに設定されています。最高レアの排出率が1%前後という作品も少なくないことを考えると、この数字がいかに高水準かが分かるでしょう。

ピックアップガチャでもSSR全体の排出率は4%のままで、そのうち通常のピックアップキャラクターは2%、特に強力な勢力として位置付けられる「ピルグリム」の場合は1%となっています。

ピルグリムは通常のピックアップより低い確率ですが、それでも他作品の最高レア排出率と比べれば決して厳しい数字ではありません。全体的な排出率は、比較的緩やかと言ってもいいでしょう。

しかし、本作の真価は排出率だけではありません。プレイヤーから特に高く評価されているのが、「ゴールドマイレージ」を利用した交換システムです。

ピックアップガチャを1回引くごとに、ゴールドマイレージを1枚獲得できます。そしてゴールドマイレージを200枚集めると、その時対象となっているピックアップキャラクターと交換できます。

ここまで聞くと、一般的な「200連で天井」というシステムと大差ないように感じるかもしれません。ただし、『勝利の女神:NIKKE』最大の特徴は、このゴールドマイレージがガチャ終了後も失われないことです。

例えば、Aというキャラクターのピックアップ期間中に200枚まで貯めても交換せず、そのまま温存することができます。そして後日開催されたBというキャラクターのピックアップ中に、その200枚を使ってBを即座に獲得することが可能です。

多くのゲームでは、ガチャが切り替わると天井までの回数がリセットされがちです。一方、『勝利の女神:NIKKE』では、実質的に天井そのものを好きなタイミングまで持ち越せます。あらかじめ200枚を確保しておけば、本当に欲しいキャラクターが登場した時、確実に仲間へ迎えられるのです。

必要な回数だけを見れば、『NTE』の90連保証と比べて2倍以上になりますが、その権利を好きなタイミングで使える自由度は非常に高く、計画的にガチャを回すプレイヤーほど恩恵を実感しやすいシステムです。

しかも、この交換システムはピルグリムにも適用されます。排出率が低めに設定されているキャラクターであっても、ピックアップ期間中ならゴールドマイレージ200枚との交換対象になるため、「結局引けなかった」という事態を避けられます。

さらに、本作では同じキャラクターを複数獲得する、いわゆる「重ねる」要素も採用されています。ただし、その恩恵は比較的控えめです。

多くのゲームでは、重ねることで性能が大きく変化したり、新たな能力が解放されたりするケースがあります。しかし『勝利の女神:NIKKE』では、無凸(同一キャラクターを重ねていない状態)でもスキルはすべて使用可能で、重ねなくとも十分運用しやすいよう設計されています。

そのため、「まずは1人確保できれば十分」と考えやすく、何度も同じキャラクターを狙う必要性が低い点も、本作が遊びやすいと言われる理由のひとつです。



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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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