
eスポーツチームDetonatioN FocusMe(DFM)を運営するDetonatioNは8月3日、代表取締役社長の梅崎伸幸氏が逝去したことを発表しました。43歳でした。発表によると、通夜・告別式は、8月2日に執り行われたとのことです。
日本初の「給与制プロゲーミングチーム」を作った先駆者
梅崎氏は1983年生まれ。重電メーカーの営業職として働くかたわら、2012年にゲーミングチーム「DetonatioN」を設立しました。2013年には当時のFocus Meと合流し『リーグ・オブ・レジェンド』部門としてDetonatioN FocusMeを立ち上げ。2014年に東京ゲームショウで開催された「L.J LEAGUE」グランドファイナルで優勝を果たすと、2015年には日本初となるフルタイム・給与制のプロゲーミングチームとしての活動を開始しました。
2016年には所属する韓国人選手のために、プロゲーマーとしては日本初となる「アスリートビザ」を取得。プロゲーマーが職業として、そして「アスリート」として社会に認められるための道筋を、制度面から切り開いた人物としても知られています。2017年には著書「月給プロゲーマー、1億円稼いでみた。」を刊行しました。
各タイトルで世界を舞台に戦うチームへ
チームは氏の下で国内有数の強豪へと成長。『LoL』部門はLJL最多優勝を誇り、「Worlds 2021」では日本チームとして史上初のグループステージ進出(ベスト16)を達成しました。また『VALORANT』部門は2020年の最初期からチームを立ち上げ、2023年からは国際リーグ「VCT Pacific」にパートナーチームとして参入。格闘ゲーム部門では2025年の「Esports World Cup」でGO1選手が『餓狼伝説 City of the Wolves』部門を制し、直近では板橋ザンギエフ選手が「Esports World Cup」『ストリートファイター6』部門本戦への3年連続となる出場を果たすなど、各タイトルで世界を舞台に戦うチームへと押し上げました。
経営面では2021年10月にGameWithによる子会社化を経て、2022年11月に同社のeスポーツ事業と統合。その後、ブランドを「DetonatioN FocusMe」に一本化し、チームの経営基盤を固めました。
梅崎氏の後任には、親会社である株式会社GameWithの代表取締役社長・今泉卓也氏が就任し、同職を兼任することが伝えられています。
日本のeスポーツがまだ黎明期にあった時代から、選手が競技に専念できる環境づくりとシーンの発展に取り組んできた梅崎氏。給与制プロゲーミングチームの設立やアスリートビザの取得などを通じ、日本のeスポーツ界に大きな足跡を残しました。




