2026年10月16日に公開される「ストリートファイター/ザ・ムービー」。今回、配給元の東和ピクチャーズより先んじて試写会にご招待いただいたので、そちらの模様をレポートいたします。
レジェンドファイターたちがゲーム顔負けのド迫力バトルを展開してくれるとともに、リュウとケンの兄弟愛を軸にしたドラマチックな物語が楽しめる秀逸な娯楽映画に仕上がっていました。

◆リュウとケンの“兄弟愛”! 波動拳にも注目
本作はカプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズを下地にしたアクション映画です。
1993年、第2回ワールドウォリアートーナメントが開かれ、世界中からレジェンドファイターたちが集められていました。テレビにも引っ張りだこの人気格闘家であるケン・マスターズも招かれますが、彼の心はここにあらず……。
それは、技を教えてくれた師匠であるゴウケンが殺され、兄弟のような関係であった同門のリュウとも離れ離れになってしまったから。ケンとリュウ、果たして彼らは長年のわだかまりを解くことができるのか。
そして大会の裏では、ベガによる邪悪な計画が進んでいるのでした……。

舞台設定が90年代ということもあり、本作は特に『ストリートファイターII』シリーズを下地にして作られています。
リュウ、ケン、春麗の他にも、ザンギエフ、ブランカ、ガイル、ダルシム、バルログ、バイソン、ベガ、豪鬼、ダンといったお馴染みのファイターたちが参戦。ビジュアルの再現度は過去一の出来といってよいでしょう!
ザンギエフは見上げるほどにデカく、ガイルもあの髪型を維持しながらかっこよくキマっています。

本作では、リュウとケンの兄弟愛を軸に“殺意の波動”にまつわる物語が展開されます。
己の内側から込み上げてくる殺意の波動を抑えるために、自らを律しようとするリュウと、充分な実力と人気がありながら、リュウの影として生きてきたことに忸怩たる思いを持つケン。ふたりの格闘家が大会にまつわる陰謀に絡め取られながらも、必死に戦い、互いを認め合っていく姿が克明に描かれていました。
なかでも、“波動拳”にまつわるギミックはなかなか素敵。筆者がシリーズファンであることもあり、思わず目頭が熱くなる瞬間もありました。また、回想シーンにはアニメを用い、説明セリフを中心に展開することで、駆け足には感じたものの、ゲームの設定を知らなくともすんなり理解できるように整えられています。

格闘シーンの見応えも抜群!
バーやコロシアム、牢獄からホテルとさまざまな場所で、ファイターたちが入り乱れて拳を交わします。ライティングやカット割りも問題なく、どちらがどういう意図で何の攻撃をしたのかが一目でわかり、視聴環境を問わずいつでも楽しく観ることができるでしょう。

アクション映画らしいダイナミックで痛々しいステゴロ格闘のなかに、昇龍拳や竜巻旋風脚、覇山蹴にスピニングバードキック、百裂張り手にサマーソルトキックと、ゲームのアイコニックな技がいくつも入っていたのが嬉しかったですね。
それらの技が課題として一応やりましたという体ではなく、映画的な格闘アクションのなかに違和感なく盛り込まれていたのも高く評価したいです。キャラクターによってアクションシーンの多寡はあれど『ストリートファイター』らしい格闘映画を観たという満足感は得られました。

また、サウンドもさすがのこだわりです。肉弾戦の重たく鈍い音から、波動拳や豪波動拳といった飛び道具のエフェクト音まで、派手ながら納得感のある音作りをしていたように思います。
BGMも素敵で、基本的には90年代らしいロックや打ち込み音楽が流れますが、ガイルが初登場するシーンでは下村陽子氏の手掛けた名曲が流れるなど、要所にカプコンサウンドを挟むことで、ゲームらしさと映画らしさをブリッジできていたように感じました。

再三繰り返される下ネタや、意図のわからないギャグによってキャラクター描写が良くない方に誇張される瞬間は何度かあるものの、『ストリートファイター』の世界から大きく逸脱することはなく、あえて90年代にしたことで、ブロックバスターながらB級感もあり、多くの人が楽しめる一本になっていました。
映画を観終えたらゲームをしたくなること間違いなし!
映画「ストリートファイター/ザ・ムービー」は、2026年10月16日より全国の映画館で公開中です。

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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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