再誕する『朧村正怪奇譚』は、戦闘と探索がより自由に! 動きや質感も向上し、「奥義」を組み合わせる新たな楽しみも─開発陣が明かす注目点とは【インタビュー】

『朧村正』が現行機向けに生まれ変わる『朧村正怪奇譚』。爽快な剣戟アクションや美麗な和風世界はそのままに、奥義の自由な付け替えなど新要素も追加されています。そんな本作について、開発陣の狙いや注目点を伺いました。

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再誕する『朧村正怪奇譚』は、戦闘と探索がより自由に! 動きや質感も向上し、「奥義」を組み合わせる新たな楽しみも─開発陣が明かす注目点とは【インタビュー】
再誕する『朧村正怪奇譚』は、戦闘と探索がより自由に! 動きや質感も向上し、「奥義」を組み合わせる新たな楽しみも─開発陣が明かす注目点とは【インタビュー】 全 9 枚 拡大写真

独特ながらも絢爛な和風世界を描いた美麗なビジュアルと、爽快かつハイスピードな剣戟アクションで多くのユーザーを魅了した『朧村正』。オリジナルのWii版が2009年に登場したほか、高解像度化などを施したPS Vita版が2013年に登場し、それぞれ盛り上がりを見せました。

この名作を現行機向けに蘇らせた『朧村正怪奇譚』が、ニンテンドースイッチ2/スイッチ/PS5/Steamに向け、2027年2月4日に発売される予定です。(Steam版のみ2月5日)

『朧村正怪奇譚』は原作の魅力を受け継いでいるだけでなく、奥義の自由な付け替えや探索の利便性向上など、新たな要素も加わっています。また、PS Vita向けに展開したDLC「元禄怪奇譚」が収録されている点も見逃せません。

ファンが長年待ち望んだ現行機での再登場にあたり、原作の魅力はどのように受け継がれ、どのようにリファインされたのでしょうか。開発を手がけるディレクター・中西渉氏(ヴァニラウェア)と、プロデューサー・塩田誠氏(マーベラス)に、『朧村正怪奇譚』の特徴や注目点について伺いました。

■新たな『朧村正』は、戦闘と探索がより自由に!

──『朧村正』の復活は、多くのファンが待ち望んできたことと思います。そうした声もあるなか、なぜこのタイミングで『朧村正』のリファインに踏み切られたのでしょうか。

塩田氏:『朧村正』を現行機で遊べるようにしたいという思いは、私を含めてマーベラス内に常にありました。ヴァニラウェアさんとはこれまで何度かお話をしてきて、今回ようやく両社のタイミングが合ったので実現することができました。

──原作の魅力を受け継ぐ一方で、ゲームシステムではリファインも施されています。今回開発するにあたり、「特にここを重点的に変えたかった」と考えていた部分はどこでしょうか。また、逆に「ここは変えるべきではない」と意識した点はありますか?

中西氏:特に重点的に変えたのは、戦闘と探索の自由度です。プレイヤーの遊びの幅を広げることを目標に、奥義の着脱を可能にしたり、街道の往来を自由にしました。

一方で変えなかったのは、『朧村正』を形づくっていた手触りの部分です。本作の代名詞とも言える爽快な剣戟アクションはもちろんのこと、風景を眺めながら颯爽と道を駆け抜けていく冒険の気軽さは、変えずに残すべき部分として大切にしました。そのうえでそうした旅を快適にする便利な要素を加え、体験をより良いものにすることを心がけました。

■好きな刀と奥義を組み合わせる「自分だけの戦い方」

──バトル面で特に大きく変わった点といえば、やはり『奥義』を自由に付け替えられるようになったことだと感じます。かなり大胆な変更ですが、この仕様を採用した理由についてお聞かせください。

中西氏:前述の通り、数ある奥義を戦闘で活かしたかったというのが一番の理由です。原作を遊んでいただいた方の中には、使いたい奥義のために性能の低い刀を持ち続けていた方もいらっしゃったかもしれませんが、本作では好きな刀と好きな奥義を組み合わせて、自分なりの戦い方を作っていただけます。

──これまでは、「刀」と「奥義」を紐づけることで強さのバランスを取っていたように思いますが、自由な付け替えを採用したことで、ゲームバランスはどのように変化するのでしょうか。

中西氏:原作でも奥義ごとに使い勝手の差はありましたが、実は刀との紐づけによって強さのバランスを取っていた、というわけではありませんでした。とはいえ、奥義の付け替えや組み合わせが自由になったことは、純粋にプレイヤーの攻撃性能の向上につながりますので、それにあわせてゲーム全体のバランスも取り直しています。

──自由に付け替えられることで、奥義同士の組み合わせという新たな楽しみも生まれそうです。開発陣がおすすめしたい組み合わせなどはありますか?

中西氏:個人的には「飛天輝夜」と「鬼火嵐」がお手軽鉄板コンボとしてよく使っていました。初報のPVでもお見せしていましたね。地上と空中の両方の↑+奥義ボタンにセットすることで、↑を押しているだけでとても簡単に地上奥義と空中奥義が繋がるので、そういった割り当て方もお勧めです。

108種の奥義それぞれ、程度の違いはありますが全体的に調整していますので、ぜひ製品版ではいろいろ試していただければと思います。

■動きや質感も向上! 新たな料理にも期待大

──グラフィックのリファインで、特に力を入れたところがあれば教えてください。

中西氏:デザイナーさん達の力が全体的に入っていて、グラフィックから凄みを感じるほどですが、ひとつ例を挙げるとしたら料理です。

担当したシガタケさんのこだわりにより、テクスチャのレタッチに留まらず、アニメーションも含めてほぼ一から作り直しています。そのおかげで原作にも増して滑らかに動き、質感もより美味しそうに進化しました。新しい料理も含め、旅先ではぜひいろいろな料理を味わってみてください。

──充実している鑑賞モード、戦闘中の空中回避、「駕籠かき」の移動先の指定など、いくつもの新要素があるとうかがっています。このほかにも、どのような新要素があるのでしょうか。また、料理も追加があるようですが、どのような料理が増えますか?

中西氏:まだご紹介できていない要素はありますので、続報をお待ちいただければと思います。

料理については茶屋・蕎麦屋・割烹でいくつか新しい品が増えています。どんな料理が登場するかは、ぜひ道中で味わいながら確かめていただければと思います。

■「元禄怪奇譚」にはチュートリアルも追加

──『朧村正』の本編に加え、当時DLCだった4本の物語「元禄怪奇譚」も収録されます。おすすめのクリア順などがあれば教えてください。また、『朧村正怪奇譚』収録版の「元禄怪奇譚」も、遊びやすさやバランスが調整されていますか?

中西氏:『元禄怪奇譚』については、当時の配信順に沿って「お恋」「権兵衛」「嵐丸」「羅邪鬼」の順に遊んでいくのが一番おすすめです。難易度の面で言うと、操作系が本編に近い「羅邪鬼」「お恋」を先にプレイし、操作が独特な「嵐丸」「権兵衛」を後にプレイすると、徐々に歯ごたえが増していくので良いかもしれません。

もともと『元禄怪奇譚』にはチュートリアルがありませんでしたが、今回はどの順番からでもプレイできるよう新たにチュートリアルを追加するなど、遊びやすさにも調整を加えています。

──『朧村正怪奇譚』の反響次第では、『朧村正』シリーズの完全新作や新たなDLCが展開される可能性はあるのでしょうか。

塩田氏:まずは『朧村正怪奇譚』の発売に集中しています。現時点で決まっていることはありませんが、そういった話ができるくらい多くの方に楽しんでもらえたら嬉しいです。


原作の魅力である爽快な剣戟アクションや、和の世界を駆け抜ける旅の感覚を大切にしながら、奥義の自由な組み合わせや探索の利便性向上など、遊びの幅を広げる工夫が盛り込まれた『朧村正怪奇譚』。動きや質感の向上、新たな料理の追加、『元禄怪奇譚』へのチュートリアル導入など、細部にもリファインへのこだわりが感じられます。

しかも、『朧村正怪奇譚』にはまだ紹介されていない要素もある模様です。2027年2月4日の発売に向け、ユーザーを驚かせるような続報が届くかもしれません。今後の展開にもご注目ください。

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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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