オンラインゲーム一週間『インパクト勝負はゲーム外で』

寒さが和らがない2月第2週は、一風変わったイベントに関するニュースが見られました。

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寒さが和らがない2月第2週は、一風変わったイベントに関するニュースが見られました。

C&Cメディアは、MMORPG『パーフェクト ワールド -完美世界-』において、不正アクセスへの補償を発表しました。昨年12月から不正アクセスが発生、これに伴うアカウントハッキング被害への対応策。失われたアイテムがそのまま帰ってくるわけではないのが今回の補償の特徴で、アイテムカテゴリーと精錬値によって補償額が計算されることとなります。同社のサーバーに外部からの不正アクセスが行われたという、プレイヤーには咎のない事件だけに、アイテム被害への対応は議論を呼ぶこととなりそうです。

ネクソンジャパンは、オンラインゲーム『メイプルストーリー』において、2008年2月19日(水)より、コカコーラとのタイアップを行うと発表しました。500ミリリットルのペットボトルにシリアルナンバーが付属、これを使うとゲーム内で「アクエリアス帽子」「ビタミンガードの盾」などが当たるガチャガチャをプレイ可能となります。「メイプルストーリー」では、アニメ化やカードゲームの発売、「ファンキーモンキーベイビーズ」とのタイアップなど、他メディアへの露出が定期的に行われています。キーとなるのは「定期的である」ということ。何度も露出していれば、プレイヤー予備軍が、常時どこかでゲーム名を耳にしているということになります。知名度は一日にしてならずというわけで、継続的な取り組みは他の運営にとっても重要なキーとなりそうです。

ゲームポットは、オンラインゲーム『疾走、ヤンキー魂。』において一風変わったイベントを開催しています。桜の木をクリックした回数が4000万回を突破すると、旧作が期間限定で復活するというもの。開始当日に既に500万回弱のクリックを達成しており、残り日数的には4000万回達成も夢ではない模様。残り7日、初日のパワーをどこまで維持できるかが勝負といえるでしょう。4000万という一見無理そうな数字のインパクトこそがこのイベントの鍵。果たして初日500万回弱のクリックというのは想定内の数字なのか否か。顔の見えない仲間との絆がクリック数で現れるというわけで、一風変わったコミュニケーションといえるでしょう。

ゲーム内イベントというのはゲームの仕様とも深く関わるところであり、アイデアがそのままイベント化できない場合も多いはず。そう考えると、今後インパクト勝負をするには、コラボレーションであったりアニメ化であったりといったゲーム外との連携は不可欠であり、現実世界といかに関わるかがポイントとなりそうです。

《水口真》

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