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「ブルー・マーズ」は3DアバターによるPC向けのコミュニケーションサービスで、3Dエンジンに独クライテック社が開発した「クライエンジン2」を採用しており、フォトリアルな映像が特徴です。惑星改造で人類が居住可能になった170年後の火星を舞台にしており、チャットや買い物、ミニゲームなどが楽しめる予定です。基本プレイ無料のアイテム課金によるビジネスモデルで、年内のオープンβ開始が予定されています。同社は元スクウェアで映画版「FF」の技術開発を担当したチームが中心となって設立されました。
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今回発表されたのは、仮想世界内で制作したアイテムをユーザーに販売する際の収益配分や、仮想土地開発における費用などです。「ブルー・マーズ」では「セカンドライフ」のように、ユーザーがアイテムを制作して販売し、収益をリアルマネーで受け取ったり、土地を開発するなどの行為が可能ですが、そのためには事前にパートナー契約を結ぶ必要があり、著作権管理をしっかり行う方針がとられています。
このうちアイテム制作を行う「3Dアーティスト」とミニゲームなどを開発する「ゲームデベロッパ」には収益の50%が配分されます。また協賛企業の「ビジネスパートナー」には、ゲーム内の128平方メートルの敷地でのセットアップ、およびメンテナンス料として年間5000ドルの費用が必要となります。また土地の開発は個人でも可能で、こちらはスペースが小規模となり、年間費用が不要の変わりに、毎月5ドルのレンタル料が発生します。
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また、同社は1月に3D総合ソフトの「SHADE」を展開するイーフロンティアと業務提携を結んでおり、SHADEで作成した3Dの家屋データなどをブルー・マーズ内で手軽に取り込めるコンバータや、ミドルウェアなどを開発・提供していくとしています。
あわせてゴルフとボーリングのデモも公開されました。開発言語にはLuaが使用されており、基本エンジンにクライエンジン2の物理エンジンが流用できるため、ゴルフは約600行、ボーリングは約500行のコードで開発が可能です。個々のゲーム特有のアニメーションやグラフィックデータなどを作成する必要がありますが、総じてFlashでカジュアルゲームを作る感覚で、フォトリアルなゲームが制作可能だとのことでした。
「ブルー・マーズ」には最新のPCゲームの技術が使われていますが、今回のデモに使用されたマシンは、CPUがCore 2 Duo(Wolfdale)3.0GHz、グラフィックカードがGeForce 8800GTS 512MB、メモリが2GBで、OSを除けば900ドルで作成されています。社長の橋本和幸氏は、オープンβ開始時には、より手軽な価格帯で対応PCが入手できるとの見通しを示しました。
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