6月の米国売上は前年比31%ダウン−フィットネスと格闘の好調続く

米国の調査会社NPDグループは2009年6月の米国における販売データを公開しました。

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米国の調査会社NPDグループは2009年6月の米国における販売データを公開しました。

売上は11億7000万ドル(約1100億円)で、前年度と比較して31%の低下。ハードウェアは38%、ソフトウェアは29%、周辺機器は22%低下しており、この下げ幅は2000年9月から最悪の記録とのこと。アナリストは20〜23%の低下に留まると予測していましたが、これを大きく上回る結果となりました。

■ハードウェア売上(NPDグループ調べ)
ニンテンドーDS、ニンテンドーDSi:766,500
Wii:361,700
Xbox360:240,600
プレイステーション3:164,700
プレイステーション2:152,700
PSP:163,500

売上は前年と比較するとダウンしているものの、ニンテンドーDSシリーズは63万台→76万台、Wiiは28万台→36万台と前月と比べるとどのハードも増加傾向にあります。

■ソフトウェア売上(NPDグループ調べ)
1. Prototype (Activision) Xbox 360: 419,900
2. UFC 2009: Undisputed (THQ) Xbox 360: 338,300
3. EA Sports Active Bundle (EA) Wii: 289,100
4. Tiger Woods PGA Tour 10 (EA) Wii: 272,400
5. Wii Fit (Nintendo) Wii: 271,600
6. Fight Night Round 4 (EA) Xbox 360: 260,800
7. Fight Night Round 4 (EA) PlayStation 3: 210,300
8. Mario Kart Wii (Nintendo) Wii: 202,100
9. Red Faction: Guerrilla (THQ) Xbox 360: 199,400
10. Infamous (Sony) PlayStation 3: 192,700

Wiiのゲームは4本で、任天堂ゲームは2本。
『EA SPORTS アクティブ パーソナルトレーナー Wii 30日生活改善プログラム』(EA Sports Active)『タイガーウッズPGAツアー10』とWiiにおけるEAゲームの健闘が目立ちます。EAはWiiに注力してきましたが、その試みが実を結びつつあるというところでしょうか。
6月の1位は『Prototype』。『GTA』風のクライムアクションと超人ヒーローを組み合わせた、洋ゲーにおける売れセンが順当にトップを射止めた形です。ゲームの出来は良いものの残虐表現も多いため、日本での発売がどうなるかが注目されます。
スポーツゲーム系格闘ゲームは『Fight Night Round 4』と『UFC 2009 UNDISPUTED』が2タイトル3機種でのランクイン。フィットネスは『Wii Fit』『EA SPORTS アクティブ パーソナルトレーナー Wii 30日生活改善プログラム』がランクインで、ランキングの半分をWiiのフィットネスとHD機の格闘(スポーツ)が占めている形になります。先月に引き続いて注目のジャンルといえそうです。

なお、米国では6月8日に発売されたWii Motion Plusは16万9000個を販売。これはソフトなどに付属したものを含まない単体での販売数とのことです。

《水口真》

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