【そそれぽ】第127回:じっくり物理法則を考えてパズルを解く快感!3DS『Q』をプレイしたよ!

任天堂 3DS

物理法則を使うパズルゲーム
物理法則を使うパズルゲーム 全 9 枚 拡大写真
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第127回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

物理って、人間が生活する上であたり前の存在なのに、いざ勉強するとめちゃくちゃ難しいじゃないですか。それを感覚的に処理している人間の脳ってやっぱり凄いんですかね。考え出すと難しい物理。考えないと感覚的にわかっている物理。…何を冒頭から書いているかというと、今回プレイするゲームがすごく「物理」なゲームだからです。別に、某所に某動画をアップして頭が疲れているとかではないのでご安心を(笑 …いや、少し疲れてます、やっぱり 笑)。



というわけで、今回プレイするのはリイカのニンテンドー3DSダウンロードソフト『Q』です。


スマートフォンなどでヒットした物理演算パズルゲームが3DSに登場。以前も何かのレポートで書いた記憶があるのですが、筆者は「解法」がひとつではないゲームがジャンルを問わず好きだったりします。パズルゲームには、ほとんどの場合ある程度の解法が付き物ですが、本作は「たまたまこう動いた」でクリアもあり得る物理演算を採用したパズルゲーム。スマホ版未プレイな上、やり応えもかなりありそうなので非常に楽しみです。それでは、早速プレイしていきましょう。


◆『Q』ってどんなゲーム?



■物理法則を考えながら問題を解くパズルゲーム
タッチペンで描いた線や形がそのままオブジェクトとして画面上に出現。そのオブジェクトを上手く使って、ステージごとに異なる提示されたお題(問題)をクリアしていくパズルゲームです。醍醐味はなんといっても物理演算。画面上のオブジェクトたちは、重さ、傾き、落下速度、摩擦などなどに基いて動くので、「コレをこうしたら、こうなる!」を考えながら問題を解いていきます。

■ほぼタッチペンだけで快適操作
右利き設定の場合(利き手の設定が可能です)、Lボタンで問題のリセット、上ボタンでステージ選択画面に戻る、という感じでボタン操作は2つだけ。あとはすべてタッチペンによる操作となります。逆に言ってしまうと、パズルのステージ中にできることはタッチペンでオブジェクトを描くことだけ。操作そのものは非常に直感的でわかりやすいです。

■一発勝負と一期一会
問題のリセット以外に描き直しができないので、すべてが一発勝負。タッチペン一筆書きで描くので、理論上、同じ線は二度と引けないし、同じ形も描けません。似た結果は出せるはずですが、わずかなゆがみ、わずかな傾きで、全く違う結果に辿り着く場合もあります。そんな一期一会の中で、脳みそをフル回転させ、どんな動きになるのか想像しながら問題を解いていくのが『Q』の最大の魅力と言えそうです。


◆物理を制するものが『Q』を制す



■ステージは難易度上昇よりもバリエーションの広がり
スマホ版で人気の20問×10ステージの200問に加えて、3DS版のオリジナル問題が20問×5ステージの100問、合計で300問という膨大な問題数を収録している本作。プレイできる問題は、スタート時はステージごとに10問しか選択できませんが、そのうちの7問をクリアすると残りの10問が解放される仕組みになっています。オリジナル問題に任天堂ファンがニヤニヤしてしまうものがあるのも粋なはからいです(笑)。

ステージ後半へと進むに連れて、難易度はもちろん上昇しますが、それ以上にバリエーションが増え、応用が求められてきます。必要なのはあくまでも発想力。一見、難易度が高そうな問題でもクリアできてしまえば「なるほど!」というものが多いです。…とは言え、一筋縄ではいかない問題が多いのは事実。やわらかい頭、大事。

■クリアする順番は気にしない
まっっっ…ったく答えが思い付かない問題に出くわすことも、正直かなりあります。そんなとき、もちろんあきらめて違う問題にトライするのも良いのですが、その前にひと足掻きしてみるのも一興です。オブジェクトたちが思わぬ挙動で動き出し、何か問題をクリアするための光明を見せてくれるかもしれません。「曲線」「直線」「円」「○角形」「大きさ」「長さ」「描く場所」…組み合わせ次第でミラクルが起きるのも『Q』らしさです。

難しい問題を後回しにしてほかの問題をやる場合は、そこに悩んでいた問題が解決できてしまいそうなヒントがあることも。縛りプレイをしていなければ、クリアする順番を気にしないで、思い付いた問題から片付けていくことも、攻略の近道になるかもしれません。

■音楽がカッコイイ
テクノやハウスといったダンスミュージックを中心に、非常にクールな音楽でプレイさせてくれるので、オシャレなゲームをテンション高くプレイしている気分に浸れます(笑)。実際は、物理法則を考えるという極めて地味なパズルゲームなのですが!繰り返しのプレイもそれほど「苦」に感じなかったり、テンポ良くプレイできたりするのは、「シンプルな画面構成+クールな音楽」だからこそなのかもしれません。


◆気になったところ



■とにかく処理落ち
物理演算の面で複雑な処理をしているのか、画面上のオブジェクトの動きが複雑になればなるほど、処理落ちが気になりました。酷い場合は、ゲームがフリーズしてしまったかのような状態になったので、爽快感がかなり奪われます。New 3DSを使用してコレなので、なかなか厳しいのでしょうか。アップデートで処理落ちが改善されることを切に願います。

■絶妙に書けない場所と引っ掛かり
ルール上、線が描けない指定されたエリアもあるのですが、それ以外にほかのオブジェクトと重なったり、画面の端だったり、そういった場所で絶妙に書けそうで書けない場所があるのが気になりました。見た目的には線1本ぐらいイケるだろうという部分でイケなかったり・・・かと思えば、謎の引っ掛かりで線が止まるものの、一筆書きをキープして足掻いてみるとやっぱり線が引けたりと、何かスッキリしない判定。スマホと異なり指の平ではなくペン先を使う分、はっきりと「線を描く」様子が見えるので、そのあたりでもう少し「イケる/イケない」をわかりやすく可視化してくれるような工夫がほしかったです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



◆総評


じっくり考える系のしっかりした内容のパズルゲーム!
物理法則の手応えが新鮮で気持ち良い良作!



もともとスマホなどで人気があったため、3DSでどうなの?という部分は、オブジェクトを描く操作がタッチペンで繊細にできる分、むしろこちらのほうが向いているのかもしれません。しかし、複雑な物理演算をしているのか、オブジェクトがもともと多いステージや、問題を解くうちにオブジェクトが増えてしまった状態などでの処理落ちが残念。それさえ解決できればパズルゲーム好きに文句なしにオススメできる1本です。

どちらかと言えば文系の筆者ですが“なにがしスイッチ”的な仕組みを考えるのが好きだったりするので、物理法則を考えながら問題を解いていくのはかなり楽しいです。クリア条件さえ満たせば、どんな解法でも良いところにも好感で、たまたま力づくでクリアできてしまった問題もあれば、非常にスマートにクリアできた問題もあり、そこ許容してくれるのが本作の醍醐味のひとつだと思っています。もちろん、よりスマートなクリアを目指すことで本作の遊びの広がりも無限大です。

3DSオリジナル問題も、3DSを活かした2画面をまたぐ問題や、任天堂ファンがニヤニヤしてしまう問題などバリエーションが豊富。全300問を通して見ても、難しさ以上に、問題バリエーションの豊富さが目立ちました(いや、もちろん難しい問題は難しいですが!)。リスタートの早さで、行き詰まった場合のストレスが極めて少なく済む作りも良い感じです。

【こんな人にオススメ】
・パズルゲームが好きな人
・“なにがしスイッチ”的な連鎖する動作を考えるのが好きな人
・物理法則を考えるのが好きな人

「いや、これ無理っしょ!?(笑)」という問題を解いたときの「ドヤ感」がたまりません。落下、加速度、てこの原理…忘れかけている数々の「物理」をパズルゲームにぶつけてみましょうぞ!


【そそれぽ】第127回、いかがでしたでしょうか?ジワジワと年末商戦が始まりますね。そこ!次のそそれぽが「12月」とか言わない!アーアーキコエナーイ。次回もどうぞお楽しみに!


『Q』は、好評配信中で価格は700円(税込)です。

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■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ

作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

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《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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