コンビニ流通のデジキューブが破産(3)

スクウェア・エニックスやカルチュア・コンビニエンス・クラブが出資するコンビニ向けゲームやDVDや書籍など流通を行っていたデジキューブが26日、東京地裁に破産を申し立てました。通常、上場企業は民事再生法を申請し事業継続を優先する為、破産を選択するのは異例の事。

任天堂 ゲームキューブ
スクウェア・エニックスやカルチュア・コンビニエンス・クラブが出資するコンビニ向けゲームやDVDや書籍など流通を行っていたデジキューブが26日、東京地裁に破産を申し立てました。通常、上場企業は民事再生法を申請し事業継続を優先する為、破産を選択するのは異例の事。

国内ゲームを含むコンテンツ市場の販売縮小傾向は変わらず、大型ゲームタイトルの発売延期などで経営状況が悪化し、債務超過に陥る可能性があったようです。負債総額は約95億円とのこと。

現在デジキューブは大証ヘラクレスに上場していますが、明日以降は整理ポストに移されて12月に上場廃止になるようです。ヘラクレスに上場した企業が倒産するのは前進のナスダックジャパンも含めて初めてだそうです。

会長にはスクウェアの鈴木氏がついていますが、スクウェア・エニックスの方も退任する事になるのではないかとの見方が一般的です。もし債務保証を個人で行っていれば破産は免れないでしょうし、そうなれば他社で取締役に就く資格を失います。また、そうでなくても損失を出した道義的責任は免れないのではないでしょうか。となると、これでスクウェアの創業メンバーは姿を消すことに成ります。創業メンバーvs銀行からの新経営陣という形もありましたが、こうスクウェア側が不調でエニックス側が好調だと主導権は完全に旧スクウェアっぽいです。

また、合いも変わらずインサイダーのような動きもあったようです。投資家を無視した破産など、一層信頼を失う結果になるのではないかと思います。

デジキューブと言えば、スクウェアと任天堂が喧嘩する1つの要因にもなった会社ですが、遂に破産ですか、、、。かなり前から危ない危ないとは言われていましたが死ぬときはあっさりですね。

(追記27日02:00)

《土本学》

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