米国での「脳トレ」についてNOA広報がコメント
昨年5月に発売された『脳を鍛える大人のDSトレーニング』は一年以上経過した今も週間セールスの上位をキープするなど驚異的な売上で、DSを牽引しています。2種類合計での出荷本数は570万本にも上ると伝えられています。この好調を受けて任天堂は米国でも今年4月に『Brain Age』として「脳トレ」を投入しました。
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DS
米国の調査機関NPDグループによれぱ4月17日に発売された『Brain Age』の4月末までの売上は9万本で、携帯ゲーム機向けソフトとしてはトップ、全体でも14位にランクインしたそうです。これに関して任天堂オブアメリカ上席ディレクターパブリックリレーションズの Tim DeClaire氏がコメントしています。
「私達が言ってきたことが肯定されただけで余り驚きはありません:新規ユーザーは彼らを楽しませ興味を持たせるゲームによって容易に開拓できます。日本で『脳トレ』が直ぐにヒットになった訳ではないことを忘れないでください。最初は良く売れましたが、直ぐに収束しました。しかしそこから幅広く広がり誰もが試してみたいと思うようになりました。そして国民的なブームになったのです。米国でのこれまでの売上は、日本での同期間のそれを超えています。また、私達は引き続き強力なセールスを記録すると確信しています」
「誰も、高年齢層がゲームに興味を持っているとは考えなかったのでゲーム業界は彼らを無視してきました。しかし『脳トレ』は彼らが適したゲームを待っていただけであったことを証明しました」
Tim DeClaire氏はヒットの要因については次のように述べています。
「私達は今までの業界では行われてこなかった各種の戦略が、幅広いユーザーを獲得することに繋がったと考えています。ディスカバリーチャンネルとの協力、雑誌上での有機的なキャンペーン、体験ツアーの実施など全てはこれまでゲーム業界のターゲットでなかった人達に関心を持ってもらうために企画されました」
とのこと。米国では6月から「Touch!Generation」ブランドが導入されて『やわらかあたま塾』や『数独グリッドマスター』などと共にノンゲーマーをターゲットとした一連の商品として売り込んでいくそうです。
ちなみにWiiについては「発表できるものは何もないが、人々が望み、既に築かれた成功を利用するのはいいことだと思う」としています。