【E3 07】マイクロソフトの新作インタビュー Halo Wars、PGR4、Halo3!
E3期間中はマイクロソフトによって様々なグループインタビューが設定され、最新タイトルのプレビューが行われる。今回明らかになったタイトルは「Halo Wars」「プロジェクトゴッサムレーシング4」「フェイブル2」「Halo3」の4本だ。このうち「フェイブル2」については、すでに別枠で記事になっているため、他の3本について紹介しよう。
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最後に、発売を9月27日に控えた「Halo3」。新しくシングルプレイと、オンライン向けのリプレイ機能について紹介が行われた。E3のグループインタビューにおける「Halo」プレビューというと、プレスによるマルチプレイモードの体験会となるのが普通だが、今回はシングルモードの紹介ということで、かなり力が入っている印象を受ける。
プレビューされたのは地球上某所のジャングル系ステージ。マスターチーフ以下UNSCの兵士がコブナントを倒しながらジャングルを進み、洞窟を抜けて、川縁の遺跡に作られた陣地に到着。ところが、そこはコブナント軍に占領されていて、兵員輸送機も敵機に撃墜されてしまう。それに対してマスターチーフ、つまりプレイヤーが重火器で攻撃し、敵機を打ち落とす……というシーンまでだった。
第一印象はシリーズ初のXbox360版ということで、グラフィックがハイデフ対応となり、画像が一段と綺麗になった点。メインウインドウがバイザー風になり、マスターチーフのヘルメット内からの視点であることが微妙に強調されたり、ダメージを受けた時の表示がモザイク風の演出が加わって、さらに精緻になった。銃の連射で銃身が光ったり、水面がきらめいたりと、シェーダー的な表現も随所に見られた。
プレビュー後半はリプレイ機能の紹介。ところが、これが一般的な「リプレイ動画」とはまったく別の次元の内容になっており、非常に驚かされた。時間軸に沿って映像が進行していき、一時停止や早送り、巻き戻しなどができる点は同じだが、ユニークなのはマップ上でカメラの位置を自由に移動できる点。つまり自分のキャラクターの背中を追い続けたり、自動的にカメラ位置が切り替わるのではなく、任意にマップ上のどの地点からでも戦場の様子をリプレイできるのだ。これはすでに「ムービー」ではなく、「リアルタイムデモ」に近い。
ちなみに筆者がFPSのマルチプレイモードを遊んでいて、よくストレスに感じる点が、誰から、どこから、どんな風にして攻撃されたのか、わからない場合が多いという点だ。この機能を使えば少なくとも、攻撃された時の状況が客観的にわかり、次回のプレイに役立てられる。
そのためファイルもムービーデータではなくゲームデータとなり、5分間のシーンで約6MBと非常に軽い。これで1080Pの映像が見られるというのだから、非常に驚きだ。マルチプレイモードだけでなく、シングルモードでのリプレイも見られる。しかもこのデータはXbox LIVEを通して、他のプレイヤーと共有もできる。動画だけでなく、名(迷)シーンをキャプチャもできる。キャプチャ画像はXbox LIVE経由でバンジー.netにアップロードし、PC上で見ることも可能だ。まさにリプレイを越えた「超リプレイ」というわけで、これは今後のゲームの標準的な仕様になるのではないだろうか。そこまで強く印象づけられた内容だった。
《小野憲史》
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