日本オンラインゲーム協会 植田会長インタビュー

去る6月28日、オンラインゲーム事業者の団体として、日本オンラインゲーム協会が設立されました。この協会について、会長の植田修平氏(ゲームポット代表取締役社長)にそのミッションや現在のオンラインゲームの動向についてお話しを聞きました。

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Q: 最近オンラインゲームで気になっているのが、アイテム課金で高額な利用をするユーザーさんについてです。問題になりそうなお金の使い方をされる方がけっこういると聞いていまして、昔は極端な例かと思っていたのですが、よくある事例のようです。こうした現象について、ガイドラインの中で上限を決めましょうといったことはお考えになられるんでしょうか?

植田氏:具体的な話はこれからなのですが、そういった認識というのは各社お持ちになっていて、どこかで線引きをした方がいいのではという話は出ています。あくまで各社での対応という形にはなるかと思いますが、そういった制限を付けるのかどうか、各社で自主規制的なものを検討できるようなガイドラインは作成しなければならないのかなと考えています

Q: 一部ユーザさんの高額課金というのは、ユーザさん当人にとって問題なだけでなく、事業者の皆さんにとっても、ビジネスを不安定にする要素だという考え方もあります。

植田氏:ユーザーさんが疲弊してしまうと思いますね。まさに焼き畑というか。協会の会長としてではなく個人的な考えを申し上げると、消費が速いと感じています。継続していただくことがこの(オンラインゲームという)ビジネスの魅力だと考えるのですが、速いサイクルで回すと、どんどん商品寿命が短くなってしまう。

■市場統計について

Q: 市場統計について発表されましたが、今年(2006年)は1000億円の大台を超えました。124%という成長率は、昨年(2005年)の142%ほどではないにしても非常に大きな成長でしたね。

植田氏:国内の映画市場が約2000億円、有料音楽配信市場が530億円ぐらいということですので、こうした他の市場と比べて、これだけ成長しているというのはマーケット自体が拡大していることのあらわれでしょう。

Q: 累計登録人数が非常に拡大していますが、これはタイトルが増えたことが影響している?

植田氏:そうですね、これはタイトルが増えたことによるものでしょう。


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《伊藤雅俊》

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