今どきゲーム事情■杉山淳一:ゲーム業界人が見た『Dreamhack』〜ソニー・ミュージックコミュニケーションズ宮尾英水氏に聞く〜

■Dreamhackを日本のビジネスマンが初視察――その理由

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今どきゲーム事情■杉山淳一:ゲーム業界人が見た『Dreamhack』〜ソニー・ミュージックコミュニケーションズ宮尾英水氏に聞く〜
今どきゲーム事情■杉山淳一:ゲーム業界人が見た『Dreamhack』〜ソニー・ミュージックコミュニケーションズ宮尾英水氏に聞く〜 全 13 枚 拡大写真

杉山 :スポンサーパートナーにインテルとAMDがありますね。これも珍しい。イベントではなんとなく1業種1社という慣例があるような気がしますが。

宮尾氏:これもDreamhackの特徴で、スポンサーシップを拒まないです。これはDreamhackのスポンサーシップのルールがあると思うんですが、そこに合致していればいい。

杉山 :スポンサー側もDreamhackのルールに納得して参加しているでしょうね。XboxもWiiも紹介されていますね。任天堂もDreamhackを認知しているんだ。

宮尾氏:現地法人か、あるいはソフトメーカや専門ショップかもしれませんが、許可は取っているでしょうからね。

杉山 :ゲームショウのようなステージもあるんですね。

宮尾氏:ゲームだけではなく、ウィルス対策ソフトメーカーやプロバイダーのブースもありました。



シマンテックのブース ※クリックで拡大画面を表示


宮尾氏:これはウィルス対策ソフトのシマンテックのブースです。

杉山 :ゲーム以外のソフトウェアがブースを出すなんて珍しいですね。かなりゲームユーザーに理解があるというか。

宮尾氏:そうですね。わざわざカウンターストライクのイベントに出すくらいなので、ネットゲームのトラフィックを邪魔しないとか、ゲームに絡んだ特徴があるのでしょうね。

杉山 :ゲームユーザーをターゲットとしたプロモーションが珍しいです。

宮尾氏:しかもゲームの題材は銃撃戦ですからね。SK(プロゲームチーム)対一般参加のシュートアウト(挑戦戦)。



“Symantec meets Counter Strike”なロゴ ※クリックで拡大画面を表示



杉山 :シマンテックのロゴとカウンターストライクのロゴが合体しています。こんなことしていいんですねぇ(笑)。企業側もお祭りを楽しんでいるようです。



TELIA社は10Gbpsのインターネット回線を用意 ※クリックで拡大画面を表示


宮尾氏:テリアはインターネットの接続会社です。主催者によるとDreamhackのために10Gbpsのインターネット回線を用意したそうです。少し前のIXポイント並みですね。Dreamhackの4日間のトラフィックはスペインの1年分だそうです。

杉山 :…。その数字だけでもすごさが伝わります。

宮尾氏:昔はDreamhackの影響で地域停電とか、いろいろあったみたいです(笑)。

杉山 :(笑)。開催場所だけじゃなくて、地域も巻き込んでしまったとは…。これは真似しちゃイケナイところですね。お話はまだまだ尽きませんが、最後に1つだけ。Dreamhackを見て、日本のゲーム文化に対する見方は変わりましたか。

宮尾氏:日本のゲーム文化は世界に誇れる素晴らしいものだと思います。その部分は変わりません。ただ、海外にもすばらしいゲーム文化があり、世界でほぼ同時にLANパーティやEスポーツという形で大きく動き出している。そういう思いをより一層強くいたしました。まだまだ研究して、お取引先へのビジネスの提案に繋げたいと思っています。また、そうした活動を通して日本のユーザーやゲーム文化に貢献したいと思っています。

杉山 :SMCさんが日本のゲームをもっと面白くしてくれそうですね。期待しています。
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《杉山淳一》

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