「バーチャルコンソール」の売上は35億―任天堂・NTT東西の質疑応答から
任天堂とNTT東日本及びNTT西日本は、Wiiと光ブロードバンドサービス「フレッツ光」の接続推進に関して業務提携を行い、11月28日に記者会見を行いました。任天堂からは波多野信治・代表取締役専務営業本部長が出席しました。会見ではWiiでの接続を簡単にするためのパックやサポートセンターが設置されることが明らかになりましたが、質疑応答でも興味深いコメントがありましたので紹介します。
任天堂
Wii

―――Wiiのインターネットサービス全体についてどのような状況か教えてください
波多野: 先日から配信開始した『みんなのニンテンドーチャンネル』など様々なサービスを行っているほか、3月からは新作のダウンロードサービスを開始します。ネットワークに対応したゲームも順次発売していく予定で、1月24日には『大乱闘スマッシュブラザーズX』、来春には『マリオカートWii』を予定しています。これらはお客さんに今までのゲームとは違う楽しさを提供できると思います。
いま日本全体として家庭へのブロードバンドの接続率は過半数を超えているにも関わらず、ゲーム機へのネットワーク接続率は40パーセントに留まっています。これからはサービスを拡充するだけでなく、ネットに接続して貰う為の施策をしていく必要があると思っています。その意味で、フレッツの利用促進をしたいNTT東西さんと一致したということです。
―――「Wiiショッピングチャンネル」の売上は現時点でどの程度なのか、また「Wiiウェア」の展望はどうか
波多野: 今は「バーチャルコンソール」という過去のゲームがダウンロードできるサービスがメインで売上としては一番多くなります。ワールドワイドで780万本、売上金額にして35億円くらいです。これが多いか少ないかは判断に困りますが、悪くは無いと思っています。それいうお客さんが世界中に居るという手応えは感じています。
3月からは新作を対象としたサービスも始めます。どの程度ダウンロードがあるか予測はできませんが、そういう場を提供することが、クリエイターにもお客さんにもメリットがある試みだと思っています。その売上がいくらいくらというのは目的ではないのですが、最低限としてコストに見合う売上は上げたいと思っています。
―――海外でのサービスはどうか
波多野: 海外では日米欧で基本的にサービスを行っていて、アジアでは来年から始めます。それぞれの環境に関しては、リビングでのネット利用はアメリカの方が進んでいる状況です。日本の40パーセントというのは一番低位に留まっている数字です。海外でも現地のオペレーターと協業するということは今のところは考えていません。
展示会場のフォトを紹介
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