Wii品不足の損失は10億ドル以上?

ニューヨークタイムスは「A Year Later, the Same Scene: Long Lines for the Elusive Wii」(一年後の同じ光景、Wiiへの長い行列)という記事の中で、Wiiの品不足によって引き起こされる損失は10億ドル(約1100億円)以上にも上るという見方を伝えています。これはハードのみの数字で、ハードによって売れるだろうソフトを含んでいません。

任天堂 Wii
ニューヨークタイムスは「A Year Later, the Same Scene: Long Lines for the Elusive Wii」(一年後の同じ光景、Wiiへの長い行列)という記事の中で、Wiiの品不足によって引き起こされる損失は10億ドル(約1100億円)以上にも上るという見方を伝えています。これはハードのみの数字で、ハードによって売れるだろうソフトを含んでいません。

MDBキャピタルグループのアナリストのジェームス・リン氏は、「任天堂はモノさえあれば売上を倍にすることもできたはずです」として品薄の影響は13億ドルにも上るという見解を示しています。

任天堂オブアメリカは品不足への対処として、大手小売店のGameStopと提携して、購入チケットを販売すると発表しています。これは249ドルの全額を事前に払ってもらうことで1月中の購入を保障するというものです。ジョージ・ハリスン副社長は「消費者を満足させられないことで、他に流れてしまうことを懸念している」と述べています。

ソニーのハワード・ストリンガー会長もWiiの不足は幸運でチャンスであるという見方を示しています。

丸和証券の大谷正之アナリストは「ブームは急速に去るもので、任天堂は作りすぎることを懸念しているのではないか。全ての需要を一気に満たすことは望んでいない」と分析しています。任天堂は月産180万台体制で生産を行っていますが、米国だけで11月は100万台が売れるなど需要に供給が追いつかない状態が続いています。

《土本学》

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