『デビル メイ クライ 4』の世界が新世代機ユーザーを心酔させる!〜小林裕幸プロデューサーが独特の世界観を徹底的に語り尽くす〜

今回の「今どきゲーム事情」では約1年ぶりに、欧米でも人気の高い日本のゲームタイトルをフィーチャーします。それは『デビル メイ クライ』シリーズの最新作、『デビル メイ クライ 4』!!

ソニー PS3
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中村:今回、新主人公を設定したのはなぜでしょう?

小林:より多くの人に遊んでもらうためですね。新しい主人公を採用することで、一旦『デビル』シリーズを離れたファンにも右腕のアクションに興味を持って戻ってきてもらえれば嬉しいし、ダンテとからむ新主人公を楽しんでもらえるということもあります。また、プラットフォームが変わるということで、シリーズのコアユーザーだけを考えると、ファンも減ってしまう。プレイステーション2のマーケットがあれば、いままでどおりシリーズのファンを中心に考えればいいのですが、ハードというハードルがある以上、いままでプレイしていない人たちも楽しめる作品にする必要があったんです。「ダンテを知らない人にも楽しんでもらう」ということですね。

中村:新しい主人公を作り上げることは簡単ではありませんよね?

小林:『デビル』にはすでにダンテがいる。そこで新しいキャラクター、ネロを考案するにはさまざまな要素を考えていく必要がありました。どういうアクションにしたらいいか? 見栄えをどうしたらいいかなど。そのために数多くのシリーズモノを研究しました。偉大な作品も含め、1つのシリーズを長くやっていると途中で主人公が変わるというモノも多いんです。さまざまな作品を思い出しつつ、やはり、前の主人公とキャラかぶっちゃたよね、とか議論しました。


ド迫力のベリアル戦※クリックで拡大画面を表示


中村:その点、ネロはいかがでしょうか?

小林:これまで、プロモーションをやってきて、ネロには手ごたえを感じています。ダンテがデビューしたときよりも、ネロのほうが認知されているようです。ダンテのときは、剣と銃を使って敵を倒すというイメージしか持ってもらえなかった。今回は『デビル4』にもダンテが当然登場します。 ただ、『デビル4』では、ネロというキャラクターをユーザーに見せて、感じてもらって、主人公をバトンタッチするような展開になっています。ユーザーが、ダンテからネロへと変わってもだいじょうぶだよね、と、ゲーム中に主人公交代がおきても、ユーザーに納得してもらえる、という形で交代を意図した作品が作り上げられているわけです。ダンテに見守られながらネロが成長する、という感じですね。

■デビルブリンガー誕生秘話〜これまでにない、スタイリッシュなアクションを目指して

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《中村彰憲》

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