---大丈夫、誰も捨ててないから残ってます。じゃあ『3筒』を捨てますね。
「あ、せっかくだから、リーチをかけましょう」
---リーチ、って、さっきも出てきましたけど、“テンパイした宣言”なんですよね。
「そうそう、リーチはテンパイしましたって皆に宣言することなの。警戒されちゃうけど、その分点数が高くなるし、いろいろボーナスポイントが入ってくるわ」
---リーチって、どうすればいいんですか?
「まず口に出して『リーチ!』って宣言します。次に、いらない牌を捨てるけど、今までみたいに縦に置くんじゃなくて、横に寝かせておいてください。で、参加料として1,000点を出します。これが正式なリーチの作法ね」
---じゃあリーチ!
「あとは、誰かが『8索』『東』を捨てるか、自分が『8索』『東』を積もればオーケーね。ただし、テンパイしてリーチをかけちゃったあとは、牌の入れ替えは禁止ね。つまりずっとツモ切りになるわ」
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---がーん、入れ替えできなくなっちゃうんですか!?
「そうなの、だから、何でもかんでもリーチをかける、というのはもったいなかったりするの。これについては『役』が密接にからんでくるから、今日は説明できないけど、頭の片隅においておいて、『リーチのかけ時』も考えてみるといいわ」
---……とりあえず、ゲームを進めさせてください。
「じゃあ、次の人に進みましょう」
---そして次の瞬間、私の向かい側で8索が余ったため、『8索』が捨てられました。
「はい、あがってください!」
---記念すべき初上がりの瞬間でした! 山あり谷あり、長かったぁ。
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というわけで、記念すべき初上がり! たった2回麻雀のレクチャー受けただけで上がれるって私すごくない? と思ったけど、よく考えたら全員の牌を開きながらなので、完全に手塚プロからのプレゼントなのでした。
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とにかく今回は、麻雀の楽しさのエッセンスを体験できたように思います。「どの牌を切っていけばいいか」という選択で一喜一憂するのが、とにかく楽しい。そしてこれこそが、“麻雀の楽しさ=難しさ”なのだと感じました。あとは、たくさんたくさん場数を踏めば、いつでもデビュー可能!? と思ったのですが、「麻雀には役がある」のを思い出しました。それをちゃんと覚えなければ、実戦では勝てないはず。そこで次回は初音舞プロが「役」をレクチャーしてくれることになりました。今度こそホントに麻雀デビュー!?
◆今日覚えたこと
・配牌から、4メンツ1雀頭を作って「テンパイ」を目指す
・できあがる「メンツ」を考えながら、牌を選ぼう
・数字牌は縦にも横にも伸びるけど、字牌は横にしか伸びない
・「間張」も大事にしよう
・他の人の「捨牌」にも注意
・「フリテン」にならないように気をつける
・「安全牌」は残しておいたほうがいい
・「テンパイ」したら、「待ち」が何かを必ず確認
続いて、手塚紗掬プロのインタビューをお伝えします。