ネトゲで一旗上げたい人必読! ベンチャー系オンラインゲーム開発企業トップ座談会 第5回

2007年12月、インサイド編集部にエンタドライブ 久永智之氏、ゲームポット 植田修平氏、シグナルトーク 栢孝文氏、ハイファイブ・エンターテインメント 澤紫臣氏をお迎えし、ベンチャー系のオンラインゲーム開発企業4社の社長による座談会をおこないました。最終回となる第5回では、各社トップが「こだわりのポイント」を語ります。聞き手はインサイド編集人 伊藤雅俊です。

PCゲーム オンラインゲーム
ネトゲで一旗上げたい人必読! ベンチャー系オンラインゲーム開発企業トップ座談会 第5回
ネトゲで一旗上げたい人必読! ベンチャー系オンラインゲーム開発企業トップ座談会 第5回 全 4 枚 拡大写真
2007年12月、インサイド編集部にエンタドライブ 久永智之氏、ゲームポット 植田修平氏、シグナルトーク 栢孝文氏、ハイファイブ・エンターテインメント 澤紫臣氏をお迎えし、ベンチャー系のオンラインゲーム開発企業4社の社長による座談会をおこないました。最終回となる第5回では、各社トップが「こだわりのポイント」を語ります。聞き手はインサイド編集人 伊藤雅俊です。

植田:欧米人と日本人のセンスの違いっていうのはあるんですけど、東欧っていうのもあると思うんですよ。東欧ってやっぱりちょっと真面目なんですよ、国民性的に。あと、レースゲームってどこ行っても同じじゃないですか(笑)。意外とスムーズにいってますね。ただやっぱりカルチャーの違いがあって、夏休みとかクリスマスシーズンに入ると、2週間全く連絡取れないとか、そういうのはあります。

■「結局、外注さんとのやり取りって担当の問題ですよね」

久永:うちは一部上海のスタジオを使ってるんですが、そのスタジオを使った最大の理由って、そこのCEOが友達だっていう距離感。元同僚でイギリス人なんですけど上海でCGのスタジオを起こしてる。ある意味言いたい放題っていえば言いたい放題だし、オープンに話ができたことや双方の担当者の努力で、今のところ大きなトラブルは出さずに来てるのかなと。澤さんが苦労されているようなことって、私はブリザードの「DIABLO 2」で痛い目に遭った。ユーザーに叩かれて本当に胃が痛い毎日だったんですけど、ブリザードは自分達が納得しないと絶対動かない。パッチ1個、自分達の都合じゃないと動かないんですよ。さっきのローカライズの話だって、ある場所は全角カタカナで出すんですが、ある場所は文字数が足りなくてはみ出す、「じゃあそこだけ半角にすればいいじゃん、日本語には半角ってあるんでしょ?」っていう話になって、そんなのかっこ悪いだろうと(笑) そんなレベルでけんかするんですね。

エンタドライブ 久永智之氏


栢:結局、外注さんとのやり取りって、セガ、ソニー(SCE)の時に見てたりしましたが、担当の問題ですよね。

久永:それは大きいです。外資って、作り手は日本人以上にゲーム好きで入って来てるから必死に作ってくれるんですけど、担当として間に立つ人は「このビッグビジネスでいいポジション取ろう」と思ってたりする。
私、EAとかにいましたが、EAの上の人達って、結構皆MBA持ってるんですよ。そういう世界なので、ライセンスの窓口やってる人間も、以前よその業界でライセンスビジネスやってましたとか、そういうタイプの人達が多い。ビジネスの論理で回されると、話が通じてようが通じてなかろうが、「その修正を入れるとコストいくらかかる」「それで何本売れるの?」みたいな議論になってなかなか先へ進めないんですよね。ブリザードも、ブリザード自体がどうのこうではなく、ヴィヴェンディがマーケティングの会社なので、まず数字が立ちはだかった。

■「クオリティにこだわる仕事は中じゃないと頼めないんですよね」


  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 続きを読む

《伊藤雅俊》

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

関連ニュース