『魔法にかけられて』ケヴィン・リマ監督インタビュー

3月13日にディズニー・インタラクティブ・スタジオより発売されるニンテンドーDS向け『魔法にかけられて』ですが、翌14日に公開される映画版の監督であるケヴィン・リマ監督にインタビューする機会がありました。「ゲームは苦手」という監督でしたが、映画とゲームにかけた思いを語ってくれました。

任天堂 DS
魔法にかけられて
魔法にかけられて 全 84 枚 拡大写真
3月13日にディズニー・インタラクティブ・スタジオより発売されるニンテンドーDS向け『魔法にかけられて』ですが、翌14日に公開される映画版の監督であるケヴィン・リマ監督にインタビューする機会がありました。「ゲームは苦手」という監督でしたが、映画とゲームにかけた思いを語ってくれました。



―――実際にゲームは遊んでみられました?
そうですね・・・でも自分は余りにも下手で・・・ただ、8歳の娘はとても楽しんでいるので、成功しているんじゃないかと思います(笑)。

―――自身ではゲームはあまりやられないのですね
「ターザン」を手がけている頃は空いた時間に『スパイロ ザ ドラゴン』をやったりしていました。ディズニーの広告塔のように誤解されたら困りますが(笑)、あとは娘が持ってる『ディズニープリンセス 魔法のジュエル』なんてゲームは遊べました。子供向けのそう難しくないゲームであれば遊べるのですが・・・(笑)。

―――ゲーム化されるにあたって、こうして欲しいというような部分はあったのでしょうか?
まずはキャラクターが映画に忠実であることですね。そしてキャラクターを理解している開発者であることは希望しました。映画を基に世界を広げていくのは構わないので、映画でのキャラクターの反応を、ゲームでもちゃんとしてくれるように、世界観が一致させるようにして欲しいということは伝えました。

―――実際の開発ステージでは指示なんかは伝えたのでしょうか?
開発中には確か3回ほど開発の方との打ち合わせをしました。元々自分はアニメーターの出身で、こういったものを作るのに非常に時間が必要だということは理解していたので、早い段階でゲーム開発を始めるようにプッシュしました。あとは、最初のアイデアではゲームと映画は随分違う内容だったので、そこは映画に基づいたものにして欲しいという要望をしました。

―――映画では、ピップの声を監督があてられたとのことですが、ゲームでも?
残念ながらそうじゃないんですね。代理人からゲーム会社に文句が行くと思います(笑)。それに、初めてゲームの話を聞いたとき、私はてっきりピップが主役のゲームが作られるものだと思ってたんですね、そうじゃないというのは非常に残念です(笑)。

―――最後に映画について、実写とアニメという事で楽しかった点や苦労された事があれば教えてください一番楽しかったのはディズニーを象徴するようなキャラクターを現実にしていくということです。生身の人間がどのようにディズニーを演じるのか、役者さんとも話して作り上げていって、とても有意義な時間を過ごせました。難しかったのは、どういうトーンの作品にするかという点です。愛のあるパロディーをどう表現するのかという部分です。最終的にはオマージュとパロディを上手く混ぜ合わせて笑いもある作品に仕上げられたと思います。

―――期待している方にコメントをください
まず映画は、家族みんなで、5歳でも80歳でも、子供でも大人でも、観る人が誰でも、それぞれ何かを得られる作品になったと思います。そしてゲームは映画の世界の拡張し、体験を継続するものになっていると思います。是非楽しんでみてください。

3月4日 パーク ハイアット 東京にて

《土本学》

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