体験版のコピー対策は違法?−『SPORE』で新たな訴訟

コピー対策のDRM(デジタル著作権管理)が厳しすぎるとして海外で集団訴訟された『SPORE』ですが、今度は体験版に関して訴えられました。

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コピー対策のDRM(デジタル著作権管理)が厳しすぎるとして海外で集団訴訟された『SPORE』ですが、今度は体験版に関して訴えられました。

『SPORE』は「SecuROM」と呼ばれるコピー対策を使用しているのですが、体験版をインストールしただけで「SecuROM」を組み込むのは違法であるとしてペンシルバニアのRichard Eldridge氏がEA(エレクトロニック・アーツ)を訴えました。

「SecuROM」は一度組み込まれると完全に削除するのは不可能であるといわれており、Richard Eldridge氏は、コンピューターの持ち主の絶対的な権利を侵害すると主張しています。

氏は体験版『SPORE クリーチャー クリエイター』のEULA(使用許諾契約書)には「SecuROM」のインストールに関しては何も触れられていないことも問題としています。

『SPORE』のコピー対策に関しては様々な議論が行われており、前述した集団訴訟のほかにも、amazonのレビューに抗議の意味で最低の評価が多数投稿されるなどしています。

DRMが厳しすぎるとの指摘がある一方で、違法コピーがPCゲームの売上に大きな打撃を与えているのも事実であり、『SPORE』関連の訴訟の行方は今後のPCゲーム業界を占う重要なものとなりそうです。

《水口真》

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