「Wiiバイタリティセンサー」が実現するゲームとは? 岩田社長がコメント
任天堂が今年のE3のプレスカンファレンスで発表した「Wiiバイタリティセンサー」(Wii Vitality Sensor)。「人の脈を計る」という一見、ゲームとは関係しそうにないテーマですが、この製品について、岩田聡社長が第1四半期の業績発表後の記者会見でコメントしています。
任天堂
Wii
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「Wiiバイタリティセンサー」の企画そのものは「『脳トレ』の後に立ち上がった社内横断の商品企画で、『顔トレ』と一緒に出てきた企画」だそうです。そこから時間をかけて、「娯楽として適切な範囲はどこまでかということを大学の先生などと共同で研究しながら」今日に至ったそうです。
その面白さについては「人間の脈というものが、単に1分間に心臓が何回拍を打っているかという情報以外にいろいろな情報が含まれています。それは例えば、自律神経のバランスがどういう状態であるのかなどが、推測できるといわれています」とコメント。
岩田社長はまず最初に提案したいものとして、リラックスをテーマにしたゲームを挙げています。例えば、忙しくて疲れているのにどうしても眠れないような時に「自分自身がリラックスするのに、どういうことをしたらいいかが目に見えるようになったらどうだろう」あるいは「毎日一回指を入れて測ると自律神経の働きはどんな状態かというのが目に見えたらどうなるだろう」といった事を考えているそうです。
また、開発チームでは色々な調査をしていて、人によって、週末が近づくといきいきしてくる人、週明けは元気だけどだんだんしぼんでくる人、など様々なパターンがあるそうです。加えて、自分自身の体調変化や疲労のパターンは、なかなか自覚し辛いものですが、毎日記録を付けると見えてくるものもあるそうです。これは『Wii Fit』の毎日体重を測ることと通じそうです。
岩田社長は「誰でもいきいきと活躍したいと思っているはずなので、それをサポートできる商品ができれば世の中に与えるインパクトは大きい」とした上で「できれば毎年ひとつ、少なくとも2年に1回は、こういう誰もやっていないようなコンセプトにチャレンジして、ものにしたい」と述べています。発売時期に関しては「来年のあまり遅くならないうちに」ということですが、期待したいところですね。
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