「映画原作ものなんて作りたくなかったし、失敗すると思った」 ― 『ゴールデンアイ 007』開発秘話

あの大ヒットFPSは全く期待されていなかったそうです。

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あの大ヒットFPSは全く期待されていなかったそうです。

『ゴールデンアイ 007』は1997年発売のFPS(一人称シューティング)。大ヒットを記録し、Wiiでリメイクが発売されることが決定しています。

オリジナル版を作ったレア社のMark Betteridge氏は、ゲームを作ることになった時の反応は決して芳しいものではなかったと語ります。

「それは我々がやりたいことではなかった。我々はオリジナルのIPでゲームを作りたかったし、映画原作のゲームは映画会社が多くの権利を所有する。だが、任天堂はとても鋭かった」

Gregg Mayles氏によれば、社内的には『ゴールデンアイ 007』は失敗作になると見なされており、E3での反応が鈍かったことからオリジナルの『バンジョーとカズーイの大冒険』を開発していて良かった・・・と感謝したそうです。

George Andreas氏は、開発中も『ゴールデンアイ 007』は全く期待されていなかったと述懐します。ただ、発売直前になって「期待されていなかった」タイトルは信じられないほどできがよいことが分かります。

「開発中ないろんな段階でゲームを見ていた。発売4ヶ月前に見たときは“神よ、これは何かの間違いじゃないのか”と思ったね」

かくして『ゴールデンアイ 007』は800万本を超える大ヒットとなり、長く人々の心に残るゲームとなりました。後にメーカーを代表する作品が、実は社内的に全く期待されていなかった・・・とは興味深いエピソード。何事も終わってみるまでは分からないということなのかもしれませんね。

《水口真》

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