【Nintendo World 2011】シリーズの魅力と3DSの良いところを融合・・・『METAL GEAR SOLID』ステージイベント

「Nintendo World 2011 ニンテンドー3DS体験会」の初日13:45よりコナミデジタルエンタテイメント KOJIMA PRODUCTIONの松花賢和氏が登壇し『METAL GEAR SOLID SNAKE EATER』のプレゼンテーションが行われました。

任天堂 3DS
【Nintendo World 2011】シリーズの魅力と3DSの良いところを融合・・・『METAL GEAR SOLID』ステージイベント
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「Nintendo World 2011 ニンテンドー3DS体験会」の初日13:45よりコナミデジタルエンタテイメント KOJIMA PRODUCTIONの松花賢和氏が登壇し『METAL GEAR SOLID SNAKE EATER』のプレゼンテーションが行われました。

松花氏


KONAMIでは『3』をベースにした『METAL GEAR SOLID SNAKE EATER』を現在開発中で、その前段として3DSでのメタルギアを分かりやすく構成した『HEDEO KOJIMA'S METAL GEAR SOLID SNAKE EATER 3D "The NAKED Sample"』が会場には実に48台並べられていました。これは視点変更ができるのみのデモ映像ですが、力の入れ具合が分かります。また、配布されたパンフレットの一番最初に本作は紹介されていて、任天堂からの期待も伺えます。

さて本プレゼンテーションでは森一丁氏がCMを務め、松花氏がゲームを語るというスタイルで進められました。ちなみに小島秀夫監督はステージには登壇しませんでしたが、一般の人たちに交じって観客席で立ち見。周囲は少しザワついていました。

松花氏は1990年にコナミに入社。ちょうどスーパーファミコンが発売される直前で、第一弾として準備していた『グラディウス3』のチームに配属され、敵やボスなどのプログラムを担当したそうです。その後、小島監督と一緒に仕事をするようになり『スナッチャー』ではメインプログラマ。97年頃から『メタルギアソリッド』に着手。以来、主にレベルデザインを担当し、本作ではプロデューサーとして開発を統括します。

メタルギアサーガ


本作は「SNAKE EATER」という副題からも推察できるように、『メタルギアソリッド3』をベースにしたものとなっています。『3』はメタルギアシリーズの中でも最も支持される作品であり、"メタルギアサーガ"という世界観の中で最も最初の物語となります。ちなみに20年を超えるシリーズですが、累計販売本数は2950万本。最も売れたステルスゲームとしてギネスにも認定されているそうです。

今回出展されている「NAKED Sample」は、チームが任天堂から3DSのプロトタイプをプレゼンされた直後から精鋭チームを集めて作られたそうで、最強の面々が日々ああでもないこうでもないと頭を捻りながら「楽しそうに」作っていたそうです。(残念ながら松花氏は別のタイトルのマスター直前でこちらには参加してないとか)

松花氏は来場者に「NAKED Sample」の見どころを教えてくれました(ムービーは公式サイトでも確認できます)。まずはスネークがロゴの前に立つ場面。ロゴの各文字が異なる奥行きに配置されていてスネークはその中に立っています。こうした前後の表現は、これまで影や人の配置で間接的に行う必要がありましたが、3DSであれば見ただけで判断することができます。続いては吊り橋のシーン。スネークが断崖絶壁を落ちそうになるシーンですが、その谷底の深さを味わえます。最後は兵士がタバコを落とすシーン。ここも3D表現が駆使されています。

この「NAKED Sample」で行われた様々な実験をベースにゲームは現在開発が進められていますが、その内容については「もう少し先に」ということで余り触れられませんでした。ただし、松花氏は様々なヒントを会場のユーザーに与えてくれました。



まず3DSに搭載されているスライドパッド、ジャイロ、タッチパネルなどの多彩なインターフェイスに触れながら「エンタメマシンに求められる全てが詰め込まれたデバイスで、これにどう答えるか開発者につきつけられている」とコメント。

通信関係では「ブログやTwitterなどコミュニケーションが広がっている時代に、ゲームの世界でもその広がりがありそう」と指摘。カードが刺さっていなくてもすれ違える、すれ違い通信を引き合いに出しながら「メタルギアなら何が交換されるのか」と意味深な発言でした。

最後に3Dカメラについては「ユーザーさんが撮影したものとゲームの連携も考えている」ということでした。また、シリーズではゲーム内で写真(スクリーンショット)が撮れるのが定番で、そこにはある特定の場所で心霊写真が撮れるというものがありましたが「これも立体になる」ということでした。

締めくくりに松花氏は「3Dということで注目されていますが、単に3Dになるだけでなく、ゲーム性にまで落とし込まなくてはならないと思っています。ジャイロもタッチセンサーもカメラも盛り込みながら良いゲームにしていきたいと思います。ご期待ください」と話し、プレゼンテーションは終了しました。

《土本学》

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