【GDC2011】マネージドサービスやソーシャル版も登場、生産性を追求したゲームエンジン「HeroEngine」

ゲーム開発のフレームワークや統合環境を提供するゲームエンジンは様々な種類が提供されていますが、Idea Fabrik社の「HeroEngine」も広く使われているものの一種です。

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【GDC2011】マネージドサービスやソーシャル版も登場、生産性を追求したゲームエンジン「HeroEngine」
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ゲーム開発のフレームワークや統合環境を提供するゲームエンジンは様々な種類が提供されていますが、Idea Fabrik社の「HeroEngine」も広く使われているものの一種です。オンラインゲームに特化し、ゲームエンジンの世界でも各社が力を入れているラピット・イテレーション、開発におけるトライ・アンド・エラーを迅速に行う為の仕組みに特に注力しています。GDCでは「HeroEngine」に加えて、付加的な製品やサービスも紹介されていました。

HeroEngine直感的なツールでステージ設計コードを書くのは一部


「HeroEngine」の特徴は生産性を向上させるリアルタイムの開発環境であることです。開発者は直感的なツールを用いて、パーツを配置するようにして世界を構築、一瞬で開発画面と実機プレビューを切り替え、動かしながらゲームを向上させていくことができます。また、統合環境の中にはタスクマネジメントも内包されていて、「HeroEngine」自体がコラボレーションツールのような役割も果たします。

新しい製品の一つが「HeroCloud」。これは「HeroEngine」にサーバーホスティングなどのサービスを付加し、開発部分だけに集中するためのサービスです。価格体系も特徴的で、「BASICプラン」では基本無料でゲームエンジンを利用でき、ゲームで得られた収益のうち30%をロイヤリティとして支払います。こちらは提供できる世界の広さに制限があります。「PROプラン」では初期費用として4995ドルが必要ですが、ロイヤリティは15%となります。ゲームは作りたいが、リスクは押さえたい、という場合に「HeroCloud」の料金体系は魅力的です。

Idea System


もう一つは「Idea System」というもの。こちらはソーシャルゲームに特化した「HeroEngine」を提供するもので、会場ではfacebook向けのゲームを開発する様子が紹介されていました。「HeroCloud」と同様にサーバー周りもサポートし、ゲーム開発者はゲーム開発のみに集中すれば良いということになります。提供は4月からだということです。

《土本学》

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