【そそれぽ】第22回:俺達は弱いMSの強化を・・・強いられているんだ!『SDガンダム ジージェネレーション3D』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第22回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。冬休み増刊号も絶賛更新中ですが、今回はレギュラー枠としてお届けです。

任天堂 3DS
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インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第22回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。冬休み増刊号も絶賛更新中ですが、今回はレギュラー枠としてお届けです。

12月のゲーム業界はものすごく濃い一ヶ月となりました。『マリオカート7』や『モンスターハンター3(トライ) G』で3DSが盛り上がり、PlayStation Vitaも発売スタートから流石の勢いを見せ、ここに来て3DSの無料配信ソフト『いつの間に交換日記』が意外にもキラーコンテンツの様相を見せつつ・・・(筆者もゲスト出演した?【女子もゲーム三昧】を参照!)。この勢いで来年もゲーム業界が盛り上がっていくことを心から期待しています。しかし筆者は、年を越す前にインサイドでやり残していたことがありまして・・・。「ガンダム」のことを・・・全然語ってないんですよ!(集中線)

そんなわけで今回は、バンダイナムコゲームスのニンテンドー3DSソフト『SDガンダム ジージェネレーション3D』をプレイします。

幼稚園で「SDガンダム」に目覚め、小学生で「コミックボンボン」を購読し、「SDガンダムクラブ」会員になり、作品そのものは勿論、ガン消しやカードダス、プラモやゲームなども集め、現在も尚「ガンダムAGE」「ガンダムUC」をしっかり観ている筆者。はい、生粋です!(笑)。「宇宙世紀」もの、「SEED」、「00」、何でもカモンな筆者にとって、『Gジェネ』はまさに夢のようなソフト。人類の革新。可能性という名の内なる神。

『ウォーズ』以来のプレイとなります。遅れて『ワールド』を買おうとした頃に『3D』が発表されたので、『Gジェネ』欲に堪えながら発売をずっと待っていました(笑)。もう我慢できないので早速プレイしていきましょう。


■見せてもらおうか、3DSの『Gジェネ』の性能とやらを!
タイトルに「3D」と付いているものの、意外にも「立体視にしました!3DSの機能使いました!」というタイトルではありません。携帯機らしい遊び易さや新たなシステムが多数採用されている「新しい携帯ゲーム機向けの『Gジェネ』」となっています。このあたりは後述。とは言え、『Gジェネ』らしい「あの戦闘」が立体視で見れるのはなかなかの迫力なので一見の価値ありです。

タッチペンは使用せずボタン操作。また下画面はナビゲーションなど情報表示が主で、基本的に上画面を見てのプレイとなります。


■読み込みかい?早い、早いよ!
これだけ充実した『Gジェネ』で、ソフトがディスク読み込み式じゃないものは、初めてではないでしょうか?従来のシリーズに比べて読み込む回数や時間がかなり少なく感じました。


■いい音色だろ?
原作が好きだからこそ、楽しさが何倍にも感じられるこのテのゲームは、流れてくるBGMも非常に重要。BGMの出来によってゲームの面白さが変わると言っても過言ではありません。その点本作は、原作に忠実なBGMを使用していること+3DSの良音質スピーカーによって、音楽がこれまでの『Gジェネ』シリーズ史上で最高に感じられました。「主題歌」ではなく「サウンドトラック」であることも好感。「0080 ポケットの中の戦争」の音楽がかなり熱いです。


■シリーズで完全に覚えているつもりなのに・・・難易度がこんなにすごいなんて・・・
ステージでは普通にクリアする以外の要素として「ブレイクトリガー」や「チャレンジミッション」といった要素が存在します。端的に言うと、ストーリーに新たな敵が介入してくる「やり込み要素」なのですが、報酬もあるので、簡単な条件ならば積極的に狙いたいところ。と、思って気を抜くと、とんでもない目に遭います(笑)。

ちょっと苦戦気味にもなんとかステージクリアできそうな雰囲気の中、調子に乗って「ブレイクトリガー」の条件を満たしたら、さあ大変。強力な増援がやってきて、せっかく育てたユニットが簡単にやられてしまいました。さようなら、オレの「百式」・・・。


■諦めてはいけない。生き延びることだけを考えるんだ
ユニットやキャラクターが十分に揃っていない序盤は、難易度が若干高く感じられるので、「ブレイクトリガー」や「チャレンジミッション」は余裕があるときに狙いましょう。また、特定のステージをクリアして条件を満たすと高難易度の「シークレットステージ」も出現します。

ステージ選択する際に、LRで違うルートも選べるので、「ノーラ崩壊」や「ユニコーンの日」といった序盤のステージをしっかりクリアして、自軍ユニット・キャラクターを十分に育成しましょう。キツいと思ったら序盤のステージをササっと繰り返して、強いユニットまで「開発」したり、キャラクターを育成したり、更に苦戦するようなら店頭や雑誌、各種メディアで公開されているQRコードやARカードで強力なユニットをゲットしたりしましょう。筆者の「百式」のようにならないためにも、戦力を十分に整えて攻略に挑んで下さい。


■『スパロボ』的な精神コマンドの流れ、強力でいいじゃないか
『スーパーロボット大戦』シリーズと効果もほぼ統一された「精神コマンド」が登場します。また、2人乗り機体やオプションパーツ「サブシート」によって、精神コマンドも2人分使用可能に。2人目専用の「サポートキャラ」も多く登場するので、原作を再現した組み合わせを楽しんだり、攻略し易い組み合わせを探したり、レベル上げに活用したりと、2人目と精神コマンドだけでもかなり戦略の幅が広がりました。システムとしてもわかりやすく、思い切って『スパロボ』と同じ仕様にしたことに好感です。


■消える設計、咲く開発
これまでのシリーズと違う今作の大きな特徴として、手持ちのユニット同士をかけ合わせて新たなユニットが生産できるようになる「設計」が無くなった点が挙げられます。はじめは多少戸惑ったのですが、プレイしていく内に全く違和感がなくなり、むしろユニットを育てて発展させていく「開発」が、これまでよりも充実しているということに気付きました。

ユニットが一定のレベルを越えるとそのユニットの発展型を「開発」することができるのですが、今作ではあえて「開発」しないで育てるというパターンも大きな意味を持っています。弱いユニットほどレベルアップに必要な経験値が少なく、強いユニットほど必要な経験値が多いのです。更に、レベルアップ時にステータスに割り振れる「能力値」は、割り振らないで取っておくと「開発」後に持ち越すことができます。

つまり、弱いユニットをどんどん強くさせるもヨシ、弱いユニットで「能力値」を稼いで「開発」後に一気にステータスアップを図るもヨシ、強いユニットをバンバン「開発」して一気に戦力強化するもヨシ。育成要素は従来のシリーズよりも更にプレイヤーの個性が出やすいと思います。弱いユニットでも強いユニットと同等以上に強化することが可能です。プレイスタイルに合わせて部隊を強化していきましょう。


■ストーリーなんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです
『Gジェネ』シリーズには大きく分けて2つのパターンがあります。ひとつはそれぞれの「ガンダム」作品を追体験していくタイプ、もうひとつは全てのガンダムの世界観がひとつになってクロスオーバーしているオリジナルストーリーのタイプです。

今作は後者、突如現れた「地球外変異性金属体ELS」と対峙するという、ストーリーがクロスオーバーしているタイプなのですが、正直なところ、あまりクロスオーバー感は感じられませんでした。ストーリー重視の作品であれば痛いところなのですが、『Gジェネ』、特に今作はシステム重視の作品なのでさほど気になりませんでした。


■悲しいけどこれ、リストラなのよね
「クワトロ」登場時の「百式」が引き連れていた2機の「リックディアス」に乗っていたのが、名もない「エゥーゴ」の一般兵。このキャラクターがいるなら、このキャラクターがいるべきでは?という人選が結構ありました。キャラクターに限らずユニットも同じような感じです。

個人的にはユニット数やキャラクター数でかさ増ししたボリューム感よりも、今作のようにきっちりと内容がまとまっていれば満足なので、ソフト自体がボリューム不足であるとは感じませんでした。とは言え、出てほしかったキャラクターやユニットがいることも事実。「UC」も「AGE」のアニメもまだストーリー半ばということで、更に充実した続編や完全版的なものに期待したいと思います。


■操作は、出ているか?
あれ?今までの『Gジェネ』にはあったのに、おかしいな・・・というボタン操作、ちゃんと取扱説明書に書いてありました。

・リストのソート→リスト表示中、STARTボタンでメニュー表示「ソートメニュー」から
・ソフトリセット→Lボタン+Rボタン+SELECTボタンorSTARTボタン

シミュレーションゲームは時間もかかるジャンルなので、便利なボタン操作でぜひ快適にプレイしましょう。


■総評:この『Gジェネ』すごいよぉッ!!さすがニンテンドー3DSさんッ!!
ボリュームアップと複雑化を繰り返してきたこれまでのシリーズよりも、全体的に分かりやすく、遊び易く感じました。ただし、序盤の難易度はちょっと高め。ロード時間などシステム面は概ね快適で、携帯機で遊べる『Gジェネ』では最高の出来かもしれません。遊び易い反面、登場キャラクターやユニットはそれなりに絞られていますが、登場作品は広い範囲でカバーされています。

「ガンダム」好きじゃないと、なかなか手が出せないタイトルではあると思います。しかし筆者がそうであったように、ゲームから興味を持って原作アニメを見るという流れは結構あるものです。なので、「ガンダム」ファンや『Gジェネ』シリーズファンの方はもちろん、むしろ1~2作品だけ好きな「ガンダム」作品がある方、好きなキャラクターがいる方にオススメです。

食わず嫌いの「ガンダム」作品って結構ありませんか?「ガンダム」作品同士が共演するこういったゲームタイトルから、知らなかった作品の良さに気付くことは本当に多いです。

「Gガンダム」が好きな人は「ビームラリアット」などぶっ飛んだ武器(技?)も出てくる「ガンダムAGE」に、「ガンダム00」が好きな人は同じく主役がイケメン揃いの「ガンダムW」に・・・それぞれの作品を見るきっかけとして、食わず嫌いだった「ガンダム」の世界を広げてみましょう。『Gジェネ』は、沢山の「ガンダム」を知っているほど面白く感じるタイトルなので、興味が広がったあとにぜひまたプレイして、「これはあの再現か!」と興奮してみてください。そして、現在進行形の「ガンダムUC」や「ガンダムAGE」を一緒に見ましょう(笑)。リアルタイムに展開している「ガンダム」作品があることは、この上ない幸せなのです。

欲を言えば!このスッキリとしたわかりやすいシステムで、更にマニアックなキャラクターやユニットをカバーした続編や新作に期待したいと思います。


【そそれぽ】第22回、いかがでしたでしょうか?年末年始は増刊号もお送りしております。ゲームをがっつりプレイできる時間があるって素敵!(笑)増刊号、そして次回もどうぞお楽しみに!


『SDガンダム ジージェネレーション3D』は、好評発売中価格は6,090円(税込)です。

(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ・MBS


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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