ドラコレスタジオ兼吉氏が語る 「メイド・イン・ジャパン」で世界を目指すコナミのソーシャルコンテンツ

株式会社コナミデジタルエンタテインメントでソーシャルコンテンツ事業を担当するドラコレスタジオから兼吉完聡エグゼクティブプロデューサーらに同社の成功の秘訣や今後の戦略についてお話を伺いました。

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■ドラコレスタジオの運営体制

続いて語られたのはドラコレスタジオの運営体制です。既に数百人を超える規模となり、非常に沢山のプロジェクトが進められています。



ドラコレスタジオには5つの制作プロダクションがあり傘下の各チームでゲーム制作が進められている一方、それらを横串にするマネジメントラインがあります。縦軸の制作プロダクションがゲーム制作や日々の運営に注力する一方、横軸のマネジメントラインはタイトル編成やスタッフの配置、運営に重要な計数管理など全ラインが共有すべきノウハウを蓄積し、効率的なスタジオ運営を行います。

コナミデジタルエンタテインメントのソーシャルコンテンツは、2010年4月に制作プロダクション内の1チームで制作がスタート。そこで『ドラゴンコレクション』が誕生し、後にドラコレスタジオでも最大のプロダクションである兼吉プロダクションへと成長します。その後、年末には複数の制作プロダクションで制作がスタートし、プロダクションとマネジメントラインという2軸でのビジネス推進も確立されました。

ドラコレスタジオの行動指針は「受け身ではなく自ら動いていく」「プロ意識を持って取り組む」「仕事の線引はしない」「情報伝達は簡潔に行う」「自分の考えをしっかり伝える」ということ。非常に動きの速いソーシャルコンテンツにおいて、言われた仕事を遂行する、ではない働き方を各人が行わなくてはなりません。オフィスもその方針に基づいたものにリニューアルされました。元々は通常のゲーム制作現場のように机はパーティションで区切られ、クリエイターは自分の仕事に専念していました。しかし新しいオフィスは開放的でコミュニケーションを促すものとなっています。ラフなミーティングスペースが多数用意され、気軽に意見を言い合うことができます。



制作チームはプロデューサー、ディレクター、プランナー、運営、デザイナー、プログラマー、プロモーター、分析という風に一般的な構成です。

運営が始まれば運営(プランナー)×お客様対応(プログラマー)×分析(アナリスト)という三位一体の運営となり、日々改善と新規コンテンツの投入そして分析というPDCAサイクルが回る事になります。この点について、「日々の改善活動は日本のソーシャルコンテンツが成功する根拠にもなっています。世界各国を回っていますが、ここまで改善の積み重ねができるのは日本だけだと感じます」と世界に通用する自信があると語られました。

コナミデジタルエンタテインメントでは「世界一のソーシャルコンテンツスタジオ」という目的を掲げ、世界各国・地域で良質なソーシャルコンテンツを提供することを目指します。「世界一を目指すには、それぞれのクリエイターがそれぞれの世界一を持っている必要があります。その積み重ねがスタジオとしての世界一に繋がります」とのコメント。スタジオの一体感とスピード感を持って自信のあるコンテンツを展開していくとしました。
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《土本学》

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