Wii U本体とWii U GamePadの通信可能距離を実験・・・オフィス編

Wii U本体とWii U GamePadの間は無線通信で映像や音声のやり取りが行われています。電波は距離の二乗で減衰していくため、余りにも距離が離れてしまうとゲームの続行は不可能になると考えられます。

任天堂 Wii U
通信状態が切れた場合の画面。なかなかお目にかかれない
通信状態が切れた場合の画面。なかなかお目にかかれない 全 12 枚 拡大写真
Wii U本体とWii U GamePadの間は無線通信で映像や音声のやり取りが行われています。電波は距離の二乗で減衰していくため、余りにも距離が離れてしまうとゲームの続行は不可能になると考えられます。公式サイトでは「Wii U本体からの電波が届く範囲であれば」と記載されていますが、じゃあその距離って? ということで実験です。

今回はインサイド編集部のあるオフィスで調査。複数の編集部と幾つかの部署があり、従業員は100名ほど。ワンフロアで多少パーテションありという形。特に目立った障害物は柱が一本あるだけで、比較的見渡しが良くGamePadにとっての環境は良さそうです。オフィスを上空から見ると、縦が約30m、横が約15mの長方形です。

実験方法はこうです。オフィスの角にWii U本体を縦置きします。『NewスーパーマリオブラザーズU』のタイムアタックを起動して、それがどの距離まで正常にプレイできるか1m毎に検証していきます。タイムアタックが頭からお尻まで正常に遊べればOKとします。実験者は身長180cmほどの男性。だいたいお腹の位置にGamePadを持って実験開始です。

まずは1m。当然のように動きます、そりゃ当然ですね。2m、3m、4m、5m、、、全く支障が出る気配はありません。10mまで距離を置いても全く乱れることなく遊べます。キリが無さそうなので、5m間隔で実験することにします。15m先で美人ママさんに「2歳の子供でも遊べそう?」と聞かれながらもGamePadは動揺することなく動作を続けています。20m先でガジェット女子に「わ~、興味ある~」と言われても通信は揺らぎません。

しかし、25m離れたその時、メニュー画面で僅かな揺らぎが発生。一瞬のカクッが検出されました。しかし、マリオが走りだしてからは何の支障もなくプレイができ、それは30m先でも同様でした。もちろん、通信が可能なだけでなく、ボタンを押してからマリオが反応するまでの時間差も感じることはできませんでした。

これ以上離れると甲州街道に落ちてしまう。悔しいので、対角線も利用して、計算上35mの距離に移動。ちょうど良い具合に、半分くらいの距離に柱があります。ただ、それでも立った状態では正常にプレイが可能です。じゃあ、ということで座り込んでみた瞬間「The Connection with the Wii U console is unstable.」(Wii U本体との接続が不安定です)という文字が。さすがに何十もの机とパーテション越しというのは難しいようです。振り回していると「The connection with the Wii U console has been lost.」(Wii本体との接続が失われました)との文字。通信状態が悪い際には2段階のメッセージがあるようです。

さて、オフィスのようなだだっ広い空間ではかなりの威力を発揮することがわかったWii U+Wii U GamePad。では壁で分割されたような空間ではいかがでしょうか? オフィスで言えば、会議室のようなフロアです。ちょうど、4つの会議室(ちなみに名前は雲、空、月、星)が連続する場所がありますので、そちらで試してみました。

一番手前にある会議室にWii U本体を設置します。この会議室の扉は閉めた状態で、GamePadを持って隣の会議室に移動、『NewスーパーマリオブラザーズU』が正常に動作するか確かめます。

まずは1つ目の会議室に移動。恐る、恐る、試してみましたが、何のことはありません。全く正常に動作します。拍子抜けしながらも、2つ目の会議室に移動。こちらも何の支障もありました。しかし、3つ目に移動したところ、僅かにフレーム落ちのような状態が確認できました。そこで、Wii U本体が置いてある会議室の扉を開けてみます。すると、フレーム落ちは解消。3つくらいの壁を隔てても、空間的な近さで通信は問題ないようでした。

オフィスということで、Wii Uが本来置かれるべきリビングとは異なる環境ですが、Wii U本体やWii U GamePadの通信性能の良さがはっきりと伝わってきました。もちろん、リビング編もお伝えしますので、ご期待を。

《土本学》

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