遂にサービスが開始された北米版「Nintendo TVii」がすごい

米国任天堂は12月20日に、Wii Uとテレビの連動サービス「Nintendo TVii」を北米で開始しました。日本では本体発売と同時にサービスが開始ましたが、北米では発売から1ヶ月経ってからの登場となりました。編集部にある北米版のWii Uで実際に遊んでみました。

任天堂 Wii U
北米版のNintendo TViiとは?
北米版のNintendo TViiとは? 全 15 枚 拡大写真
米国任天堂は12月20日に、Wii Uとテレビの連動サービス「Nintendo TVii」を北米で開始しました。日本では本体発売と同時にサービスが開始ましたが、北米では発売から1ヶ月経ってからの登場となりました。編集部にある北米版のWii Uで実際に遊んでみました。

すでに、Wii Uをお持ちの方なら使用されている方も多いであろう「Nintendo TVii」。日本では電子番組表という印象が強くなっていますが、北米版ではそれ以上に魅力的なサービスとなっています。

「わらわら広場」にはNintendo TViiのコミュニティも登場し、大勢の人が集まっている様子が見て取れます。ざっと見たところ、『New スーパーマリオブラザーズU』や『Nintendo Land』などと同じくらいの人が集まっているようです。

さて、実際にサービスの登録をしてみましたが、まずは郵便番号の入力し、自分が契約しているケーブルテレビ会社を選択します。さすがは、ケーブルテレビ大国のアメリカといったところでしょうか。

ケーブルテレビ会社を選択したあとは、好きなテレビ番組、映画を選択していきます。この登録情報にあわせて、番組をオススメしてくれます。そして、次に選択するのが「好きなスポーツチーム」です。ここもアメリカらしいという印象を受けました。「NFL(アメフト)」、「NCAA FB(大学アメフト)」、「NBA(バスケ)」、「NCAA BB(大学バスケ)」の4つのグループから、好きなチームをそれぞれ選択できます。「大学生のスポーツがなんであるの?」と、疑問に思う方もいるかもしれませんが、プロリーグ(NFL、NBA)のチームが地元にない地域では、テレビ放映もされるほどの人気だそうで、日本の「大学野球」などとは少し志向が違うようです。

そして、日本版との大きな違いが、Miiverse以外のSNSとの連携ができるという点です。現時点で登録可能なのは、FacebookとTwitterの2つとなっています。

ここまで初期登録は全て終了。実際に動かしてみましたが、操作は全てWii U GamePadで行います。メインとなる画面から、テレビ番組・映画・スポーツの3種類から選択し、現在放送中の番組やHuluやAmazonからの視聴が可能です。また、お気に入りに登録した番組の情報もメイン画面からアクセスして見ることができます。また、日本の電子番組表と同じように、多くのチャンネルの番組を時間別で確認することも可能です。

テレビは話数や出演者などからも横断して検索可能で、映画のページからはウィキペディアにも直接ジャンプすることができます。中でも、一番面白いと感じたのが、スポーツのページです。先ほども上げた4つのグループの試合情報や今後の予定が一覧できるだけでなく、各試合の細かな情報がGamePad上で全て確認することができます。

アメフトを例にあげると、左側には、選手の位置や攻撃方向などの情報から、各選手の試合中のデータが確認可能で、右側には、テキスト速報のような形で、タイムラインが流れていきます。タイムラインに投稿されたテキストには、それぞれコメントを投稿したり、「そうだね!」をつけることも可能です。また、タイムラインに応じて左側の画面も変化していくため、過去の情報を見ていても、手に取るようにその時の様子が分かります。もちろん、テレビ画面に実際の映像を流しながら、GamePadで情報の確認や、Miiverseへの投稿もできるようになっています。

任天堂社長の岩田聡氏は「テレビの視聴文化というのはそれぞれの地域で異なる」と話しており、その違いを表すように、日本とは異なったサービスになっている印象をうけました。

《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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