【GDC 2013】「ビジネスだけでないスマホを」BlackBerryに新OS「10」のゲーム事情について聞いた
早くからスマートフォンに取り組むも、アップルやグーグルからは遅れを取ってしまったBlackBerry。会社名もResearch in MotionからBlackBerryに変更し背水の陣を敷きますが、今後はゲームにも力を入れていくようです。
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1月31にリリースされた「Z10」と「Q10」という2つのスマートフォンで採用された同社の新しいOSである「BlackBerry 10」は買収したQNXをベースにした独自OSです。OS自体の評判は高く、デバイスの販売も好調なようです。アプリストアには既に数万件のアプリが並び、約1/3がゲームとなっているそうです。
GDC 2013のブースでは、同社でゲームR&D部門のリーダーを務めるSean Paul Taylor氏にもお話を聞くことができました。
―――今回のGDC出展の目的は何なのでしょうか?
今回GDCでは主にゲーマーとデベロッパーに対して、我々がどのようなパフォーマンスを発揮できるのかを紹介しています。先日、Unityと提携を発表しまして、Unityユーザーであれば非常に簡単に我々のプラットフォームにもゲームを提供できるようになります。ゲームコントローラー向けのAPI提供も開始しました。スマートフォンのゲームであっても、操作性良く遊べますし、Unityを使って対応を実現することも出来ます。HDMI接続でテレビに出力してゲームを迫力の画面で楽しむ事も出来ます。
「BlackBerry 10」は発表から非常に多くの方に興味を持っていただきまして、特にこの6ヶ月はその高まりを感じています。1月末に最初の端末をリリースされていただきましたが、既にアプリストアには7万件が投稿されていて、その1/3がゲームとなっています。私のようにゲームに深く携わっている人間もいますので、デベロッパーリレーションは充実させていきたいと考えています。
―――BlackBerryといえばビジネスというイメージがありますが、ゲームに力を入れる理由は?
当たり前ですが、ゲームはエンターテインメントの中でも最も重要なカテゴリです。昔から興味があったのですが、なかなか力を注げてきませんでした。新しいOS「BlackBerry 10」になるに当たって、ゲームデベロッパーの皆さんにも喜んで貰えるようなソーシャル機能なども盛り込んでいます。皆さんの協力をいただいて、ビジネスだけでなく、ゲームも楽しめるバランスの良いスマートフォンを作っていきたいと考えています。
―――デベロッパーさんにメッセージ、アピールをお願いします
キャッチコピーで「It's Where Your Game Belongs」というものを使っているのですが、「BlackBerry 10」が提供するソーシャル機能や、スマートフォンOSの中で最高のOS性能によってゲームデベロッパーさんにとって意味のあるプラットフォームになっていると思います。また、今のところiOSやAndroidと比べてそれほど競争が激しくないのでマネタイズの意味でも可能性が高いのではないでしょうか?
―――ありがとうございました
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