ちょっと待ったッ!!
かく言う私も非常にネイチャーな雰囲気にジャケ買いをした一人ですが、予想は大きく覆されることになります。そもそも、名前が「BAD LAND」ですものねえ……。
■まず、トレイラーからしてヤバい
本作はフィンランド生まれのアクションゲーム。ステージセレクトやメニューなどは英語表記となっていますが、問題なく遊ぶことができます。
プレイヤーは自動で横スクロールしていくステージを、空を飛ぶことが出来る謎のキャラクター「CLONE」を操作し、ゴールまで駆け抜けることができればクリアとなります。
アプリを起動して驚くことは、まず背景が大変に美しいということ。そこにはカエルや野鳥のさえずりまで聞こえる世界観です。しかし、ステージ中には人工的で冷徹ともよべるギミックが多数用意されています。買う前に見ておけばよかったトレイラー。
……悪夢!
「トレイラーでGAME OVERのシーンを最も使用した作品」としてギネスに申請できそうな場面の数々。死ぬときは一瞬で、なかなか緊迫感のあるアクションゲームとなっています。その緊迫感をよく表しているのがこちら。
……悪夢すぎるッッ!
※プレイ初日、夢を見ました
■『BAD LAND』を始める前に予め覚えておきたい操作
まるで映画「SAW」のようなおどろおどろしさが潜んでいるものの、ゲームとしての面白さはアプリのなかでも目を見張るものがあります。ヨーロッパでのゲームイベントでベストプロジェクト賞を受賞している作品でもあるんですよね。
まず覚えておきたいのがCLONEの操作。タッチするとCLONEが羽ばたき上昇、タッチを離すと羽ばたきを止め下降します。これを繰り返すことで、真っ直ぐ飛ぶことができます。この時、指でステージが見えなくならないように画面の四隅をタッチするといいと思います。
このCLONEの操作にピンと来るまでが難しいんですが、スーパーファミコンソフト『スーパーマリオワールド』でのマントの飛び方が雰囲気近いかなと思います。
ふわふわ飛んでいても強制スクロールに追いつかれるとGAME OVERになるのがまたもどかしいところ。ステージ序盤では障害物を避けながら飛行していくことが多いのですが、たまに引っかかってしまったり初見殺しと呼ばれる箇所もモチロンあります。ステージ中にはチェックポイントが多数あるので、気軽にやり直せるのがいいところですね。
■CLONEが増えた!……本体はどれ?
さまざまなギミックを乗り越えるために必要なのがアイテムへの理解。ほぼシルエット調で構成されているステージ中には、ぼんやりと輝く物質があります。これを取ることで、「CLONEの大小」「フライングスピードの緩急」「体質の変化」「CLONEの増殖」などなどCLONEにさまざまな変化をもたらすことができます。
なかでも「CLONEの増殖」シーンには独特の気味悪さがあります。チェーンソーが待ち受けていることが多々あり、操作しているCLONEや増殖した仲間達が突破できずに無残にも砕けちったかと思ったら、1匹だけでもそこを通過していればそれが本体として機能するという……。でも、この奇妙な感覚に「この世界を解き明かしたい」と強く思わせてくれる要素があるような気がしてついついプレイしてしまいます。初見突破はかなり難しいステージ構成ですが、何度も何度も気軽にトライできるのでクリアできないほどの難易度ではないと思います。手ごたえバリバリですよ。
現在遊べるステージは「DAY I」「DAY II」と合わせて50ステージ。解放されたばかりの「DAY II」の10ステージ以降も現在開発中とのことなので、バージョンアップも楽しみとなりますね。
なまえ:BADLAND
ぶんるい:アクション
1回のプレイ時間:約15分
対応OS:iOS
ねだん:350円(税込)
ひとにつたえたい度:3(5点満点中)
今日の一言「アルパカにいさんにまたアップデートきてた!笑」
それではまた来週!!
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