ゲームにお金を使うのは、やっぱりコンソールゲーマー NPD調べ
スマホの普及が拡大し続けているにも関わらず、モバイルでゲームを楽しむゲーマーよりも、依然ゲーム専用機で楽しむユーザーのほうがやはりゲームに関する出費は多いということが、米調査会社大手のNPDの調査で報告されています。
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この調査結果は、NPDが行った「タイプ別ゲーマー区分」についての2013年のレポートから導き出されたもので「純粋な消費支出額という点では、従来の伝統的様式(ゲーム専用機で楽しむゲーム)は未だに業界の王者である」と述べています。
しかしながら一方、ゲーマー人口構成という点から見れば、昨今急増した「モバイルで無料ゲームを楽しむユーザー」は全体の3分の1を占めてトップの位置にあるとしています。
現在のゲーマーの傾向を把握すべく今回の調査を行ったNPDですが、同社アナリストのLiam Callahan氏は「この新しい『モバイル&無料志向ゲーマー』と『伝統的ゲーマー』のどちらにも多くのビジネスチャンスがある」と述べ、「この性格の異なる2種類のゲーマーはそれぞれ異なるタイプのゲーム体験を追求していて、各々の用途に応じた端末を活用しゲームを楽しむ機会を増やしています」と語っています。
アンドロイド端末やiPhoneの携帯アプリで手軽にゲームが楽しまれている一方、コンソール分野では次世代機の登場でますます表現の可能性を増し先鋭化も進み、ゲームはまさに二極化しつつあるとも言えそうです。一筋縄ではいかなくなった現在のゲームシーンで、供給側には今後さらに「複眼的思考」が求められているのかも知れません。
《小寺信夫》
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