『逆転裁判5』のロゴには、「意味あり!」 ─ シナリオディレクターが明かす、スタッフの秘めた想い
カプコンは、ニンテンドー3DSソフト『逆転裁判5』の公式ブログにて、開発の裏話を公開しました。
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法廷を題材とした個性的なAVGシリーズの最新作『逆転裁判5』が待望の発売日を迎え、シリーズファンから新規のユーザーまで、幅広く好評を博しました。シリーズを通してユニークなキャラクター性と、矛盾を暴く推理の手応えが評判を呼んでいましたが、本作では質、ボリューム共に最高傑作と言える出来映えとなっています。
集中的にプレイをしてクリアされた方もいるでしょうか。もちろん、遊んでいる途中という方も多いでしょう。そのどちらにもお勧めできる、製作秘話が語られる開発者ブログが更新されました。当然ながらネタバレなどはないので安心して読め、また様々な裏話を踏まえて本作を振り返ると、ニヤリと楽しめる部分も出てくるので、よければ開発ブログをチェックしてみてください。
『逆転裁判5』発売日となる7月25日には、プロデューサーの江城氏とシナリオディレクター山崎氏がそれぞれの視点で裏話を明かしました。江城氏は、「6年ぶりの続編」であることを常に意識し、相応しいゲームになっているのか、今の出来で満足してもらえるかと常に問いかけ、クオリティアップに努めてきたとのことです。
こうして出来上がった『逆転裁判5』には「絶対に後悔はさせない自信はあります」との、力強く断言したコメントを記しました。まだ購入を迷っている方は、江城氏の発言が後押しになるかもしれませんね。
また山崎氏は、タイトルロゴに秘めた開発チームの想いを語りました。「逆転裁判」の文字の青色は主人公である成歩堂龍一を、「5」の赤色は熱血弁護士である王泥喜法介を、そして「星型の光」や「5」の立体感は3Dを意味しています。これには、「ナルホドの復活」と、「オドロキの活躍」という2大要素と、「3Dで逆転裁判の世界を表現する」という新たな挑戦への意欲を込めた、決意の表れとも言えるデザインロゴとのことです。
しかも、秘められた思いはロゴだけではありません。パッケージのキャラクター配置や、告知用ポスターにも、ロゴとはまた別の「隠された意味」が込められており、その詳細は画像と共にブログ内で詳しく紹介されています。
また、発売直後の週末を明けて、ディレクターの瀬戸氏の書き込みが、新たに加わりました。チームをまとめる立場として広く作業に携わった瀬戸氏は、担当業務のひとつであったアニメの監修について明かしています。
本編と同じようにアニメパートもクオリティにこだわって製作されましたが、その裏話とも言える内容が赤裸々に綴られております。3DS用体験版にも収録されている、冒頭のアニメパートの字コンテは「ココネが盛大にコケる」といった指定がありますが、具体的にどのような経緯で転ぶかという指示はありません。それどころか、実際のアニメパートでココネに声をかける警備員は、この時点では存在していませんでした。
その字コンテを元にアニメ制作の長崎監督がコンテ化する際に、ココネが法廷の階段から落ちることや、その痛さを強調するため警備員のキャラクターが声を最後にかけるなどの提案があったそうです。指定を忠実に取り込みつつ、更に世界を拡げ完成度の高いものに仕上げていく、そのリレーの連続が本作の完成度を高めていったのでしょう。
また、ココネが階段を上る前に警備員さんに敬礼を返していますが、次に通りかかる通行人は敬礼に慣れているので無視しています。これも監督のアイデアで、ココネの人の良さと、あまり法廷になれていないルーキーさが表現されています。このように細かいところまで作り込まれている点も、本作の魅力を支える大きな一因と言えます。
開発ブログでは、字コンテなどの公開や、警備員にまつわる他の裏話なども公開されており、読み応えたっぷりの更新となりました。『逆転裁判5』を解いた方も、まだ楽しんでいる方も、よければチェックしてみてください。
そして、『逆転裁判5』の楽しみはまだ終わりません。8月1日から前編が配信される「クイズ逆転推理」は、本編に負けないほど『逆転裁判』の魅力と面白さが詰め込まれたダウンロードコンテンツとなります。また、同日に開発ブログも更新される予定とのことなので、併せて当日を楽しみにしましょう。
『逆転裁判5』は2013年7月25日発売予定。価格は通常版が5,990円(税込)、イーカプコン限定「LIMITED EDITION」が9,990円(税込)、「FIGURE EDITION」が8,990円(税込)、「EXTENDED EDITION」が7,590円(税込)です。
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