任天堂「デジタルビジネスも拡大期に入った」 ─ 第2四半期決算説明会で『すれちがい』シリーズ売上11億円などを報告
任天堂は、10月31日に開催した第2四半期決算説明会の内容を公開しました。
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10月31日に行われた第2四半期決算説明会では、ハードの占有率や自社ソフトの販売推移などと共に、デジタルビジネスにおける成果や今後の見通しなどが明かされました。
2011年3月期と2012年3月期に停滞していたダウンロード売上高は、前期で前の年の2倍以上と一気に伸び、過去最高のダウンロード売上高になりましたが、今期の上半期のダウンロード売上は昨年の下半期を超え、前年度の上半期の2倍以上となる114億円に上りました。
売上が好調に推移した理由のひとつとして、パッケージソフトのダウンロード販売以外のデジタルビジネスが順調に拡大したためと明かし、ニンテンドー3DSやWii Uのネットワーク接続率が向上し手軽に購入できる仕組みが整ったこと、ダウンロード専売のソフトやサービスが充実したこと、小売店経由のPOSAカードなどのデジタルビジネスにおける支払い方法の拡大を進めたことなどを要因に挙げ、「デジタルビジネスもようやく拡大期に入ったと言えるのではないかという手応えを感じています」と述べています。
POSA(Point Of Sales Activation)は、店頭でレジを通るときに初めてアクティベーションされる仕組みを指す言葉で、パッケージソフトのデジタル販売や一部のデジタル専売ソフト、ニンテンドーeショップでの支払いに使えるプリペイドカードなどを、POSAカードという形で店頭販売を行っています。
そのPOSAカードの形態のひとつである「いっしょにフォト」というシリーズは、ニンテンドー3DSのAR撮影機能を使ったソフトを無料ダウンロードできるサービスが組み込まれており、遊べるPOSAカードとして話題性を獲得。現時点で既に130万枚を超える売上を数える人気商品となりました。
また、ニンテンドー3DSに内蔵されている『すれちがいMii広場』における新たな追加コンテンツとして配信が開始された『すれちがいシューティング』『すれちがいガ~デン』『すれちがい合戦』『すれちがい迷宮』の4タイトルは、数多くのユーザーがダウンロードし、9月末時点での売上は11億円を超え、今期のデジタルビジネスにおけるひとつのハイライトとして発表されました。
このソフトの売上は、現時点では、すれちがい通信が最も頻繁に活用されている日本市場が全体の75%を占めていますが、今年8月から運用を開始した「すれちがい通信中継所」の利用者も増えつつあり、また『ポケットモンスター X・Y』の販売以降、3DSを持ち歩いてすれちがい通信を体験する方も増えているため、今後は海外比率を高めることによって長期に渡り安定した販売が期待できるとの見通しを語ります。
これらの現状や背景を説明した上で、「年末商戦期にしっかりと結果を出すことを目指す」とのコメントで締めくくり、好調なデジタルビジネスの実情と継続を報告する形となりました。
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