【GDC 2014】ゲーム開発者は"ゲームプレイ"に注力を、AndroidとiOSをつなぐ「Google Play Game Services」

GDC 2日目の「Google Developers Day」。グーグルのTodd Kerpelman氏は「Engaging Your Entire Community」と題した講演を行いました。

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デバイスが違うと一緒にゲームを遊べなかった
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GDC 2日目の「Google Developers Day」。グーグルのTodd Kerpelman氏は「Engaging Your Entire Community」と題した講演を行いました。スマートフォン向けゲーム開発においては、プラットフォームの分断と、ネットワーク対応による開発の肥大化という問題が大きくなりつつあり、グーグルはこうした問題の解決手段を提示しようとしています。

グーグルが開発者向けに提供している「Google Play Game Services」はスマートフォンゲームのネットワーク対応で典型的に利用される「アチーブメント」「クラウドセーブ」「リーダーボード」を容易に実装するためのライブラリ集です。このライブラリはAndroidだけでなく、iOSにも対応していて、デバイスを超えたネットワーク対応やクラウドセーブによる引き継ぎが可能になります。さらに今週、新たな機能として「マルチプレイヤー」も実装。プラットフォーム間の対戦まで実現します。

Kerpelman氏は「友達が違う種類のデバイスを使っていたとしても、一緒のゲームで遊べるべきでしょう?」と話し、プラットフォームホルダーという立場にありながらも、グーグルがこのプラットフォームの垣根を取り払う事に積極的であることをアピールしました。

新たに実装される「マルチプレイヤー」では地理や通信速度を勘案したマッチメイキングから、プレイセッションへの友人や他人のインバイト、同期・非同期での対戦までカバー。P2P的な繋ぎ方とグーグルのサーバーを介した接続の両方が実装されるようです。インバイトなどは簡易的なUIも提供されるため、開発者の工数も削減してくれそうです。また、マルチプレイヤーでは致命的になるハッキングによるデータ改ざんを防止する機能も含まれています。

さらに「Google Play Game Services」はUnity向けのプラグインも公開されているため、1つのコードでAndroidとiOSを両方カバーすることができます。JavaとObjective-Cというネイティブ言語で開発した場合、両OS間での微妙な差異がゲームの挙動に影響を与えますが、Unityであればこうした心配も不要です。

「Google Play Game Services」について詳しくはウェブサイト等を参照ください。

《土本学》

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